ロジクール、法人向け会議システムを刷新。AI強化の「Rally Bar 2」など発表

ロジクールは10月9日、次世代ビデオバー「Rally Bar 2」や、大規模な会議室に対応するモジュール型ビデオ会議システム「Rally System 2 Pro」など、法人向けの新製品群を発表した。AI処理能力や映像・音声性能を強化したほか、会議室の利用状況を把握するセンシング機能や、複数のカメラ、スピーカー、マイクを組み合わせてシステムを拡張する仕組みを取り入れている。

会議室の規模や用途に合わせて機器を組み合わせられる点も、新製品群の特徴だ。一般的な会議室から大規模な多目的スペースまで幅広く対応し、企業のIT部門が担う機器の導入や管理の負担を減らすことを目指す。また、最大20mの大規模な会議室でも音を均一に届ける独自の音響技術「Sound Shape」も発表した。対応するスピーカーへの搭載を予定している。

「Rally Bar 2」「Tap IP 2」「Tap Scheduler 2」はグローバル市場で順次提供を開始している。一方、「Rally System 2 Pro」「RoomMate 2 Pro」「Rally Speaker 2」シリーズは、2027年夏の提供開始を予定する。

スポンサーリンク

AI性能を強化した次世代ビデオバー「Rally Bar 2」

「Rally Bar 2」は、既存のビデオバー「Rally Bar」の次世代モデルだ。新たにQualcomm製チップセットを搭載し、ロジクールによると、市場にあるさまざまなビデオバーと比べて4倍のエッジAI処理能力を備える。

カメラには、独自設計のレンズと1インチセンサーを採用し、映像品質を高めた。音声処理にはAIを活用した「Right Sound 3」を搭載し、会議中の声を聞き取りやすくする。

会議室の利用状況を把握する機能も備えている。内蔵センサーで入室を検知し、会議室を自動的に予約できるほか、在室データを取得して利用状況を記録する。企業はこうしたデータをもとに、会議室の稼働状況を把握し、オフィスのスペース配分などを検討できる。筐体にはアルミニウム製ユニボディを採用し、設置のしやすさとリサイクル性にも配慮した。

対応する会議プラットフォームは、Microsoft Teams、Zoom Rooms、Google Meet。Microsoftの「Microsoft Device Ecosystem Platform(MDEP)」を基盤とし、企業向けのセキュリティ機能とロジクール独自の会議室向け機能を組み合わせている。本体カラーはグラファイトとオフホワイトの2色。

スポンサーリンク

大規模な会議室向けにモジュール型システムを用意

大規模な会議室や、用途に応じて空間を分割して使う多目的スペース向けには、「Rally System 2 Pro」を投入する。こうした空間では、複数のカメラやマイク、スピーカーに加え、映像処理用の機器なども必要になるため、システムの構築や管理が複雑になりやすい。

「Rally System 2 Pro」は、コンピューティングデバイスや各種AV機器をモジュール式に組み合わせられる構成を採用した。会議室の広さや用途に応じて必要な機器を選び、柔軟にシステムを構築できる。

構成製品のひとつとなる「RoomMate 2 Pro」は、Qualcomm製プロセッサーを搭載したコンピューティングデバイスだ。AndroidやPCに加え、BYOD(Bring Your Own Device)環境にも対応する。最大3台の4Kディスプレイを接続でき、複数のカメラやスピーカー、マイクポッドも利用できる。

カメラには「Rally AI Camera Pro」を用意する。広角撮影に対応する1インチセンサーと、光学式のパン・チルト・ズーム(PTZ)カメラを組み合わせたデュアルカメラ構成を採用している。

スピーカーの「Rally Speaker 2」は、7つのドライバーを直線状に配置したネットワークスピーカーだ。会議室の前方から後方まで、音量や音声の明瞭度を均一に保つことを目指している。

機器同士の接続には、独自のAV-over-IP技術「Logitech Link」を採用した。一般的なカテゴリーケーブルでロジクール製デバイスを接続でき、外部エクステンダーやPoEインジェクターを用意する必要がない。配線や設置作業を簡素化し、複数の機器を組み合わせる大規模な会議室システムも構築しやすくする。

映像制御機能としては「Right Sight 3」を用意する。壁面やテーブル中央などに設置した複数のカメラを使い、会議室内の状況に応じて適切な映像を自動で捉える仕組みだ。参加者の位置や会議室のレイアウトに合わせてカメラの映像を使い分けられる。複数のカメラを切り替える機能は、2027年後半にCollabOSの無償ソフトウェアアップデートとして提供する予定だ。

会議室の操作端末や音響技術も刷新

会議室の操作や予約に使う周辺機器も新しくなる。

「Tap IP 2」は、ネットワーク接続型の会議室用タッチコントローラーだ。従来モデルより明るいディスプレイを採用し、操作性を高めた。

会議室の予約状況などを確認する「Tap Scheduler 2」も刷新する。ディスプレイの輝度と解像度を向上させたほか、処理性能を強化し、新たにモーションセンサーを搭載した。

音響技術では、独自技術の「Sound Shape」を発表した。最大20mの大規模な会議室でも、空間全体に音を均一に届けることを目指している。「Rally Speaker 2 Pro」と「Rally Speaker 2 Max」への搭載を予定する。

各製品の提供時期については、「Rally Bar 2」「Tap IP 2」「Tap Scheduler 2」がグローバル市場で順次提供を開始している。「Rally System 2 Pro」「RoomMate 2 Pro」「Rally Speaker 2」シリーズは、2027年夏の提供開始を予定している。

(画像提供:ロジクール)

Logicool
FOLLOW US
タイトルとURLをコピーしました