MetaのAIグラス「Ray-Ban Meta」「Oakley Meta」5月21日に国内発売。 今夏には翻訳機能が追加、LINEとの連携も

EssilorLuxotticaとMeta(日本法人はFacebook Japan)は5月19日、都内で報道関係者向けの新製品発表会を開催し、AIを搭載したスマートグラス「Ray-Ban Meta」および「Oakley Meta」を、5月21日より日本国内で発売すると発表した。

会場には、EssilorLuxottica Senior Vice President SEAK & JapanのOlivier Chupin氏、Chief Design OfficerのMatteo Battiston氏、Meta日本法人であるFacebook Japan代表取締役の味澤将宏氏らが登壇。AIグラス事業の狙いや、製品に込めたデザイン思想について説明した。

左からOlivier Chupin氏、Matteo Battiston氏、味澤将宏氏
EssilorLuxottica Chief Design OfficerのMatteo Battiston氏

EssilorLuxotticaは1986年から日本市場で事業を展開しており、今回投入するAIグラスについても、「テクノロジー機器」ではなく、普段から自然に掛けられる眼鏡として作ったことを強調した。Battiston氏は、「コンピューターの形をした眼鏡ではなく、眼鏡を起点に発想した製品だ」と説明。さらに、日本の職人文化や、「間」を重視する美意識からもインスピレーションを受けたことを明かした。

両社によるAIグラスは、これまでに世界で数百万本規模を販売しており、中でも「Ray-Ban Meta」はAIグラス市場においてトップクラスの販売実績を誇る。今回、満を持して日本市場への投入が実現したかたちだ。

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Wayfarerデザインを継承した「Ray-Ban Meta」

「Ray-Ban Meta Gen 2」は、Ray-Banの定番モデル「Wayfarer」をベースにしたAIグラス。1200万画素の超広角カメラを搭載し、高解像度写真や3K Ultra HD動画を撮影できる。

100度の広視野角カメラを採用し、目の前の景色をそのまま記録可能。撮影した写真や動画はSNSへ共有できる。

オープンイヤー型のデュアルスピーカーも内蔵しており、周囲の音を遮断せずに音楽再生や通話を利用できる。最大8時間駆動のバッテリーを搭載し、長時間利用にも対応する。

「ヘイ、メタ。この紅茶に合うお菓子は何?」と聞くと、「ダージリンですね。あっさりと甘いお菓子がオススメ」と返してくれた。賢い。
「ピサの斜塔」についても聞くと教えてくれる。

また、「Hey Meta」と話しかけることでMeta AIを呼び出せる。メッセージ送信や情報検索、翻訳などをハンズフリーで操作可能だ。なお、今夏には日本語対応のライブ翻訳機能が追加されるほか、今後はLINEとの連携も予定しているとのこと。

サングラスモデルとしてはWayfarer、Skyler、Headlinerの3スタイルを用意。サングラスレンズや偏光レンズ、Transitions Gen S調光レンズなども展開する。

度付きレンズ対応の「Optics」モデルとして、「Ray-Ban Meta Blayzer Optics」「Ray-Ban Meta Scriber Optics」もラインナップする。遠近両用や単焦点など、さまざまな処方レンズに対応する。

軽量な設計に加え、交換式ノーズパッドや調整可能なテンプルチップを採用。可動域を広げたヒンジ構造や、ワンタッチでMeta AIを起動できる専用アクションボタンも備えている。

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スポーツ向けの「Oakley Meta」も展開

スポーツ向けには、Oakleyブランドの技術を取り入れた「HSTN(ハウストン)」と「Vanguard(ヴァンガード)」を展開する。

「Oakley Meta HSTN」は、Oakleyらしい大胆なフレームデザインに、1200万画素カメラやオープンイヤースピーカーを組み合わせたモデル。IPX4の防水性能を備え、屋外利用にも対応する。

モデルによっては、コントラストを高めるOakley独自の「PRIZM」レンズも採用する。バッテリー容量も強化されており、長時間のアクティビティを想定した仕様となっている。

一方の「Oakley Meta Vanguard」は、ランニングやサイクリングなど、より激しいスポーツ向けに設計されたモデルだ。

122度の広角視野に対応した1200万画素カメラを搭載し、縦動画と横動画の両方を撮影できる。カメラを中央配置にすることで、スポーツ時でも左右バランスの取りやすい映像を記録できるという。

また、風切り音を抑える高出力オープンイヤースピーカーや、IP67の防塵・防水性能も備える。顔を包み込むような8ベースカーブ設計を採用し、運動中の安定した装着感も重視した。

AIを自然に使うためのデバイスへ

スマートグラスというと、これまでは未来的な見た目やガジェット感を前面に出した製品も少なくなかった。今回のRay-Ban MetaとOakley Metaは、そうした方向とは少し異なる考え方で作られている。

発表会で語られていたのは、「Glasses first(眼鏡が主役)」という思想。まず自然に掛けられる眼鏡として成立していること。その上で、AIやカメラ、オーディオ機能を違和感なく組み込むことを重視したという。

Battiston氏は、日本の「間」や「自然」といった感覚からも影響を受けたと説明した。スマートフォンのように画面へ視線を落とすのではなく、周囲の景色や人との会話を遮らずに使えることを大切にしたかったようだ。

Meta日本法人Facebook Japan代表取締役の味澤将宏氏

味澤氏も、「AIグラスは、利用者が目にするものを見て、耳にするものを聞き、一日中寄り添うことができる理想的な形」と説明。AIを活用しながらも、その瞬間に没頭できる体験を目指していると語った。

AIグラスというカテゴリー自体、日本ではまだ新しい存在だ。ただ、Ray-BanやOakleyのように日常に馴染んだブランドから登場したことで、特別なガジェットではなく、普段使いするアイウェアとして広がっていく可能性も見えてきた。

なお、製品は5月21日よりRay-BanおよびOakleyの直営店、公式オンラインストア、全国の正規取扱店、Meta.comなどで販売開始予定。価格はRay-Ban Metaが7万3700円から、Oakley Meta HSTNが7万7220円から、Oakley Meta Vanguardが9万6580円から。Ray-Ban Meta Opticsは8万2500円で、度付きレンズは別売りとなる。

Meta取材
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