ハイセンスジャパン、新型4K液晶テレビ 「U8F」 「U7F」 シリーズを発表 5月21日(木)から順次発売

4月24日、総合家電メーカーのハイセンスジャパンは報道陣向け新製品発表イベント 「ハイセンスジャパンテレビ新商品・販売方針発表会」 をオンライン開催。新型4K液晶テレビ 「U8F」 「U7F」 シリーズを正式発表した。両シリーズはそれぞれサイズ別に4モデル用意されており、5月21日から順次発売予定となっている。

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ハイセンスの新型4K液晶テレビ「U8F」 「U7F」 が正式発表

今回発表された 「U8F」 「U7F」 は、どちらも4K解像度のBS/CSチューナー内蔵液晶テレビ。昨年販売が開始され多くのユーザーから好評を得ていた 「U7Eシリーズ」 と 「E6800シリーズ」 の後継機だ。

「U8F」 シリーズ

「U8F」 シリーズは東芝映像ソリューションとの共同開発で生まれたAIテクノロジー 「NEO エンジン plus 2020」 を搭載した上位モデル。繊細かつ鮮烈な映像美を楽しむことができる上に、フロントスピーカーとEilex Prismの搭載で高精細でより明瞭度が高く、臨場感溢れる高音質を実現。高画質・高音質、どちらも満足したい方に向けた新商品であるとのこと。

「AIシーン別超解像処理」 によって5層のニュートラルネットワークを深層学習。通常の映像とざらつきが目立つ映像を自動判別し、シーンごとに適した超解像処理を行いながら、ノイズの少ないきめ細やかな高画質を実現する。

さらに 「AIモーション別超解像処理」 で、AIが映像の動きの”速さ”を自動判別。動きの少ないシーン、動きの激しいシーン、それぞれに適切なフレームを参照してノイズリダクションを実施。動きによって適切な超解像処理を施し、ノイズを抑えたクリアな映像を再現する。

本製品は地デジの高画質処理に対応している。超解像度処理は3段階、地デジの映像を4K高画質にアップコンバートが可能だ。気になるノイズの少ない自然で高精細な映像を楽しむことができる。

そして倍速パネルやフレーム補間にも対応。トップアスリートの瞬発力やレーシングカーのコーナリングなども残像感の少ないクリアな映像で楽しめる。映像を分析し、前後フレームから新たなフレームを作成して補間することで、滑らかでくっきりとした映像を映し出す。

最後の特徴として、本製品にはゲームに最適なモードが用意されている。「ゲームモード plus」 と名付けられた同モードは、コントローラーのボタンを押してから表示されるまでの遅延を少なくしたもので、FPSや格闘ゲームといった一瞬一瞬が大事なゲームタイトルでも快適にプレイすることが可能。また、同モードはHDMI (2560×1440 60p) 出力のPCゲームにも対応しており、低遅延を実現しながらも3段階超解像処理とフレーム補間処理による高精細でなめらかな映像を楽しめるという。

「U8F」 は50型、55型、65型、75型の4種類がラインナップされていて、価格は130,000円前後、150,000円前後、180,000円前後、230,000円前後(いずれも税別)となっている。2020年5月下旬以降順次発売予定だ。

「U8F」 シリーズ
  75V型 65V型 55V型 50V型
画素数 3840×2160
音声最大出力 13W+13W 10W+10W
消費電力 410W 330W 265W 未定
本体寸法(cm) 167.6×105.6×36.7 145.2×91.5×35.6 123.2×78.6×26.1 未定
本体質量 31.3kg 25.8kg 18.1kg 未定
価格(税別) 230,000円 180,000円 150,000円 130,000円
発売日 2020年6月下旬 2020年5月下旬 2020年秋

「U7F」 シリーズ

「U7F」 は 「U8F」 からひとつ下のグレードの製品。「NEO エンジン 2020」 が搭載されており、先代エンジンに比べて階調表現力と微小信号の再現性が向上。映像をより滑らかで精細かつ、美しく映し出すという。さらに 「U8F」 シリーズと同様にEilex Prismも搭載されているなど、4K映像を楽しむために必要なもの全てを揃えた新商品になっている。

エリア別高精細復元(映像を複数のエリアに分けて解析し、細かい部分はシャープネスを引き上げ、ノイズが目立つ平坦部にはノイズ処理を施す技術)や高精細ノイズ処理(映像のエッジ部や平坦部を識別しノイズの種類に合わせて処理。文字の周りやエッジの周辺に出やすいモスキートノイズ や処理範囲が広いときに出るブロックノイズも低減)に対応。

テレビの視野角を広げられる 「ワイドビューアングル」 機能にも対応。映像設定で 「ワイドビューアングル」 を設定することで、キッチンなどテレビを正面から見る事が出来ない場所でも視聴できるようになる。

そのほか、「U7F」 は広色域の表現にも対応しており、映像の色表現をより正確に描写することが可能だ。デジタルシネマ規格 DCI-P3 のカバー率は90%を達成。また、新4K/8K衛星放送で標準化されているBT.2020にも対応している。

「U8F」 と同様に低遅延のゲームモードにも対応しており、パネルによる遅延をのぞく最小遅延は約0.83ms。FPSや格闘ゲームなど瞬時の判断が必要なゲームに最適だ。

「U7F」 は43型、50型、55型、65型の4種類のラインナップが用意されていて、価格は80,000円、90,000円、100,000円、140,000円(いずれも税別)となっている。発売は2020年5月下旬以降を予定している。

「U7F」 シリーズ
  65V型 55V型 50V型 43V型
画素数 3840×2160
音声最大出力 10W+10W 7W+7W
消費電力 190W 160W 130W 120W
本体寸法(cm) 144.7×90.4×29.4 122.7×77.1×25.0 111.2×70.4×25.0 95.9×61.5×19.4
本体質量 19.5kg 14.7kg 12.3kg 9.1kg
価格(税別) 140,000円 100,000円 90,000円 80,000円
発売日 2020年5月下旬
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ハイセンスジャパンの2020年主要戦略

今回の新製品発表会で、ハイセンスジャパン執行役員副社長 磯辺 浩孝氏は、2020年の主要戦略を発表した。まずは日本国内の出荷台数のシェアを現在の8%強から12%に伸ばすことを目標としているとのこと。ハイセンスブランドがすべてのユーザーにベストな選択として選ばれる商品となり、さらに日本のテレビ業界の中心にハイセンステレビの確固たるポジションを確立することでさらなる販売アップを目指すとしている。

ハイセンスは大型インチ、NEOエンジン搭載モデルの比率の拡大に注力していく。売上金額比率の観点で大型インチは、2019年は50インチ以上が48%、49インチ以下が52%だったが、これを2020年は50インチ以上を60%まで拡大させる計画。また、2019年はNEOエンジン搭載モデルの商品が40%となったが、2020年は55%まで拡大させることを目指すという。

さらに顧客が満足する「高品質」を継続できる取り組みとして、ハイセンスジャパンは『不良率0%』を目指すべく、社長直轄の組織として品質部を2019年に新設した。これによって、品質の問題等に対応する組織として各商品の製造部門と連携をはかり、品質改善を迅速に行うことが可能。各国で起きた情報を品質部に集約し、日本未発生の問題も未然に対策を行うことができるという。

さらに2020年には第2新座サービスセンターを開設。2つのサービスセンターで、ユーザーのニーズにより迅速に対応できることが可能となる。顧客の窓口であるコールセンターについてもさらなる強化を図っており、2019年11月から365日コール受付が開始された。年間を通していつでも相談できる窓口を設けることで、ユーザーがより一層安心して購入できる環境を整えているとのことだ。

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