Appleは音楽、ゲーム、映画、フィットネス、雑誌&ニュースとさまざまなサブスクリプションサービスを展開してきたが、今度はこれらにPodcastを加える計画だ。
現地時間15日、米Bloombergの著名記者Mark Gurman氏は、AppleがPodcastのサブスクリプションサービスを年内に開始するための準備を行なっているとレポートした。
Appleは2021年にPodcastのサブスクリプションサービスを立ち上げ予定
Mark Gurman氏によれば、Appleは2021年にPodcastのサブスクリプション(定額課金制)サービスの展開を予定しているとのこと。サービスの詳細については不明ながら、特定のPodcastを月額料金を支払うことで視聴できると予想される。
加入者を増やすため、Appleは独自のPodcast番組を制作したり、特定の番組と提携し、供給番組を増やすことを計画しているようだ。
AppleがPodcastのサブスクリプションサービスを計画している、とするBloombergの報道は昨年7月が最初。このときMark Gurman氏は、Appleの幹部たちはPodcastの独占配信権について他メディア企業と協議を行っていること、巨額の資金を拠出する計画があることを伝えていた。
AppleがPodcastの定額サービスを始めるということは、SpotifyなどPodcast市場の競争が激化することになる。Spotifyは音楽配信で有名だが、同時にPodcastの配信にも力を入れており、最近は音楽とPodcastをミックスしたプレイリストを提供している。独自番組をAppleが制作するとなれば一定数のユーザー流出は避けられないかもしれない。
ちなみに、米国では毎月7,000万人を超えるユーザーが何かしらのPodcastを聞いている。さらに毎週視聴するユーザーは4,800万人。とても大きな市場だ。もともとはAppleが圧倒的なシェアを保持していたのだが、最近ではSpotifyやAmazonに “お株を奪われてしまっている” 状態。
Appleはこの数年間でサービス部門の売上を倍増させることを狙っている。その手段としてPodcastに目が向けられているのかもしれない。かつてのシェアを取り戻せるのか注目だ。
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