
株式会社ポケモンは、睡眠計測アプリ『Pokémon Sleep(ポケモンスリープ)』の利用データとアンケート回答をもとに、全国47都道府県の睡眠傾向を調べた「全国睡眠県グランプリ2026」を実施した。約4.3万人のデータを分析した結果、総合1位は宮崎県となった。
2位は新潟県、3位は福井県、4位は沖縄県、5位は山口県。上位には地方の県が多く、早寝早起きや、平日と休日で睡眠時間が大きく変わらない規則正しい生活が目立った。
一方、下位には埼玉県、千葉県、東京都など都市圏が多く入った。長い通勤によって平日の睡眠時間が短くなり、その分を週末の「寝だめ」で補う傾向が見られたという。
宮崎・新潟・福井が上位。ワーストは大分、埼玉、岐阜
2026年はポケモンが30周年、『Pokémon Sleep』がサービス開始から3周年を迎える。9月3日の「秋の睡眠の日」を前に、日本各地の睡眠傾向を分析した。
今回の総合スコアは、「睡眠時間」「規則正しさ」「寝つき」「睡眠効率」「休養感」の5項目から算出。睡眠時間30%、規則正しさ30%、休養感20%、寝つき10%、睡眠効率10%の割合で加重合算しており、規則正しさは休日と平日の睡眠時間の差、寝つきは布団に入ってから眠りにつくまでの時間を指す。前者は差が小さいほど、後者は時間が短いほど高く評価した。
1位の宮崎県は、睡眠時間が7時間24分36秒で全国4位、休養感が62.88%で3位。専用の寝室を持つ人の割合が58.58%、日中に屋外で過ごす時間が46分40秒で、いずれも全国1位だったという。
2位の新潟県は睡眠時間7時間24分6秒で5位、休養感60.01%で7位、睡眠効率83.83%で7位、規則正しさも8位と、5項目すべてで上位に入った。
3位の福井県は睡眠時間が7時間26分34秒で全国2位、休養感も60.697%で6位。通勤時間が21分52秒と短く、就寝・起床時刻も早い傾向が見られた。
一方、ワースト3は45位が大分県、46位が埼玉県、47位が岐阜県。大分県は睡眠時間が45位、休養感が47位。ストレスを感じる人の割合が75.97%で全国2位、寝床でスマートフォンを利用する人も71.18%で4位だった。
埼玉県は長時間通勤が全国2位で、週末と平日の睡眠時間の差が全国最大。平日の睡眠不足を週末に補う傾向が強かった。岐阜県は実睡眠時間が7時間6分25秒で全国最短となり、睡眠時間そのものの不足が総合47位につながった。
個別の指標では、睡眠時間と睡眠効率が鳥取県、規則正しさが山形県、寝つきが沖縄県、休養感が島根県でそれぞれ1位となった。
都市圏は長時間通勤、地方は規則正しい睡眠
都道府県別のデータからは、都市圏と地方で睡眠スタイルに違いが見られた。都市圏では通勤時間や座っている時間が長く、就寝・起床時刻が遅い夜型の傾向がある。週末と平日の睡眠時間の差も大きく、週末に睡眠をまとめて取る「寝だめ」が目立った。
首都圏4県の通勤時間は、神奈川県53分2秒、埼玉県51分24秒、千葉県50分8秒、東京都47分28秒。総合ランキングでも埼玉県46位、神奈川県44位、千葉県43位、東京都40位となった。
反対に、週末と平日の睡眠時間の差が最も小さいのは山形県の16分0秒、2位は鹿児島県の16分17秒。両県の通勤時間も21分51秒、23分48秒と短い。
長い通勤が就寝時刻を後ろ倒しにし、平日の睡眠を削る。その不足分を週末に補うことで、睡眠リズムが不規則になっている可能性がある。また、夜型の県ほど、寝つきや睡眠効率が低く、週末の寝だめが大きく、休養感もやや低くなる傾向が見られた。
一方で、睡眠時間と休養感が必ずしも一致しない例もある。鳥取県は睡眠時間と睡眠効率がともに全国1位だったが、休養感は45位だった。
鳥取県では1人で就寝する人の割合が50.51%で全国47位、「気になる音がない」と回答した人も46.14%で46位。睡眠時間は確保できていても、同室で寝る人が多いことや寝室の静かさなどが休養感に関係している可能性がある。
さらに、全回答データを対象とした重回帰分析では、「通勤・通学がない」人の睡眠時間が15.8分、「在宅中心」の人が13.9分長い傾向が確認された。暖房を朝までつけている人は睡眠時間が10.5分長く、就寝時に完全消灯する人も7.2分長かった。
寝床でスマートフォンを操作する人は、睡眠時間が17.0分短い傾向だった。一方、テレビや動画を見る人は8.2分、音楽を聴く人は7.9分、睡眠時間が長い傾向も見られた。
今回の分析は生活習慣と睡眠時間の関連を見るためのもので、因果関係を示すものではないが、『Pokémon Sleep』監修者で、株式会社S’UIMIN取締役会長、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構機構長の柳沢正史氏は、「睡眠には、その人の暮らし方が映し出される」とコメント。今回の調査だけでは都市圏と地方の睡眠の違いが生じる具体的な要因までは特定できないとしながらも、長い通勤や就寝前のスマートフォン利用など、日々の生活が睡眠に影響する可能性を指摘している。
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(画像提供:株式会社ポケモン)
