OpenAI、実務を自律的にこなす「GPT-5.5」を公開。AIは「相談役」から「実行役」へ

OpenAIは4月23日、最新AIモデル「GPT-5.5」を発表した。

GPT-5.5は、コンピュータ上での作業の進め方を大きく変えるモデルとして位置づけられている。狙いは、AIが単に指示を待つ存在から、自ら計画を立ててツールを使いこなし、タスクを完了まで導く「エージェント型AI」へと進化させることにある。

従来モデルでは工程ごとに細かな指示が必要だったが、GPT-5.5は曖昧な指示からでも意図をくみ取り、オンライン調査やデータ分析、ソフトウェア操作、文書作成といった複数の作業を横断して実行できる。作業全体を見渡しながら進められる点が特徴だ。

性能については、前モデルGPT-5.4と同等の応答速度を維持しつつ、推論能力が強化された。特にコーディングや科学研究のように、文脈理解と継続的な判断が求められる領域で力を発揮する。あわせて、同じタスクでもより少ないトークンで完了できるなど、効率も向上している。

インフラには、NVIDIAの「GB200」や「GB300 NVL72」を採用し、高い処理性能を支えている。

実務での成果は、各種ベンチマークにも表れている。コマンドライン操作を評価する「Terminal-Bench 2.0」では、正解率82.7%を記録。GitHub上の課題解決テストでも、従来モデルを上回る結果を示した。

科学分野でも成果が報告されており、遺伝学や生物学における多段階のデータ解析では、従来なら数日を要するプロジェクトを短時間で処理するケースも確認されている。

安全対策も強化された。サイバーセキュリティやバイオ分野での悪用リスクを抑えるため、外部専門家による検証やレッドチームテストを実施。約200のパートナー企業による先行評価を経て公開されている。

提供は、ChatGPTのPlus、Pro、Team、Enterpriseユーザー向けに順次開始。Codexでは最大40万トークンのコンテキストウィンドウに対応する。開発者向けAPIも近日公開予定で、GPT-5.5は入力100万トークンあたり5ドル、出力30ドル。GPT-5.5 Proは入力30ドル、出力180ドルでの提供が見込まれている。

情報ソース

(画像:OpenAI)

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