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Adobe Illustrator、7月アップデートで 「生成ベクター」 「生成塗りつぶし (シェイプ)」 などの生成機能が強化

アドビは7月23日、ベクターグラフィック編集ソフト 「Adobe Illustrator」 (以下、Illustrator) における7月の最新アップデート (バージョン28.6) を発表。新機能 「生成塗りつぶし (シェイプ)」 や 「パターン生成」 など、複数の新機能が本日7月23日より利用できるようになる。

最新バージョンでは、「Adobe Firefly」 を搭載した新機能により、アイデア出しから制作まで、クリエーターは思い描いたビジョンを素早く容易に実現できるように。今回追加された新機能は以下。

  • 生成ベクター (Beta)
  • 生成塗りつぶし (シェイプ) (Beta)
  • 生成パターン (Beta)
  • 生成されたバリエーション
  • コンテキストタスクバーの機能拡張
  • モックアップ機能拡張
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生成ベクター (Beta)

「生成ベクター」 は、Adobe Fireflyを利用して、プロンプト (テキスト) の入力でシーンや被写体、アイコンなどのリアルなベクターグラフィックを生成できる新機能。本機能に使用するAdobe FireflyのAIモデルは 「Adobe Firefly Vector 2 Model」 となる。

どのようなコンテンツを生成するのかは、プロンプト入力の下にある 「コンテンツの種類」 から選択でき、「被写体」 「シーン」 「アイコン」 の3種類から選択可能だ。「被写体」 をデフォルトとして、「シーン」 を選ぶとより精細になり、「アイコン」 はよりシンプルなコンテンツを生成する。

コンテンツのディティールは5段階で設定でき、低く設定すればシンプルなものになり、高く設定すればするほどディティールが細かくなる。また、生成したコンテンツは 「効果」 や 「カラーとトーン」 などを設定することで、より細かく編集することが可能だ。

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生成塗りつぶし (シェイプ) (Beta)

「生成塗りつぶし (シェイプ)」 は、オリジナルのシェイプを選択してプロンプトを入力することで、シェイプの中に収まるようなベクターを生成する新機能。指定した形に沿ったベクターを生成できるというのが重要な点で、コンセプトのアイデア出しや既存のデザインの詳細化に最適な機能だ。

また、「スタイル参照」 機能を組み合わせることで、主題やシーン、アイコンなどのベクターグラフィック作品をすばやく作成できる。

生成パターン (Beta)

「生成パターン」 は、プロンプトを使用して拡大・縮小や編集ができるベクターパターンを簡単に生成できる新機能。「生成ベクター」 などの機能と同様に、「効果」 や 「カラーとトーン」 といった詳細なコントロールが可能だ。

生成されたバリエーション

今回のアップデートでは、「生成されたバリエーション」 というパネルが追加。過去に生成したバリエーションを一覧で確認できる。「前に作ったものの方が良かったな……」 というときにも、すぐに過去に生成したベクターを引っ張ってくることができる。

コンテキストタスクバーの機能拡張

アップデートでコンテキストタスクバーの使いやすさが向上。「生成ベクター (Beta)」 や 「生成塗りつぶし (シェイプ)」 などの新機能にもアクセスしやすくなっている。

モックアップ機能拡張

人気の 「モックアップ」 機能がより使いやすくアップデート。サンプルファイルが一新したほか、「自分のモックアップ」 としてオリジナルのモックアップを設定し、呼び出すことができるようになった。

(画像提供:アドビ)