
Appleは9月15日、iPhone向けの最新OS「iOS 27」の正式版をリリースした。6月に開催した開発者会議「WWDC 2026」で発表していたもので、システム全体のパフォーマンス改善に加え、デザインや写真、Safari、パスワード、ペアレンタルコントロールなど幅広い機能がアップデートされている。
一方、WWDCで発表された新しいAIアシスタント「Siri AI」については、iOS 27のリリースと同時にすべての機能が利用できるわけではなく、日本語版は10月からベータ版として提供される予定で、段階的に機能が追加される。
アプリ起動は最大30%高速化。写真やAirDropも速度を改善




「iOS 27」では、普段の操作に関わるシステムのパフォーマンスが見直されている。
アプリの起動時には必要なデータを事前に読み込む仕組みを導入し、起動速度は最大30%向上した。純正アプリだけでなく、サードパーティ製アプリにも適用される。
写真やファイルの処理も高速化されており、撮影した写真がライブラリに反映されるまでの時間は最大70%短縮。AirDropによるファイル転送も最大80%高速化されている。
CPUリソースの割り当てを制御するスケジューラも改善され、高負荷な処理を効率よく進められるようになった。この最適化はiPhone 11世代まで適用される。
検索機能の見直しも行われており、Spotlightや写真、メール検索で使われるインデックス構造を再設計。新しいデータが追加された際にも、検索結果へ素早く反映されるようになった。
Wi-Fiとモバイル通信の切り替えも改善され、接続状態の悪いWi-Fiに接続し続けることで通信が遅くなるケースを抑えている。大容量ファイルを送信する際には進行状況を示すインジケーターが表示される。
デザインでは、「iOS 26」から導入された「Liquid Glass」を改良。背景のぼかしや奥行き表現が調整されたほか、画面の透明度をユーザー自身で変更できるスライダーが追加された。
写真やSafariなど、標準アプリも使い勝手を改善


写真アプリには、撮影後に構図を調整できる「Spatial Reframing」が追加された。写真の奥行きを生かして視点を動かすような編集ができるほか、被写体の位置関係などを後から調整できる。
写真の外側をAIで生成して画角を広げる「Extend」も利用できる。また、画像生成機能「Image Playground」も強化され、より写実的な画像の生成や、人物を使ったイメージ作成、壁紙の作成などに対応する。画像生成に必要な処理は「Private Cloud Compute」上でも行われ、Appleは個人データを保存・共有しない仕組みを採用しているとしている。なお、生成された画像には、AIによる生成であることを示す非可視のウォーターマーク「SynthID」が付与される。
Safariでは、タブの自動整理や価格変動の通知機能を追加。パスワードアプリでは、セキュリティ上の問題があるパスワードをワンタップで修正できるようになった。
ペアレンタルコントロールも強化され、Webサイトの閲覧を許可制にしたり、アプリやサービスの利用時間をカテゴリーごとに制限したりできる。暴力的なコンテンツについて警告を表示する機能も追加された。
ヘルスケアアプリでは、月経周期の記録が更年期・閉経周辺期に対応。症状の管理や関連する教育コンテンツも利用できるようになった。
対応機種は「iOS 26」から変更なし
「iOS 27」の対応機種は「iOS 26」から変更されておらず、2019年発売のiPhone 11シリーズ以降をサポートする。iPhone SEについては第3世代が対象となる。
対応機種は以下のとおり。
- iPhone Duo
- iPhone 18 Pro Max
- iPhone 18 Pro
- iPhone 17 Pro Max
- iPhone 17 Pro
- iPhone 17
- iPhone 17e
- iPhone Air
- iPhone 16 Pro Max
- iPhone 16 Pro
- iPhone 16 Plus
- iPhone 16
- iPhone 16e
- iPhone 15 Pro Max
- iPhone 15 Pro
- iPhone 15 Plus
- iPhone 15
- iPhone 14 Pro Max
- iPhone 14 Pro
- iPhone 14 Plus
- iPhone 14
- iPhone 13 Pro Max
- iPhone 13 Pro
- iPhone 13 mini
- iPhone 13
- iPhone 12 Pro Max
- iPhone 12 Pro
- iPhone 12 mini
- iPhone 12
- iPhone 11 Pro Max
- iPhone 11 Pro
- iPhone 11
- iPhone SE(第3世代)
「Siri AI」は今後提供。日本語版は10月からベータ開始


「iOS 27」の発表時から大きな注目を集めていた新しいAIアシスタント「Siri AI」については、今回の正式リリース後に段階的な提供が始まる。
「Siri AI」は、Apple Intelligenceの新しい基盤モデルを使い、メールやメッセージ、写真などに保存された個人情報を参照しながら質問に答えたり、複数のアプリをまたいだ操作を実行したりできるAIアシスタントだ。
専用の「Siri」アプリも用意され、過去の会話を確認したり、その続きを再開したりできる。会話履歴はiCloudを介してApple製品間で同期されるため、iPhoneで始めた会話をiPadやMacで続けるといった使い方にも対応する。
他社製アプリとの連携も強化され、WhatsAppでのメッセージ送信、Audibleでの再生、Outlookでのメール作成、Notabilityでの課題検索など、アプリをまたいだ操作が可能になる。Appleによると、「Siri AI」から操作できるアプリは30万以上に及ぶ。
カメラとの連携も用意されており、カメラに映っている商品や場所などについて質問したり、映像から得た情報をもとに予定や買い物リストを作成したりできる。


「Siri AI」は9月14日(米国時間)から英語のベータ版が提供され、日本語、フランス語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語のベータ版は10月から提供される予定だ。
また、サーバー側のモデルを利用する一部のApple Intelligence機能には1日の利用回数制限が設けられる。上限は機能の種類やリクエストの複雑さ、システムへの負荷などによって変動するとされ、具体的な回数は明らかにされていない。
なお、Appleは将来的に、こうした機能へのアクセスを有料で拡大する方針も示している。料金や具体的な提供方法については、現時点で発表されていない。
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(画像:Apple)







