
英Nothing Technologyは4月15日、東京・品川区の天王洲にある寺田倉庫で、新製品発表イベント「NOTHING 2026 SPRING UPDATE」を開催した。
この日の主役は、日本市場向けでは初登場となる「Pro」モデルを含めた新型スマートフォン「Nothing Phone (4a)」シリーズだ。会場には多くの報道関係者とファンが集まり、製品の体験会とともに、ダンスグループ「アバンギャルディ」によるパフォーマンスも披露された。
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フラグシップ不在の2026年を支える主力機「Nothing Phone (4a)」シリーズ
今回、Nothingは2026年にフラグシップモデルを投入しない方針を明らかにしている。旗頭となるモデルの開発には時間をかけたいという判断からで、その代わりに今年の主力として位置づけられたのが今回の「Phone (4a)」と「Phone (4a) Pro」だ。
特に「Pro」モデルの日本投入は、日本のユーザーから寄せられた要望に応える形で実現したという背景がある。Nothing Japanの黒住吉郎氏によると、昨年の「Phone (3a)」発売時、日本のユーザーから「なぜ日本ではProモデルを展開しないのか」という声が多く寄せられたことがキッカケになったとのこと。
上位モデルの「Phone (4a) Pro」は、シリーズ初のアルミユニボディを採用し、7.95mmという同社史上最薄の筐体を実現。背面には137個のミニLEDで構成された「Glyphマトリクス」を搭載し、ドット絵による通知を楽しめる。
カメラは5000万画素のメインセンサーに加え、3.5倍光学ズーム対応のペリスコープ望遠カメラを備え、最大140倍のズーム撮影が可能だ。価格は12GB+256GBモデルが7万9800円(税込)で、楽天モバイルと直販サイトで販売される。
一方の「Phone (4a)」は、内部が透けて見えるおなじみのシースルーデザインを継承している。背面のLEDは「Glyphバー」として進化し、7つのゾーンで点灯する。
カメラは5000万画素のメインと、最大70倍ズームに対応した望遠の構成だ。価格は8GB+128GBが5万8800円(税込)からに設定され、今回新たにパートナーに加わったKDDI(au)のほか、直販サイトなどで取り扱われる。
日本へのコミットメントと進化したAI体験
Nothingは日本を重要なグローバル戦略市場と捉えており、今回のイベントではその姿勢が鮮明になった。
登壇したチャーリー・スミスCBOは「日本文化こそがNothingのDNA」と語り、2026年中に東京で世界3店舗目となる直営旗艦店をオープンする計画を明かした。また、日本独自のニーズであるFeliCa(おサイフケータイ)への対応も、両モデルで継続されている。
ソフトウェア面では、独自のAI機能「Essential Apps」が注目を集めた。これは、プログラミングの知識がなくても、自然な言葉で指示を出すだけで自分専用のミニアプリを作成できるツールだ。例えば「花粉の情報を教えて」と入力するだけで、ホーム画面に情報を表示するウィジェットを生成できる。
イベントでは、これまでの白と黒のイメージを覆す鮮やかな「ピンク」や、欧州のミモザをイメージしたHeadphone (a) の新色「イエロー」も披露された。
Nothingは、製品だけでなく、こうしたカラー展開や実店舗、コミュニティを通じて、日本でのブランド認知をさらに広げていく格好だ。足元ではメモリ価格の高騰といった逆風もあるが、デザインとコストパフォーマンスを両立させた今回の新製品で、どこまで市場の支持を得られるかが注目される。
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