Spotify、無料会員向けの機能拡充を発表 オンデマンドプレイリストやデータ通信量を減らすデータセーバー機能が搭載

現地時間4月24日、定額制音楽配信サービスを提供する「Spotify」は、米ニューヨークでプレス向けイベントを開催。今後のアップデート内容と、新機能の提供など複数の発表を行っている。同記事ではSpotifyの発表した内容について紹介していきたい。

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モバイルアプリ版「Spotify」のアップデート

Spotifyの発表は大きく分けて二つ。

まずは、iOS / Android向けに提供している現行アプリのアップデートについて。モバイル環境でもSpotifyを使いやすくするために、UI(ユーザー・インターフェイス)の一部変更が行われる予定となっている。

具体的には、ユーザーがプレイリストを作成するとき、検索した楽曲や似た曲を表示し、これらをプレイリストにスムーズに追加することができるようになるとのこと。アップデートは今後数週間で実施されるが、具体的なリリース日については明らかにされていない。

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無料会員向けの機能が拡充

次に、無料会員に対する機能拡充について。

Spotifyの発表によると、全利用者が好みの楽曲ジャンルや音楽アーティストを入力することが可能になる。これらを入力することで、ユーザーの好みに適した楽曲を、自動的に選出しプレイリストを作成することができるように。

同機能はこれまでは有料会員向けのものだったが、今後は無料会員にも解放される形となり、さらに快適に利用することができるようになるはずだ。

そして、無料会員向け機能として、15の「オンデマンド・プレイリスト」が利用可能になるとのこと。

通常、無料会員は好きな音楽だけを選んで音楽を再生することはできないようになっているが、このオンデマンド・プレイリスト内であれば、好きな楽曲を自由に選択して再生することができる。

オンデマンド・プレイリストは前述の「ユーザーの好み」を入力することで、ユーザーの好きそうなプレイリストが自動的に生成される仕組み。プレイリストは「Daily Mix」や「Discover Weekly」「Release Radar」といったものが用意されるという。

これらのプレイリストには合計750曲が収録されるようになっている。また、毎日更新されるようになっているため、同じ曲ばかりが選ばれて飽きてしまうことのないように作られる。

そして、新たに「Date Saver(データセーバー)」機能が搭載されるとのこと。これは、音楽のストリーミングによって消費するデータ通信量を少なくするためのもの。

Spotifyはあらかじめ音楽をスマートフォンにダウンロードし、オフラインでも再生できるようにする機能が備え付けられているが、これは有料有料会員のみが利用できる機能となっており、無料会員の場合はWi-F 環境もしくはモバイルデータ通信を利用して音楽を聴く必要がある。

外で利用する場合はどうしてもデータ通信料の消費が気になるところだが、「データセーバー」機能を利用することで最大で75%のデータ通信量を削減することができる

同機能はユーザーの手で「オン/オフ」できるようになっており、外でのデータ通信量を少なくしたい場合に有効にするといいだろう。

これらの新機能追加は、UI変更とと共に行われる予定(今後数週間)となっている。

今回のSpotifyの発表内容は、主に無料会員向けのサービス拡充となっている。以前から噂されていた新ハードウェアに関しては、発表はまだ先になるのかもしれない。

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