
セガの龍が如くスタジオは、6月7日(日本時間)に配信された「Summer Game Fest 2025」にて、完全新作となる『STRANGER THAN HEAVEN(ストレンジャー・ザン・ヘブン)』を正式発表した。
本作はこれまで「PROJECT CENTURY」のコードネームで知られていたタイトル。今回の発表で初めて正式名称と物語の舞台設定が明かされたかたちだ。
『PROJECT CENTURY』から『STRANGER THAN HEAVEN』へ。舞台は1943年の日本



『STRANGER THAN HEAVEN』は、龍が如くスタジオが『龍が如く』シリーズや『LOST JUDGMENT』シリーズで培ってきたノウハウを注ぎ込んだ、まったく新しいIP。舞台は1943年 (昭和18年) の日本。戦時下でありながらも、どこか華やかさを感じさせるレトロな町並みが映像では描かれており、ジャズシンガーが歌うバーから、喧騒の街、そして裏社会までが丁寧に作り込まれている。

注目すべきは、プレイヤーの選択によって展開が変化するようなインタラクティブな要素が導入されている点だ。トレーラー映像では、白い帽子にロングコート姿の男が殴り合う場面にて、「トドメを刺すかどうか」の選択肢が時間制限付きで表示されており、従来のシネマティックで重厚な物語にプレイヤー主導の判断を掛け合わせる構造が垣間見える。


戦闘は、龍が如くシリーズの流れを汲む肉弾戦を中心に、多対一の激しいアクションが確認されている。また、聞き耳を立てるなどの探偵的なアプローチも登場しており、「暴力」と「調査」の両面から物語が進行していくことが示唆されている。
主人公はバイリンガル?1915年設定の意図も依然不明


公開された映像からは、主人公が青い瞳を持ち、流ちょうな英語と日本語を話すシーンが含まれている。彼の出自は不明だが、海外と日本にルーツを持つ人物である可能性が高く、国内外の情勢や文化が交差する独特な視点で物語が展開されることが期待される。
また、本作は2024年の「The Game Awards」にて『PROJECT CENTURY』として初出した際には、1915年(大正4年)の日本が舞台であることが示唆されていた。今回の発表で1943年(昭和18年)という新たな時代設定が提示されたことで、「当初の舞台設定が変更されたのか」あるいは「作中で複数の時代を行き来する構成なのか」は明らかになっていない。時代を跨ぐ重厚なストーリーテリングがなされる可能性も十分にある。
対応プラットフォームや発売日などの詳細は、執筆時点では発表されていない。龍が如くスタジオの完全新作として、今後の続報が待たれる。
(画像:龍が如くスタジオ)