GENKI ShadowCast レビュー | ノートPCの画面でNintendo Switchなどゲームをプレイ

Nintendo Switchの映像と音声をテレビやディスプレイに出力できるポケットサイズの次世代ドック 「GENKI Dock」 を紹介してから約1年。

今度は同じGENKIシリーズから、Nintendo SwitchやPS5などのゲーム機の画面をノートPCに出力したり、そのまま配信・録画もできてしまうミニキャプチャーボード 「GENKI ShadowCast」 が登場した。

本製品は現在、クラウドファンディング 「Makuake」 で資金調達をしていて、一般発売に先駆けて今年8月末までには支援者の方々に製品が届けられる予定。

今回のクラウドファンディングの開始に先立ち、開発元から 「GENKI ShadowCast」 のプロトタイプを提供いただき、実際に使ってみることができたので、詳細についてご紹介する。支援を検討している方はぜひ参考にしていただきたい。

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デザイン・仕様

上記が 「GENKI ShadowCast」 の本体。本体サイズは52×52×9mmで、重量は約10g。本体がとにかく薄いのが大きな特徴だ。

使い方はとても簡単。Nintendo SwitchやPS5などのゲーム機のHDMIポートに本製品を挿入し、USB-Cケーブル経由で、専用ソフトウェア 「GENKI Arcade」 をインストールしたノートPCに接続。これだけで映像を出力できる。

もしUSB-CポートがないPCの場合は、付属のUSB-C to USB-A変換アダプタを使えば、USB-Aポート経由でも映像出力が可能だ。

Nintendo Switchの映像を出力する場合、純正ドックのHDMIポートに本製品を挿入する必要があるが、本体が小さいためドック内にすっぽりと収まってしまう。給電用のUSB-Cポートに干渉しないのもグッド。

専用ソフトウェア 「GENKI Arcade」 は、WindowsとmacOSの両方に対応しているため、WindowsでもMacでも画面出力が可能だ。

もし借りているPCなど、特別な理由でソフトウェアがインストールできない場合でもご安心を。GENKI ArcadeはWebブラウザ版が配信されていて、Google Chromeがインストールしてあれば映像出力ができてしまう。

このChrome版は起動時にインターネット接続が必要になるが、一度接続してしまえばインターネット接続なしでも映像を出力し続けることが可能だ。

映像出力に関しては、初期状態では 「解像度優先モード (1080p@30fps)」 と 「動作軽快モード (720p@60fps)」 の2つだけが用意されているが、GENKI Arcadeのアプリを開いた状態でコナミコマンド (↑↑↓↓←→←→BA) をキーボードで入力すると、解像度とフレームレートを個別に設定できるようになる。これで1080p@60fpsでの映像出力も可能だ。

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活用方法その1:ノートPCにゲーム画面を出力

家族がテレビを占拠していてゲームがプレイできないなどの理由で、Nintendo Switchの小さな画面でゲームをプレイしなければならなくなることはないだろうか。

そんなときにGENKI ShadowCastは大活躍。Nintendo Switchの純正ドックとノートPCを自分の部屋に持ってくれば、ノートPCの大きな画面でゲームをプレイ可能だ。

また、次世代ドック 「GENKI Dock」 と組み合わせても映像出力が可能だったので、お持ちの方はぜひ活用していただきたい。

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映像の遅延は公式では0.02秒程度と案内されている。実際に遅延を確認してみたところ、『スプラトゥーン 2』などの一瞬の判断が勝敗を分けるシビアなゲームでは少し違和感を感じることがあったが、RPGなど他ジャンルのゲームをプレイする分にはテレビやディスプレイとほとんど同じ感覚でプレイできたように思う。

また、本製品はCPUやメモリ負荷が低く、旧型のノートPCなどスペックが低いデバイスのほとんどで問題なく映像出力ができるとしている。

試しに2017年に発売した12インチMacBookにMac版 「GENKI Arcade」 をインストールして1080p@60fpsで映像を出力してみたのだが、不自然な遅延もなく、快適にゲームをプレイできた。

活用方法その2:純正キャプチャ機能より長時間の録画に対応

Nintendo Switchなどのゲームの純正のキャプチャ機能では、映像の録画時間が一定時間に限られていることが多いが、GENKI ShadowCast×GENKI Arcadeなら時間制限に左右されることなく、残したい映像をフルで録画できる。

録画の際にはノートPC本体のマイクやPCに接続した外部マイクを通して音声を録音することも可能。ゲームプレイ動画を制作するときには役に立ってくれる機能だ。

録画の際に気をつけていただきたいのは、1080p@60fpsでは録画できないこと。画質を優先するなら1080p@30fpsで、フレームレートを優先したい場合は720p@60fpsで録画しよう。

活用方法その3:ゲーム配信に使える

GENKI ShadowCastは一般的に 「キャプチャーボード」 と呼ばれる製品と同じ性質のデバイスなので、YouTube Liveなどでのゲーム配信にも使用できる。

配信の際には、GENKI ShadowCast×GENKI Arcade経由でPCに出力されたゲーム画面を、OBS Studioなどのライブ配信用ソフトを使ってキャプチャすれば良い。マイクはPC内蔵のものを使うこともできるが、音質にこだわるなら配信用の高音質マイクを購入することをオススメする。

また、現在は新型コロナの影響で『モンスターハンターライズ』など協力プレイが楽しいゲームを誰かの家に集まってプレイするのが難しい状況だが、GENKI ShadowCastとZoomなどのオンライン会議ソフトを使えばオンライン上でお互いに画面を共有し合いながらプレイできる。

他の人の画面を見ることができるので、お互いの連携もスムーズ。プレイ中の 「ちょっとこれ見て!」 も簡単に実現できるはずだ。

まとめ

GENKIシリーズの最新デバイス 「GENKI ShadowCast」 は、おうち時間の増加によって頻繁に発生しがちな家族とのテレビの奪い合いを解決してくれたり、友人とのオンラインマルチをより快適にしてくれたりと、コロナ禍でのゲームプレイを支えてくれる画期的なアイテムだ。

映像や音声の遅延は完全にないとは言えないものの、FPSなどのシビアなゲームでなければほとんど違和感なく使うことができたので、十分に実用レベルと言えるだろう。

また、時間無制限の画面キャプチャや音声取り込み機能など、ゲーマーにとって嬉しい機能が搭載されているのも大きなメリット。これひとつでゲームプレイの幅が広がると考えたら、導入する価値は大いにあるはずだ。

「GENKI ShadowCast」 は、現在クラウドファンディング 「Makuake」 で支援を募集中。一般販売予定価格よりも少しお安く製品をゲットできるため、興味がある方はぜひ支援してみてはどうだろうか。

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