楽天モバイル、プラチナバンド700MHz帯の試験電波発射を開始。通信品質の向上に期待

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4月30日、楽天モバイルは｢プラチナバンド｣と呼ばれる700MHz帯において、試験電波の発射を開始した。

通信品質の向上を目指している楽天モバイルは、今回の試験電波発射の検証を経て、同周波数帯での商用サービスを早期に提供していきたいとしている。

楽天モバイルがプラチナバンド700MHz帯の試験電波発射を開始

楽天モバイルが試験電波の発射を開始した700MHz帯は、モバイル通信業界では｢プラチナバンド｣と呼ばれる、700〜900MHzの周波数帯における電波だ。

この周波数帯の電波は、ビルなどの障害物を回り込んで電波が届きやすいという特性があり、地下や屋内、山間部、ビル密集地において安定して電波を利用できるようになる。

総務省は2013年から携帯電話各社に同周波数帯を割り当てており、各社で利用が開始されているが、楽天モバイルでは昨年10月に700MHz帯のうち3MHz幅が割り当てられていた。よって、今回の試験電波発射は、同帯域を利用したものになる。

試験発射がどこで行われるのかなどの詳細は明かされていないものの、トラフィックの多い都市部において、残されたカバレッジホールを優先して、自社基地局によるプラチナバンドの展開を順次拡大していく予定とし、さらに、2024年5月から年内を目途に、関東地方における楽天回線5G (Sub6) エリアを2024年1月比で最大1.6倍まで順次拡大するとしている。