『FMV Keyboard X』クラファン登場。ラピトリ ✕ ガスケットマウント採用で「調整できる」コトコトな打鍵感が特徴

富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は、磁気スイッチ方式を採用したコンパクトキーボード「FMV Keyboard X」を発表した。

クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」で2026年4月8日から支援募集を開始しており、期間は6月12日まで。早期割引価格は2万2870円(税込、先着100台)からで、一般販売予定価格は2万9700円。製品は2026年9月中旬の発送を予定している。

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日本の作業環境に合わせて設計された高性能コンパクトモデル

FMV Keyboard Xは、同社の個人向け単体キーボードとしては第3弾となるモデルで、新コンセプト「Lifetime Comfort」を掲げるアクセサリー製品の第1弾に位置づけられる。ノートパソコン開発で培った知見を生かし、日常の作業環境で扱いやすい「仕事用キーボード」として設計された。

背景にあるのは、日本の限られたデスクスペースだ。奥行きの浅い机でノートPCの手前に外付けキーボードを置く使い方を想定し、内部構造を見直して基板端からスイッチまでの距離を約1.4mmに縮めた。設置面積を抑えながら、安定した打鍵感も両立している。

キー配列は84キーの日本語(JIS)レイアウトを採用。かな表記を省いたシンプルな見た目としつつ、同社製ノートPCと同様のキー配置や独立したカーソルキーを維持した。筐体の天板にはアルミ切削素材を使用し、剛性と質感を高めている。キーキャップには武蔵塗料の「ネオラバサン」を用いたソフトフィール塗装を施し、滑りにくく、長時間の使用でもテカリや摩耗が起きにくい仕様とした。

接続はUSB Type-Cによる有線に加え、Bluetooth 6.0と専用レシーバーによる無線接続に対応し、最大4台までのマルチペアリングが可能。バッテリーは2400mAhで、バックライトをオフにした状態で最長約1カ月使用できるとしている。サイズは約299.0×118.5×27.6mm、重量は約600g。白色LEDバックライトを備えるが、キー印字は透過しない。

対応OSはWindows 11のほか、macOS 13以降、iOS/iPadOS 17以降、Android 13以降、ChromeOSと幅広い。キーにはCmdやOptの表記も加えられており、複数のOSを使い分ける環境でも扱いやすい。

入力まわりでは、ホールセンサーを用いた磁気スイッチを採用した。キーの押し込み量を検知する方式のため、アクチュエーションポイントを0.1mm単位で調整できる。キーを離した瞬間に入力がオフになる「ラピッドトリガー」にも対応し、入力の追従性を高めている。Nキーロールオーバーにも対応し、複数キーの同時押しも正確に認識する。

打鍵感はリニア特性をベースに、「おすすめ」「ハード」「ライト」の3種類のプリセットを用意した。「おすすめ」はFMVノートPCに近い感触で、「ハード」はしっかり押し込む入力、「ライト」は軽い力で素早く入力できる設定となる。

今後提供予定のWindows用アプリでは、キーごとの詳細設定や最大50キーまでのマクロ登録にも対応する見込みだ。設定はキーボード本体に保存されるため、別のPCに接続しても同じ環境をそのまま使える。

静音性にも配慮し、スイッチ内部に打鍵時と復帰時の音を抑える構造を取り入れたほか、筐体内部の空隙をガスケットマウント構造で埋めることで反響音を低減した。磁気スイッチながら、一般的な赤軸よりも静かな、落ち着いた打鍵音に仕上げている。

クラウドファンディングの支援者には、全キー分のグレーキーキャップとキーキャップ引き抜き工具が付属する。標準のブラックまたはホワイトと組み合わせることで、好みに応じた配色にカスタマイズできる。

なお、トラックポイントなどのポインティングデバイスは搭載していない。キーボードとマウスを同一のBluetooth接続で併用した場合にポーリングレートへ影響が出る可能性を考慮し、入力デバイスとしての役割に絞った構成とした。

実機は「二子玉川 蔦屋家電」「SHIBUYA TSUTAYA」「福岡天神 蔦屋書店」で順次展示されており、打鍵感を体験できる。

発表会に登壇したFMVキーボードマイスターの藤川英之氏
ガジェットインフルエンサーとしてトークセッションに登壇した矢崎飛鳥氏
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