NVIDIA、DLSS 4.5「6倍フレーム生成」を3月31日に提供。GeForce NOWでは対応デバイスで90fpsストリーミングに対応【GDC 2026】

米NVIDIAは3月10日(現地時間)、米サンフランシスコで開催中のゲーム開発者会議「GDC 2026」において、ゲーミング体験と開発環境を大幅に進化させる一連の新技術を発表した。

中心となるのは、AIによるフレーム生成技術の最新版「DLSS 4.5」、次世代描画技術「RTX Mega Geometry」、クラウドゲームサービス「GeForce NOW」の機能拡張だ。

スポンサーリンク

DLSS 4.5の「6倍生成」とダイナミック・マルチフレーム生成

DLSS 4.5は、AIを活用してフレームを生成し、ゲーム映像を滑らかに描画する技術。今年1月にCES 2026で発表されていたものだが、これが3月31日より「NVIDIA app」のベータ利用者向けに200以上のタイトルで提供される予定だ。

最大の特徴は、既存フレームの6倍に相当するフレームを生成する「6倍(6x)モード」で、さらに新機能「ダイナミック・マルチフレーム生成」により、システム負荷やモニターのリフレッシュレートに応じて生成フレーム数を自動調整できる。これにより、激しい場面でも安定して滑らかな表示が可能となる。

この技術は、5月27日発売予定の『007 First Light』や『CONTROL Resonant』、さらに新作『Tides of Annihilation』に採用されるほか、パストレーシングと組み合わせることで、映画のような光と影の再現と高い動作性能を両立させることができる。

『ウィッチャー4(The Witcher 4)』では、数百万ポリゴンを持つ複雑な植物や葉の描画を効率化する「RTX Mega Geometry」が導入される。葉の重なりや光の透過を効率よく処理する「オパシティ・マイクロマップ(OMM)」も併用することで、従来は描画負荷の高かった森や樹木の表現を、高精細かつ軽快に描き出せる。実際に、『Alan Wake 2』で同技術を導入した結果、動作速度は5〜20%向上し、VRAM使用量も約300MB削減できたという。

スポンサーリンク

開発者とゲーマー双方に広がる新機能

クラウドゲームサービス「GeForce NOW」は、ユーザー利便性を高める大型アップデートを実施。来月からは「GOG.com」のライブラリに対応するほか、Xbox Game PassやUbisoft+のサブスクリプションで遊べるタイトルに専用ラベルが付与され、アプリ内で一目で確認できるようになる。

VR体験も大幅に強化され、3月19日にはGeForce NOWの「Ultimate」メンバー向けに、Meta Questなどの対応VRデバイスでのストリーミングが従来の60fpsから最大90fpsへ引き上げられる。

Appleの空間コンピューター『Apple Vision Pro』では、NVIDIAのクラウドストリーミング技術「CloudXR」がvisionOSに統合。これにより、GeForce RTX搭載PCで動作するVRコンテンツをVision Proへ直接ストリーミングできるようになり、PC側の高い描画性能を活かした本格的なVR体験が可能になる。

この仕組みでは、Vision Proのアイトラッキングを活用したフォービエイテッド・ストリーミングを採用。ユーザーが視線を向けている領域の描画を優先することで、Wi-Fi接続でも最大4K/120fpsの高品質ストリーミングを実現する。また、空間コンテンツを現実空間と融合させるステレオスコピック・レンダリングにも対応し、より没入感の高い表示が可能となる。

対応タイトルとしては、『iRacing』や『X-Plane 12』といった本格的なシミュレーターが近日中にサポート予定。ドライビングやフライトなどのVR体験を高いリアリティで楽しめるようになる。

開発者向けには、クラウド上で未発売ゲームを安全にテストできる「Cloud Playtest」が発表された。低スペックPCでもRTX環境で最新レイトレーシング品質を確認できるほか、UbisoftやFrontierなど大手パブリッシャーもすでに活用している。

さらに、AI映像生成ツール「ComfyUI」のRTX対応アップデートにより、動画生成速度が最大2.5倍に向上し、低解像度動画を数秒で4Kに高精細化できる。レトロゲームのリメイク支援ツール「RTX Remix」も進化し、新機能「Remix Logic」により天候や時間帯の変化を動的に制御可能となる。来月提供予定の高度なパーティクルVFXでは、風や引力・反発などもリアルタイムで反映できる。

NVIDIAはこれらの新技術について、3月10日午前8時(太平洋時間)に配信される「GEFORCE ON」でさらに詳しく公開する予定だ。今回の発表は、AI描画やクラウド技術、VR体験の高度化を通じて、ゲーミング環境と開発現場双方に大きな影響を与える内容となっている。

Apple Vision Proで4K/120fpsゲーム。NVIDIA CloudXRが「visionOS」に対応
NVIDIAは、米サンフランシスコで開催中の「Game Developers Conference 2026(GDC)」において、Apple Vision Proを活用した次世代ゲーミング体験に関する最新情報を発表した。同社のXR向けストリ...

(画像提供:NVIDIA)

NVIDIA
FOLLOW US
タイトルとURLをコピーしました