[ img via World of Payne ]
現在好評発売中のAppleの純正ワイヤレスイヤホン「AirPods」はSTAR WARSがあったからこその産物だったようだ。
Appleの最高デザイン責任者ジョナサン・アイブ氏は、WSJのインタビューに応じ、Appleの新本社ビルを紹介するとともに、Appleのイヤホンデザインについて語っている。
「AirPods」と「ストームトルーパー」に意外な関係性
インタビューの内容によると、ジョナサン・アイブ氏は自身がデザインしたAppleの純正イヤホンについて、映画「Star Wars: Episode IV A New Hope(邦題:スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望)」に登場してくる銀河帝国軍の機動歩兵「ストームトルーパー」に着想を得たと明かしている。
以下が、Appleの「AirPods」と「ストームトルーパー」の比較画像。確かに表面の質感はとてもよく似ている気もしないでもない。
これに関して、ジョナサン・アイブ氏は「Star Wars: The Force Awakens (邦題:スターウォーズ フォースの覚醒/製作2015年)」の監督を務めたJ・J・エイブラムス氏に対して、「EarPods」のデザイン時に同キャラクターから発想を得たことを話したという。
話はこれで終わりではない。なんとAppleの製品デザインが「スターウォーズ フォースの覚醒」に登場する軍事組織「First Order(ファースト・オーダー)」の新世代ストームトルーパーのデザインに影響を与えていたという。
同作の衣装デザイナー、マイケル・カプラン氏はVanity Fairの取材を受けた際に、新ストームトルーパーのデザインはAppleの製品にインスパイアされたことを明かしている。
[ img via Dave Pearce ]
The Vergeはこれを”デザインのウロボロス”と表現。ジョナサン・アイブ氏は旧ストームトルーパーから影響を受け「EarPods」を作り、今度はマイケル・カプラン氏が「EarPods」から影響を受けて新ストームトルーパーを生み出す。自分の尾を吞み込んで円環状になった蛇のように、それぞれが繋がった珍しく興味深いケースだと言えるだろう。
ジョナサン・アイブ氏が「スターウォーズ フォースの覚醒」に登場するライトセーバーのデザインに影響を与えたことは有名な話。J・J・エイブラムス氏とジョナサン・アイブ氏は2013年にニューヨークで開催されたチャリティオークション「Project Red」で知り合い、その際にライトセーバーのデザインにアドバイスをしている。
2017年12月15日、スターウォーズシリーズは最新作「スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ」が公開される予定。同作品の監督はライアン・ジョンソン氏だが、J・J・エイブラムス氏は製作総指揮を務めていることから、”デザインのウロボロス”はまだ続くのかもしれない。
ちなみに、Appleの純正ワイヤレスイヤホン「AirPods」に関しては、発売から7ヶ月以上が経過する今でも出荷まで6週間がかかることがApple公式サイトに記載されている。もしこれから購入することを検討しているようだったら、早めに注文しておくことをお勧めする。
[ via The Verge ]