Apple、Steamの運営会社Valveと提携しARヘッドセット開発か 2020年後半に登場予定?

Appleが開発していると噂のVRヘッドセットあるいはARヘッドセットに関する新情報。AppleはARヘッドセットをValve Corporationと提携する形で開発しており、発売は2020年後半を予定しているという。台湾の業界紙DigiTimesが4日に伝えた。

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AppleとValveが共同でARヘッドセットを開発か

Appleは以前から独自のAR/VRヘッドセットを開発していると噂されてきたが、最近になってAppleは同ヘッドセットを独自に開発しているのではなく、他の会社と提携する形で開発していると報じられるようになった。

DigiTimesが報じたところによると、Appleが提携しているのはVelve。同社はゲーム配信プラットフォーム 「Steam」 を運営していることで有名だが、「Portal」 や 「Left 4 Dead」 など自らゲーム開発をしていることでも有名。そしてVRコンテンツ・ハードウェアに関して積極的に取り組んでいることでも知られる。

2016年にHTCと共同でVRヘッドセット 「HTC Vive」 を開発し、同デバイス向けに 「SteamVR」 というVRプラットフォームを提供開始。さらに今年3月には独自開発のVRヘッドセット 「Valve Index」 を発表するなど、ValveはVR分野への積極的な投資を行ってきた。

ValveとAppleが共同で開発しているARヘッドセットはQuantaとPegatronの2社が製造を行い、少なくとも2020年後半には発売すると台湾メディアは報じている。これが事実であれば発売まで1年を切っている可能性もあるということになる。

一時はARグラスを開発しているとの噂も

ここで注目して欲しいのはAppleとValveのそれぞれがアプリやゲームのプラットフォーマーであるということ。AppleにはApp Store、ValveにはSteamがあるが、同ヘッドセット向けのコンテンツがどちらで配信されるのかは現時点では分かっていない。両社がどういう取り決めの基でARヘッドセットを開発しているのかにも今後は注目が集まりそうだ。

ちなみに、AppleのARヘッドセットについてはTF International Securitiesの名物アナリストMing-Chi Kuo氏も2020年内の登場を予想している。

しかし、Kuo氏はAppleが “無名のサードパーティ企業” と連携する形でARヘッドセットを開発していると伝えており、今回のDigiTimeの情報とはやや異なる点にも注意が必要だ。

どちらが正しいことを言っているのかは不明だが、iOSのベータ版からARヘッドセットのアイコンが見つかっていることから、少なくともAppleがARヘッドセットの販売を計画していることは間違いないとみられる。

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