「iPhone 8」の顔認証「Face ID」、認識までに必要な時間はわずか数百分の1秒?暗所での認識にも対応か

Appleは今秋に発売する次期iPhoneの最上位モデル「iPhone 8」に、顔認識技術の「Face ID」を導入すると噂されている。

この「Face ID」は、今までの指紋認証機能「Touch ID」を置き換える形で導入されることが予想されているが、同技術の認識精度は「Touch ID」と同等もしくはそれ以上になるのかもしれない。

韓国メディアのKorea Heraldは、Appleが導入を計画している顔認証技術は、ユーザーの顔をかなり高速で認識できる可能性を伝えている。

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「iPhone 8」の顔認証は、暗所でも瞬時に認識可能?

同メディアによれば、「Face ID」の顔認識スキャナは、わずか数百分の1秒でユーザーの顔を認識。これは「Touch ID」よりも早い認識速度で、さらに3Dセンサーを利用するため、ユーザーの顔を立体的に認識できるものと予想される。

さらに、The Wall Street Journal「Face ID」が暗所での認識も可能であることを伝えており、Appleは「structured light」という技術によってこれを実現する可能性を報じている。

「structured light」とは、近赤外線のドットパターンを投影し、人の位置や部位を認識する技術。無数のドットを照射し、ドットフィールドの歪みを読み取ることで、3Dセンサーは奥行き情報を取得する。これを応用すれば、暗い部屋であってもユーザーの顔の特徴を立体的に認識することが可能だ。

この技術は元々、PrimeSense社が開発したもので、Microsoftが「Xbox 360」用に発売したモーションコントローラー「Kinect」(のちにXbox One版やWindows版も発売)ですでに利用されており、ユーザーの動きや姿勢を赤外線で認識し、ゲームのキャラクターを動かすことが可能だ。

Appleは2013年にPrimeSenseを買収した時に上記の技術を獲得したものと予想され、今回の「Face ID」の一部に同社の技術が利用されていると噂されている。

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この技術を顔の認識用に使用すれば、暗い部屋でもiPhoneに顔をかざすだけで画面ロックの解除ができることに。さらに、Korea Heraldの言う通り、数百分の1秒で完了するのであればストレスはほぼないだろう。もちろん、「Apple Pay」の決済もスムーズに完了すると思われる。

基本的にAppleが新技術を導入する際、ユーザーの利便性が下がるものをチョイスする例は少ない。仮にホームボタンの廃止によって「Touch ID」が廃止されて「Face ID」が搭載されるのであれば、きっとそれは「Touch ID」よりも便利なものなはず。

顔認識の精度がとても気になるところだが、ロック解除が今までよりもスムーズにできるようになるのであれば、期待してもいいのではないだろうか。

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