
Microsoftは現地時間10月1日、個人向けサブスクリプションの新プラン「Microsoft 365 Premium」を発表した。
価格は月額3,200円(年額32,000円/税込)。従来のCopilot Pro(同額)は販売終了となり、その機能はPremiumへ統合される。
個人向けの “最強パッケージ” という位置づけで、Microsoftは家庭利用を想定した利便性とセキュリティを両立させた。サブスクリプション構成の簡素化により、Copilotの高度機能を日常の作業に自然に組み込む狙いが明確だ。
既存のCopilot Pro契約者はPremiumへ移行でき、WordやExcelなどのデスクトップ版Officeアプリや1TB/人のクラウドストレージを同額で利用可能になる点が最大のポイントだ。
Copilotの強化と新エージェント
Premiumでは、Copilotを搭載したWord、Excel、PowerPoint、OneNote、Outlookが利用可能になるほか、推論エージェント「Researcher」「Analyst」へのアクセスも解禁される。
さらに新しい「Photos Agent」や、OpenAI最新モデルによる画像生成(4o)、近日公開予定の音声機能「Voice」など、制限付きAI機能の利用枠も最も多く割り当てられる。
そのほか、「Microsoft Designer」での画像編集や「Clipchamp」での動画編集、Microsoft Defenderによるセキュリティ機能、OneDriveのランサムウェア防止などもPremiumに含まれる。
また、既存の「Microsoft 365 Personal」と「Family」にもアップデートが加えられ、Copilotの利用制限が緩和された。9月に企業向けとして先行していた「Copilot Chat」も個人利用者に開放され、文書作成やデータ分析、メール整理など日常的な作業を横断的に支援する。
さらに、WordやExcel、PowerPointなどのアプリアイコンも刷新され、数週間以内に順次展開される予定だ。
Microsoftは今回の変更でサブスクリプション体系を整理し、AIを中心とした新しいMicrosoft 365を“個人の標準プラットフォーム”へと進化させようとしている。
関連リンク
(画像:Microsoft)