「Nothing Ear (2)」 が正式発表。3月30日に全国発売、Nothing公式サイトとKith Tokyoで本日より先行販売

3月23日、英Nothing Technologyは、新型完全ワイヤレスイヤホン 「Nothing Ear (2)」 を発表した。

価格は22,800円(税込)。3月23日(木)より、Nothing公式サイトおよびKITH Tokyoにて先行販売を開始する。また、3月30日(木)からグローバルパートナーを通じて全国販売を開始する。発売に先駆けて、3月28日(火)より予約受付を開始する。

発表に先駆けて、Nothing Technologyは事前に報道関係者向けにプレブリーフィングを実施。同イベントに参加することができたので、詳しくレポートしたい。

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音質とANC機能を強化した新型イヤホン 「Nothing Ear (2)」

今回発表された 「Nothing Ear (2)」 は、2021年8月に発売した完全ワイヤレスイヤホン 「Nothing Ear (1)」 にさまざまなアップグレードを加えたことで、よりプレミアムな製品に仕上げたモデルになっている。Nothingは同イヤホンに対して、“史上最高傑作” と謳っており、そのクオリティにかなりの自信を持っている。

Nothingは2021年8月にEar (1)を投入してから、2022年8月にスマートフォン 「Nothing Phone (1)」 を投入、そして今回のEar (2)に至るわけだが、ここに至るまでの過程で着実に成長していることを実感してるとのこと。

製品開発に取り組む従業員数が30名強から170名強に増えており、会社の規模が大きくなっているという。また、従来の製品から学んだことを次の製品に活かせるようになっており、たとえば今回のEar (2)についてもEar (1)で生まれた反省点や改善点等を踏まえて、よりプレミアムな製品を作ることを目指したという。

まずはデザインについてだが、先代のEar (1)から大きくは変わっていない。NothingにとってEar (1)はブレイクスルー的な存在であったことから、先代のデザインをあえてそのまま継続し、より洗練する道を選んだ。

とはいえ、細かく見ると内部のコンポーネントがもっと見えやすいように筐体パーツの透明感が増しているなど、よりソリッドなデザインへと変化した印象を受ける。また、パーツの透明感が増したおかげもあって、ステムの部分もわずかながらスリムになったような錯覚を覚えた。

Ear (2)はカナル型形状を採用したイヤホンだ。下位モデルとなるEar Stickはハーフインイヤー型だったが、カナル型形状を採用しているためより高い静粛性の中で音楽を聴くことができる。

バッテリーケースも従来どおりスケルトン仕様。ユーザーのフィードバックを受けて、先代のEar (1)の頃に比べて30%コンパクト化を図ったのだとか。ケース内のパーツも4つから3つに減らし、よりソリッドなデザインになっている。

Ear (2)には、アクティブノイズキャンセリング (ANC) 機能と、外部音取込み機能が搭載されている。

アクティブノイズキャンセリング (ANC) は、ユーザーの外耳道の形状に合わせたパーソナライズド・アクティブ・ノイズ・キャンセレーションと、ノイズ低減レベルを周囲の雑音量などに合わせて自動調節されるアダプティブ・モードで、最大40dBのノイズ低減を実現。常に静かな環境で音楽を聴くことができる。

また、Ear (2)には個々のユーザーの音の好みを実現するため、パーソナルサウンドプロファイルの作成が可能だ。専用アプリ 「Nothing X」 からヒアリングテストを実行することで、自分のサウンドプロファイルを作成し、ユーザーの聴力にあわせたリアルタイムのイコライザー調整が可能だ。

Ear (2)は、ユーザーの通話をサポートする音声分離機能が搭載されている。イヤホン本体に内蔵された3つの高精細マイクと、NothingのAIノイズリダクションアルゴリズムを使って、周囲の雑音とユーザーの声を分離。相手にはクリアな音声を届けることが可能だ。

内蔵ドライバーは、カスタムダイアフラムを採用した11.6mmのダイナミックカスタムドライバー。会社規模が大きくなったことで自社製品にあわせたドライバーの開発が可能になり、ドライバー径は先代モデルから変わっていないものの、ポリウレタンとグラフェン素材を組み合わせたことで、より深みのある低音とクリアな高音を実現できた。

また、ドライバーユニットに2つのチャンバー(気室)を備える 「デュアルチャンバー」 が搭載されているが、それを新設計にしたことでよりスムーズなエアフローで全体の音質の向上にも成功している。

本製品はハイレゾ品質の再生に対応する。Bluetoothのバージョンは5.3、コーデックはSBC、AAC、LHDC 5.0コーデックをサポートし、最大24ビット/192kHzの周波数、最大1Mbpsの速度で送信できる。

一方で、同じくハイレゾ品質の再生が可能なLDACコーデックについては、今後ソフトウェアアップデートなどで対応することはないとのことだ。LHDC 5.0を選んだ理由としてNothingは、より高いサンプルレートを実現できるためと説明している。

また、内蔵するアンテナの位置をイヤホン中央から外側上方向にずらしたことで、前モデルに比べて50%通信が安定するようになった。

Ear (2)は、2台のデバイスを接続できるマルチポイントが利用できる。一方のデバイスで音楽を再生していたとしても、もう一方で音楽を再生しはじめると自動で接続先を切り替えられるという機能だ。また、一方のデバイスで音楽を再生しているときに、もう片方のデバイスに通話がかかってきた際に自動で通話用デバイスと繋げることも可能。ちなみに、本製品はGoogle Fast Pair、Microsoft Switch Pairに対応する。

Ear (2)のバッテリー持ちは、イヤホンとバッテリーケース併用で最大36時間。先代モデルが33時間だったことから、約3時間伸びたことになる。イヤホン単体ではANCなしで6時間、ANCありで4時間強となっている。先代モデルではANCなしで5時間の再生が可能だったことを踏まえると、バッテリー持ちは良くなったと言って良いだろう。

また最大2.5Wのワイヤレス充電にも対応している。Nothing Phone (1)のようにリバース充電に対応する製品に置くことで、給電することもできる。

防水・防塵仕様は、Ear (2)本体がIP54、バッテリーケースがIP55。完全防水とは言えないながらも、雨の中やキッチン、お風呂場などのウェットゾーンなどで使用することも可能なレベルとなっている。

「Nothing Ear (2)」 の価格は22,800円(税込)。3月23日(木)より、Nothing公式サイトおよびKITH Tokyoにて先行販売が開始される。また、3月30日(木)からグローバルパートナーを通じて全国販売が開始される。発売に先駆けて、3月28日(火)より予約受付を開始する。

グローバルパートナーは、MoMA Design Store、二子玉川 蔦屋家電、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ヤマダ電機、ケーズデンキ、e☆イヤホン、池部楽器店パワーレック、HATCH、NTTぷらら、ひかりTVショッピング、エディオン、上新電機。

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