今月21日に発売した新型iPad Proは、8GB〜16GBのRAMが搭載されている。しかし、ひとつのアプリで利用できるRAMは最大5GBまでと制限が設けられていることがわかった。(via MacRumors / iPhone Hacks)
ひとつのアプリで利用できるRAM容量が5GBまでに制限されていることが判明
最新のiPad Proはストレージ容量によって搭載されるメモリの容量が異なる。具体的には、512GB以下のストレージを搭載したモデルは8GB、1TBおよび2TBのストレージ容量を搭載したモデルには16GBのRAMが搭載される。現に、筆者がレビューしたiPad Proはストレージ容量が256GBで、8GBのRAMが搭載されていた。
RAMの容量が大きくなれば、作業が快適になる可能性が高い。それが顕著に現れる例はイラスト制作や動画制作時など。レイヤーを重ねてコンテンツを制作するユーザーには、RAM容量の大容量化は嬉しいはずだ。
しかし、現在のiPadOSの仕様では、ひとつのアプリで利用できるRAM容量は5GBまでになるよう制限が課せられている。意図的にそれを超えて使用しようとするとアプリがクラッシュすることが確認されている。
As of now, all M1 iPads have the same amount of RAM available. As soon as we have access to more, we’ll pass that on to you, too 💜
— Procreate (@Procreate) May 28, 2021
なお、これまでのiPad Proでも最大4.5GBまでの制限があったとのこと。つまり、今回の新型iPad Proは搭載RAMこそ大幅に増大したものの、アプリ単体に使えるRAM容量は0.5GB分しか増えていないことになる。
RAM容量の増大はマルチタスク時には役立つ可能性はあるものの、アプリ単体で16GBまで利用できることを期待して購入するのは現時点ではやめておいた方が良いかもしれない。
ちなみにこの仕様については、来月開催されるWWDC21にて変更される可能性があると海外メディアは指摘している。単一アプリで使用できるメモリ容量の上限が引き上げられれば、iPad Proの本来の性能を活かせる時が来るのかもしれない。
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