[ img via Anthony Ryan ]
2018年初頭の実装が発表されていた「Google Chrome」内の広告ブロック機能だが、同機能の実装日が正式に明かされた。
Googleの広報担当者はVenture Beatの取材に応じ、「Google Chrome」向け広告ブロック機能を2018年2月15日に有効化する予定であることを明らかにした。同日以降はGoogle Chrome上で、広告表示が停止されるケースがあるとみられる。
広告ブロックは”悪質”なものだけ
この広告ブロック機能は、あくまで一部の広告のみで、ポップアップ広告やモバイル版におけるインタースティシャル広告、音声とともに動画を自動再生する広告や、目立つように色がチカチカと切り替わるフラッシュアニメーション広告などのユーザーエクスペリエンスを著しく損なう広告を抑制することが目的。
Google自らが提供している「Google Adsense」であったとしても、悪質な表示方法だと判断された場合は例外なく非表示にすることが今年6月の段階で発表されていた。
“悪質”であるか否かの判断基準は、Googleも加入する業界団体「Coalition for Better Ads」が策定したガイドライン「Better Ads Standards」に沿ったものであるかどうか。このガイドラインに沿わないものを、今後は”悪質”と判断するとのこと。
悪質な広告が発見された場合、メディア運営者には違反報告が届く 修正しないようであれば全広告が非表示に
もし、同ガイドラインに沿わない広告が発見された場合、Googleはメディア運営者に対し、「Search Console」内のツール「Ad Experience Report」を通じて違反報告を行う。つまり、サイト内の広告が「Better Ads Standards」に違反しているかどうかは、ここを確認することで把握することができるということ。
もし複数の違反報告が挙がって来た場合、Googleはサイト内の全広告を非表示にする予定。広告表示を再開したい場合、サイト側はすべての指摘箇所の修正を行い、Googleに再審査を求める必要がある。
[ img via Trevor Devine ]
前述の通り、同機能の実装は2018年2月15日から。ただ興味深いことに、同機能の実装はChromeの新バージョンの公開と同時ではなく、単独で実施される予定であるということ。Googleは次期バージョン(v64)を1月23日に公開予定で、その次(v65)は3月6日に公開する。
Googleは、「Google Chrome」のサイレントアップデートで対応するとみられるが、一斉に変更するのではなく、選ばれたユーザーごとに順次実装する予定なのかもしれない。この辺りのスケジュールに関しては詳細は判明していない状況だ。
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