Appleは、2013年の「iPhone 5s」発売以降、様々なApple製品に「Touch ID」という機能を搭載している。
使っている人は良く分かっていると思うが一応解説させてもらうと、「Touch ID」とはiPhoneやiPadのホームボタンに指紋認証装置を埋め込むことで、スムーズに本人認証ができるシステムのこと。
Appleはこの機能にさらなる拡張性を持たせる可能性があることをBusiness Insiderは伝えている。
新機能「パニックモード」搭載へ
Business Insiderは、Appleが「Touch ID」に「パニックモード」という新しい機能を搭載する特許を取得したことを報じている。
同メディアによると、パニックモードとはユーザーがホームボタンに置いた指によって異なる機能を動作させるというもの。
つまり、普段使う指とは違う指をiPhoneに登録しておくことで、わざわざiPhoneのロックを解除しなくても緊急性のある動作を即座に呼び出すことができるというのだ。
具体的にどういうときに使うかというと、例えばiPhoneにロックをかけて個人情報の流出を防いだり、緊急事態のとき、警察や消防に自動的にテレビ電話で通報することができる。こういった「エマージェンシー機能」として役立つはずだ。
また、山で遭難したときに警察に現在位置を送る手段としても機能するのではないかとも予想されている。
これら新機能は、ユーザーが「本当のパニック時」に冷静に思い出せる機能なのか、それと誤操作で警察等を呼び出してしまわないか不安にもなる機能ではある。
だが、現在登録できる指の数は5本までなので、他の指に関しても活用できれば、より便利にiPhoneを使えるようになる気もする。
「iPhone 6s」から「Touch ID」は第2世代になり、より早く正確に指紋を認識できるようになったこともあり、出来ればもっと多くの動作をできるよう期待している。
[ via 9to5Mac / Business Insider ]