発売間近の『ポケットモンスター ソード・シールド』国内最速で試遊!メディアプレビュー参加レポ。ガラル地方をひと足先に冒険してきた

発売までとうとう3週間を切った『ポケットモンスター ソード・シールド』。

すでに多数の新ポケモン・新要素が発表されており、あとは発売を待つばかりとなっている期待のシリーズ最新作だが、先日、株式会社ポケモンの本社で『ポケットモンスター ソード・シールド』国内最速メディアプレビュー会が開催。発売前の『ポケットモンスター ソード・シールド』を遊ばせてもらった。

過去作の要素をしっかりと引き継ぎつつ、マックスレイドバトルなどあらたな挑戦を試みる同作は一体どんな作品になっているのか。当記事では、実際にプレイしてみた感想をくわしくお伝えできればと思う。

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『ポケモン ソード・シールド』の序盤を体験

『ポケットモンスター ソード・シールドは、Nintendo Switch向けに開発された『ポケットモンスターシリーズの最新作だ。

今作の舞台は穏やかな田園風景や雄大な草原、険しい雪山、近代的な都市など様々な表情をもつ広大なガラル地方。同地方ではポケモンバトルが一番人気のエンターテイメントとして楽しまれており、ポケモンリーグが開催されているほか、各地にポケモンジムが点在している。主人公はこれらを制し、あこがれのチャンピオンを目指すために冒険に出ることになる。

今回筆者が試遊できたのはプレイ時間にして約1時間ぐらい。主人公が住む町からガラル地方の雄大な草原など、序盤の一部エリアを体験することができた。

主人公が暮らすのは田園風景が広がるのどかな田舎町。人とポケモンが手を取り合って産業を発展させてきた経緯もあってか、当たり前のように町中のあちこちにポケモンがいて、人々と仲良く暮らしているようだ。

上記画像はその一例。シリーズ初登場のひつじポケモン 「ウールー」 が町中を自由に歩き回っている様子も (まん丸でモコモコな見た目がとってもかわいい!) 。町の上空には数匹のバタフリーが優雅に飛んでいる姿も確認できた。

左:ホップ / 右:ダンデ

ストーリーの最初で、主人公は隣の家に住む 「ホップ」 とともに帰郷してきた 「ダンデ」 と会う。ダンデはホップの兄であり、ガラル地方の現チャンピオン。ポケモンバトル公式戦において無敗。名実ともにガラル地方最強のポケモントレーナーと言えるだろう。男らしく人としての器も大きいが、方向音痴である点など逞ましい(たくましい)見た目とは異なる意外な一面もあるようだ。

今回最初のパートナーとなるポケモンはこのダンデから受け取る。こざるポケモンのサルノリ、うさぎポケモンのヒバニー、みずとかげポケモンのメッソンの3匹から選ぶことができる。みずタイプのポケモンが大好きな筆者は今回メッソンを選択してみた。

メッソンはちょっぴり臆病な性格をしたポケモンで、緊張したり恥ずかしくなると体内の水分を汗のように分泌。水に触れると姿を消してしまうこともあるのだとか。メソメソと泣きそうになる顔を見ると、ついつい 「守ってあげたくなる」 ような可愛さに筆者はもうメロメロ。

ちなみにメッソンに限らず、『ポケットモンスター  ソード・シールド』に登場するポケモンはとにかくカワイイ。今回は前述したウールーやサルノリ、ヒバニーをはじめ、まだ見たことがないポケモンにもたくさん出会うことができたのだが、どのポケモンを連れて歩こうか悩んでしまうくらいどのポケモンも魅力的だった。

登場人物もみんな表情がとても豊か。例えば主人公のライバルであるホップのワクワクに満ちた楽しそうな笑顔を見ていると、こっちにまでその気持ちが伝わってくる。ほかにもマグノリア博士やその孫娘かつ助手でもあるソニア、シリーズお馴染みのポケモントレーナー 「たんパンこぞう」 「ミニスカート」 など各キャラクターたちはみんなしっかり作り込まれている印象だ。

主人公の見た目もいくつかの種類から選ぶことができ、さらに着せ替え機能も用意されていて自由に服装・髪型・メイクを変えることができる。これらの変更は冒険中に訪れる街のブティックやヘアサロンで可能だ。

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通常バトル

今作のポケモンバトルは通常バトルのほかに、4人で協力してダイマックスしたポケモンと戦うマックスレイドバトルが存在するが、まずは通常バトルについて。

野生ポケモンとのバトルはこれまでどおり草むらに潜むポケモンたちと戦うのが基本。ただし今作はランダムエンカウントに加えてシンボルエンカウントの要素も加えられているため、好きなタイミングで戦ったり、戦わなかったりを選ぶことも可能だ。

ポケモントレーナーとのバトルもこれまでどおり、目と目が合ったら勝負を挑まれる形式。冒険の途中では各地でポケモンバトルを繰り広げることになる。

バトルは『ポケットモンスター サン・ムーン』と似た形式という印象を受けた。ただし、Nintendo Switchという高いグラフィックを持つハードであるため、ポケモンの質感や技のエフェクトなどバトルは以前にも増して臨場感のあるものに。

さらに “とくせい” などの要素もあるため、『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』のバトルに比べて、より高度な戦いが繰り広げられることになるだろう。

ダイマックス / マックスレイドバトル

今作のバトルでは、ポケモンが巨大化する 「ダイマックス」 と呼ばれる要素があらたに追加されている。今回のメディアプレビュー会では、ダイマックスした野生のポケモンに4人のトレーナーで挑む 「マックスレイドバトル」 を試遊することができた。

ワイルドエリアはRスティックでカメラ移動ができる

マックスレイドバトルには、ワイルドエリアで赤いオーラを放っている 「ポケモンの巣」 を調べることで最大4人のプレイヤーで協力して挑むことができる。イメージとしては『ポケモンGO』のレイドバトルのような感じだ。

今回筆者は同じくメディアプレビューに参加していた3人のプレイヤーと一緒に挑戦することに。

マックスレイドバトルでは、それぞれのプレイヤーがポケモンを1匹ずつ持ち寄ってバトルする。

本来は自分で育てたポケモンを使ってバトルをするのだが、今回はピカチュウ・ジュラルドン・ギャラドス・マホイップの4匹が事前に用意されており、筆者はピカチュウを選択した。

ダイマックスポケモンは非常に強力なので、対抗するためにはこちらもポケモンをダイマックスさせて戦うのが基本となる。

ただし、こちら側がポケモンをダイマックスさせられるのはバトル中1回だけ。つまり4人のトレーナーのうち1人だけが自分のポケモンをダイマックスさせられるということになる。さらに3ターン経過すると元のすがたに戻ってしまうという制約もあるため、どのトレーナーのポケモンをダイマックスさせるのかを全員が戦略的に考える必要がある。

ダイマックスしたポケモン同士が対峙するド迫力のバトル

今回のマックスレイドバトルの相手は、先日発表されたばかりの 「バタフリー (キョダイマックスのすがた) 」 だった。このバタフリーはダイマックス時に体が大きくなるだけでなく、より個性が際立った姿に変化する 「キョダイマックス」 ができる特別な個体だ。

正直かなり強そうだったが、まずは様子見ということで4人全員がダイマックスせず通常の状態で攻撃。しかし、ひこうタイプの弱点であるでんきタイプの技で攻撃してもあまり大きなダメージを与えることができず、逆にバタフリー (キョダイマックスのすがた) の強力な攻撃を食らってHPをがっつり削られてしまったプレイヤーもいた。

やはり巨大な相手にはこちらも巨大化して挑むのがよさそう。ということで筆者のピカチュウをダイマックスさせたところ、先ほどよりも大きなダメージを与えることができるようになり、徐々にバタフリー (キョダイマックスのすがた) を追い詰めていく。バトル終盤ではバタフリー (キョダイマックスのすがた) の強力な一撃を受けて倒れてしまったポケモンもいたのだが、残り3匹でもなんとか勝利することができた。

ダイマックスポケモンを倒した後は、そのポケモンをゲットするチャンスが到来する。バトルに参加したプレイヤー全員がゲットするチャンスを得られるため、たとえ途中で自分のポケモンが倒れてしまったとしてもゲットに挑戦することが可能だ。

このマックスレイドバトルはこれまでのポケモンバトルにダイナミックさをもたらした。一撃の攻撃が重くなるためバトルに緊張感が生まれ、さらにチーム4名の一体感も感じるように。筆者もまだ1戦しか体験できていないわけだが、新しいポケモンバトルは想像以上に楽しめたので、『ポケットモンスター』シリーズのファンの方はぜひ体験してみていただきたい。

ちなみに、このダイマックスという要素はマックスレイドバトルだけでなくジムバトルなどでも登場する。ガラル地方のジムリーダーとのバトルではダイマックスしたポケモン同士でバトルすることもある。

Nintendo Switch Liteとも相性が良い『ポケットモンスター ソード・シールド』

プレイしていて感じたのだが、『ポケットモンスター ソード・シールド』は携帯専用機のNintendo Switch Liteとの相性はとても良さそうだ。

というのも、『ポケモン』はちょっとしたスキマ時間でプレイできるのがひとつの魅力。小さくて軽く持ち運びしやすいNintendo Switch Liteなら電車での移動時間などちょっとした時間を有効活用してポケモンを気軽に強化することができる。家でじっくり腰を据えてプレイするのもいいが、それが叶わない人でも十分に楽しめる。

ただし、Nintendo Switchの場合はテレビやディスプレイなどにHD画質で映像を出力できるため、今作のガラル地方の美しい風景をすみずみまで堪能できるという点ではこちらも捨てがたい。まだNintendo Switch本体を持っていない方は、自分のプレイスタイルを考えてNintendo Switchにするのか、Nintendo Switch Liteにするのか大いに悩んでいただきたい。

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『ポケモン ソード・シールド』の気になるあれこれ

今回の『ポケットモンスター ソード・シールド』国内最速メディアプレビュー会では、株式会社ゲームフリーク常務取締役で『ポケットモンスター ソード・シールド』プロデューサーである増田順一氏、同作ディレクターである大森滋氏に対する質疑応答の時間が設けられ、各メディアからいくつか質問が寄せられた。

エンカウントについて

その中でゲーム中のポケモンとのエンカウントについて質問があった。『ポケットモンスター ソード・シールド』はランダムエンカウントのほかに、『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』で初めて導入されたシンボルエンカウントも存在する。

両方式を採用した理由として、大森氏は 「シンボルエンカウントは『ポケモン ピカ・ブイ』で好評だった」 ことを前置きした上で、ランダムエンカウントを残すことでポケモンとの出会いで生まれるワクワク感を残したかったと説明する。

実際に野生のポケモンを見て 「捕まえたい」 と感じる思いと、ランダムエンカウントによるワクワク感を両立することでさらに“遊び”を膨らませることを考えたという。

中にはランダムエンカウントでしか登場しないポケモンもいるため、今作でも積極的に草むらに入る必要がありそうだ。

全部で何匹のポケモンが登場するのか

過去作すべてのポケモンが登場するわけではないとすでにアナウンスされている今作だが、作品全体で何匹のポケモンが登場するのかは現時点では明かされておらず、発売までの秘密とのことだった。

また、現時点で公開されている新ポケモンの数が少ないのはやや意図的で、こちらも新しいポケモンを見つけたときに感じるワクワク感を大事にした結果だという。

最初の3匹のタイプは今回もくさ・ほのお・みず。こだわりは?

今作の最初の3匹のポケモンのタイプはくさ・ほのお・みずの3種類。これは過去作の最初の3匹と同じだが、そこに“こだわり”があったのかという質問。

この3つのタイプはじゃんけんの出し手のように有利な相手と苦手な相手がハッキリとしていて、誰から見ても分かりやすいことから、今回も採用を決めたのだとか。それこそ老若男女関係なく楽しめるゲームにするための”こだわり”なのかもしれない。

ただし、3つの選択肢があるからこそ、最初のジムではどんなポケモンと戦わせるのか、新鮮味を持たせるのにどうするかなど結構苦労して考えているとのことだった。

試遊を終えての感想

今回筆者は序盤1時間しかプレイしていないが、そんな短時間でも『ポケットモンスター ソード・シールド』はかなり楽しめた (月並みな表現かもしれないが) 。

ガラル地方の広大な大地の中で優しい登場キャラクターや可愛らしいポケモンたちに出会いながらの冒険は非常にワクワクしたものだった。新しい要素や細部にまで作り込まれた世界観を楽しむには到底1時間では足りず、すでに遊んだ序盤ですらもう一度遊びたいくらい、それほどまでに楽しめる作品だったという感覚だ。

いままで『ポケットモンスター』シリーズを遊んだことがない方にも自信をもってオススメできる作品だが、シリーズおなじみの“ネタ要素(?)”もいくつか序盤から仕込まれていたり、知っているポケモンも多数登場するため、過去作を遊んだことのあるユーザーならきっと夢中になれるはず。

『ポケットモンスター』という作品の面白さが、ガラルという新しい地域で、そしてNintendo Switchというハードでどのように変わったのか、発売したらぜひその眼で確かめていただきたい。

『ポケットモンスター ソード・シールド』は11月15日(金)に発売予定。全国の家電量販店やECサイトなど各取扱店舗にて絶賛予約受付中だ。

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画面は開発中のものです。

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