iPad mini (A17 Pro)、ゼリースクロールが改善。実機で新旧比べてみた

10月23日、Appleは3年ぶりの新型モデル「iPad mini (A17 Pro)」を発売した。同モデルは、先代モデルのコンパクトなデザインをそのままに、内蔵するSoCなどパフォーマンス面を引き上げ、Appleの独自AIテクノロジー「Apple Intelligence」に対応させるマイナーアップデートモデルとなる。

製品に詳しい仕様や使用感については、深掘りしたレビュー記事を数日内に公開する予定だが、先に気になっているであろう「あの問題」について検証してみたのでご報告したい。

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先代モデルで話題になった 「ゼリースクロール」 新モデルで改善したのか

iPad mini (A17 Pro)

「あの問題」 とは、先代モデルの発売時にAppleコミュニティの間で話題になった、あの「ゼリースクロール (ジェリースクロール)」のこと。先代モデルの 「iPad mini (第6世代)」 では、端末を縦向きに持ち、画面を上下にスクロールすると、画面表示がグニャグニャと揺れるように見える現象が報告された。

当時、筆者も検証してみたところ確かにグニャグニャと揺れているのが確認できた。筆者としてはさほど問題とは感じなかったものの、一部ユーザーからは「長時間使っていると画面酔いする」という声があがっており、「iPad mini (第6世代)」 における唯一かつ最大の懸念ポイントとなっていた。

それでは、新型モデルである 「iPad mini (A17 Pro)」 ではゼリースクロールは改善されたのだろうか。

結論:改善されました。

上記が結論。嬉しいことに 「iPad mini (A17 Pro)」 の画面は上下にスクロールしても画面がグニャグニャと揺れることはなくなっており、操作していて酔うといったことは無くなっているはずだ。

実際に比べてみた映像が以下。左が 「iPad mini (第6世代)」で、右が 「iPad mini (A17 Pro / 第7世代)」 。先代モデルでは白い線が波打っているのに対して、 「iPad mini (A17 Pro)」 ではそれが軽減されている。

もし、このゼリースクロールが嫌で先代モデルの購入を諦めていたのだとしたら、今回のゼリースクロールの改善は朗報と言えるだろう。先代モデルからストレージ容量が増えているにも関わらず、値段は安くなっていることから、購入のハードルが少し下がっているのもグッドポイントだ。

今回の話題は「改善されていました。」で終わりなわけだが、せっかくなのでなぜ先代モデルでゼリースクロールが起きていたのか、すこしだけメカニズム的なところを考察してみようと思う。

まず前提として、ゼリースクロールは一般的なPCや他のiPadでも普通に起きる現象だ。スクロール時の画面リフレッシュが一方向から順次行われることで起こる「遅延」によって発生する仕組みであるため、基本的にはどのデバイスでもゼリースクロールは発生する。

しかし、iPad mini (第6世代)ではこの遅延がやや大きく、また縦向きで持つ機会が多い「iPad mini」だからこそ騒がれたのだろう。特に、WEBサイトや写真アプリを見る際にゼリースクロールが気になるというユーザーが多かったように感じる。

iPad mini (A17 Pro)」については、現在レビュー記事を執筆中。そこでは本デバイスの仕様をより詳しくチェックしていきたいと思うので、本誌をフォローしていただければ幸いだ。

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