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Samsungの折りたたみスマホ 「Galaxy Fold」、使用初日から画面が割れたと報告が相次ぐ 耐久性に疑問

Samsungは今年2月、同社初の折りたたみスマホ 「Galaxy Fold」 を発表した。同端末は内側に折りたたむ形式のフォルダブルフォンで、使用する際に手帳のように開き、普段は折りたたむことでポケットに入れて歩ける、次世代のスマートフォンとも呼ばれている。

しかし、この 「Galaxy Fold」 は発売を前にして、同デバイスをテストしている先行レビュワーたちから画面の不調が報告されている。

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Galaxy Foldの画面の破損や表示不良が相次いで報告

まずは海外テクノロジーメディアThe Vergeの記者ディーター・ボーン氏。彼はレビュー端末をSamsungから受け取ってからわずか2日で画面が破損したという。故障したのは画面の折りたたみ部分で、最初は画面に膨らみのようなものが発生。この膨らみが何が原因で起こったのかは不明だが、「Galaxy Fold」 の折りたたみ箇所にはヒンジが用意されており、これが画面を押し上げている可能性もあるとのこと。

さらにディーター・ボーン氏は、検証のためか画面を強く押し込んでしまったという。すると、画面の膨らみ部分に謎の白い線が入ってしまったようだ。この白い線は画面表示の関係でなっているのではなく、ディスプレイ消灯時にも表示されることから画面自体に入ってしまったものと予想される。ボーン氏曰く、決して乱暴に扱ったわけではないとのことだ。

さらに、米メディアBloombergのMark Gurman氏やYouTuberのMarques Brownlee氏も不調を訴えた。

Mark Gurman氏の場合は画面の左半分のディスプレイが点灯せず、使い物にならなくなってしまった。故障は使用開始からわずか2日目で起こったという。そしてMarques Brownlee氏の場合は画面が点灯しないようになってしまったとのこと。

両者はいずれも 「Galaxy Fold」 の画面の上に貼ってある保護レイヤーを剥がしたことが原因で画面が故障してしまった可能性が高いとされる。この保護シートは、一般のスマートフォンの購入時に貼り付けられている保護フィルムのようなものではなく、折りたたみ画面を守るための特殊なもののようだ。

一応、保護シートには注意書きがあるとのことだが、Mark Gurman氏とMarques Brownlee氏は「Galaxy Fold」 開封時にこれを見落としていたようだ。Mark Gurman氏はこれについて、「一般消費者はこんな記述には気づかないだろう」 と指摘している。

他にも画面の故障ではないものの、画面が窪んでしまうという現象も報告されている。報告したのは前述のThe Vergeの記者ディーター・ボーン氏。彼によると、「Galaxy Fold」 の画面にはポリマー層というスクリーンプロテクターが内蔵されており、これが小さな窪みの原因になっているとのことだ。

「Galaxy Fold」 は初の折りたたみスマートフォンとして注目を集めているが、画面の故障といい、この窪みといい、折りたたみスマートフォンの技術は十分なものではない可能性が高い。新技術ゆえに価格も1,980ドル(約22万円)を超える超高級端末。「Galaxy Fold」 を使用する際はかなり丁重に扱う必要がありそうだ。

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