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新旧iMacの性能・違いを比較。Intel搭載モデルから24インチiMacへの買い替えはあり?

Appleは現地時間10月28日、M4チップを搭載した新型 「24インチiMac」 を発表した。

24インチiMacは2021年にM1搭載モデルが登場してからしばらく新型モデルが登場せず、2023年10月にM2をスキップしてM3搭載モデルが登場。そして、2024年10月にM4搭載モデルが登場した。

現時点で販売されているAppleのディスプレイ一体型Macは24インチiMacのみだが、まだIntelプロセッサ時代の27インチiMacや21.5インチiMacを使っていて、いよいよ買い替えを検討している人もいるかもしれない。

今回比較する3台
  • 21.5インチiMac (非Retina, 2017)
  • 27インチiMac (5K, 2020)
  • 24インチiMac (4.5K, M4, 2024)

果たして、各モデルの性能差は一体どのくらいあるのだろうか。当記事では最後まで販売されていたIntelプロセッサ搭載iMacの27インチモデルと21.5インチモデル (非Retina) を、今回発表された24インチiMac (M4) と比較してみた。

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デザイン・サイズ

まずは本体デザインについて。24インチiMacは、約10年間つづいてきたお馴染みのデザインに終止符を打ち、ポップな印象をうける次世代デザインへと変貌した。

左:27インチiMac/右:24インチiMac
左:24インチiMac / 右:従来モデル

iMacといえば丸みを帯びたアルミニウムボディに太い顎とベゼルが特徴的だったが、M1チップ内蔵のiMacは従来と同じく画面とスタンドで構成されてはいるものの、カクカクかつ薄くペラペラ。

本体の厚みは11.5ミリと保護ケースを装着したiPhone程度の厚みとなり、以前のようなドドンとそびえる存在感はかなりなくなった。また “顎” の部分は引き続き存在するものの、画面周囲のベゼルは狭くなり、スタンドも以前に比べてスッキリな印象に。

 

左:24インチiMac/右:従来モデル

背面にはAppleのロゴマーク。従来デザインに比べてかなり大きくなった印象だが、残念ながら鏡面仕上げではなくなってしまった。

 iMac 21.5インチ
(非Retina, 2017)
iMac 27インチ
(5K, 2020)
iMac 24インチ
(4.5K, M4)
高さ45.0cm51.6cm46.1cm
52.8cm65.0cm54.7cm
奥行き17.5cm20.3cm14.7cm
重量5.44kg8.92kg8コアCPUモデル:4.42kg
10コアCPUモデル:4.44kg

24インチiMacの本体サイズは幅54.7 × 高さ46.1 × 奥行14.7cm。従来製品と比較すると、27インチiMacが幅65.0 × 高さ51.6 × 奥行20.3cm、21.5インチiMacが幅52.8 × 高さ45.0 × 奥行17.5cm。画面サイズが24インチであることを考慮したら、見た目どおりコンパクトになった印象だ。

本体重量は4.42kg〜。27インチiMacが8.92kg、21.5インチiMacが5.66kgだったため、かなり軽くなったことがお分かりいただけるだろう。

電源ケーブルの接続場所は背面下部。スタンドに空いた穴から電源ケーブルを通す仕様は以前と変わらずだが、通すケーブルは編み込みで耐久性の強いものに変更されている。

電源ケーブルはMagSafe風のマグネット式で装着する。マグネット式の電源ケーブルはそれなりに強い力をかけないと抜けない仕様で、簡単に抜けることはないので安心していただきたい。

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ディスプレイ

iMacの各モデルのディスプレイ仕様は、以下の表のとおり。

項目iMac 21.5インチ
(非Retina, 2017)
iMac 27インチ
(5K, 2020)
iMac (24-inch, M4)
8コアCPUモデル
iMac (24-inch, M4)
10コアCPUモデル
ディスプレイ21.5インチ LEDバックライトディスプレイ(非Retina)27インチ 5K Retinaディスプレイ24インチ 4.5K Retinaディスプレイ24インチ 4.5K Retinaディスプレイ
解像度1,920 x 1,080ピクセル5,120 x 2,880ピクセル4,480 x 2,520ピクセル(218ppi)4,480 x 2,520ピクセル(218ppi)
画面輝度320ニト500ニト500ニト500ニト
広色域(P3)×
True Tone×
Nano-textureガラスのオプション選択不可選択可能選択不可選択可能 (+30,000円)

画面の大きさ順に並べると、27インチiMac、24インチiMac、21.5インチiMacの順になる。

解像度は画面サイズが大きくなればなるほど高くなっていく。27インチiMacが5,120 × 2,880ピクセル、24インチiMacが4,480 × 2,520ピクセル、21.5インチiMacが1,920 × 1,280ピクセルだ。

27インチiMacと24インチiMacでは解像度の数値が異なるものの、そもそもの画面の大きさが異なることから、画面の緻密さではほとんど違いは感じられなかった。元々筆者は27インチiMacを使っていて、24インチiMacに移行してからは画面の小ささが気になっていたが、1年以上使い続けたところあまり違和感は感じなくなり、問題なく作業できている。

ちなみに、24インチiMacの登場後にはたびたび大型モデルの噂が出ていたが、ここ最近は有力な噂もないことから、今後大型モデルが登場する可能性はかなり低そうだ。

画面の質は、27インチiMacと24インチiMacはどちらも同じくらいの高性能を実現している。最大輝度は500ニトで、広色域(P3)とTrue Toneテクノロジーに対応。画面の映り込みを低減させるNano-textureガラスのオプションも選択可能だ。

非Retinaモデルは画面の質も低く、24インチiMacの画面性能には遠く及ばない。画面の性能は作業のしやすさに直結するため、現時点で非Retinaモデルを使っているなら、そろそろ24インチiMacへの乗り換えを検討してみてはどうだろうか。

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SoC

24インチiMacには、最新のiPad Proにも搭載されている最新SoC 「M4」 が内蔵されている。

24インチiMacに搭載されるM4は2種類あり、片方が8コアCPU (高性能×4+高効率×4) と8コアGPUを搭載したモデル、もう片方が10コアCPU (高性能×4+高効率×6) と10コアGPUを搭載したモデルだ。

項目iMac 21.5インチ
(非Retina, 2017)
iMac 27インチ
(5K, 2020)
iMac (24-inch, M4)
8コアCPUモデル
iMac (24-inch, M4)
10コアCPUモデル
SoC/CPU/GPUCPU
・Intel Core i5 (2.3GHz デュアルコア)

GPU
・Intel Iris Plus Graphics 640
CPU
・Intel Core i5 (3.1GHz 6コア)

・Intel Core i7 (3.8GHz 8コア)

・Intel Core i9 (3.6GHz 10コア)

GPU
・AMD Radeon Pro 5300 (4GB GDDR6メ‍モ‍リ)

・AMD Radeon Pro 5300 (4GB GDDR6メ‍モ‍リ)

・AMD Radeon Pro 5500 XT (8GB GDDR6メ‍モ‍リ)

・AMD Radeon Pro 5700 (8GB GDDR6メモリ)
M4
・8コアCPU (高性能×4+高効率×4)
・8コアGPU
・16コアNeural Engine
M4
・10コアCPU (高性能×4+高効率×6)
・10コアGPU
・16コアNeural Engine

すでにIntelプロセッサ搭載Macの販売が終了してから数年が経つため、AppleもIntelプロセッサ搭載モデルと性能を比較することはほとんどしなくなってはいるのだが、24インチiMacはM1搭載モデルの時点でIntelプロセッサ搭載モデルよりも処理性能が高く、大きな話題になったことから、M4搭載モデルとはかなりの差があるものと思われる。

参考として、同じM4チップを搭載しているiPad ProのCPUベンチマークスコアも掲載しておく。iPad ProのM4チップのCPUは9コア構成あるいは10コア構成なので、iMacとは若干コア構成が異なるものの、下記表と近い数字になるものと予想される。

モデル名コア構成シングルマルチコア
iPad Pro (11-inch, M4)
10コアCPUモデル
合計10コア
・高性能x4
・高効率x6
370714418
iMac (24-inch, M4)
10コアCPUモデル
合計10コア
・高性能x4
・高効率x6
3700前後?14400前後?
iPad Pro (11-inch, M4)
9コアCPUモデル
合計9コア
・高性能x3
・高効率x6
363412978
iMac (24-inch, M4)
8コアCPUモデル
合計8コア
・高性能x4
・高効率x4
3600前後?11000前後?

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グラフィック

CPU性能は十分そうということはお分かりいただけたと思うが、おそらく多くのユーザーが気になっているのがグラフィック能力ではないだろうか。24インチiMacは8コアもしくは10コアGPUが内蔵されたM4を搭載できる。

項目iMac 21.5インチ
(非Retina, 2017)
iMac 27インチ
(5K, 2020)
iMac (24-inch, M4)
8コアCPUモデル
iMac (24-inch, M4)
10コアCPUモデル
SoC/CPU/GPUCPU
・Intel Core i5 (2.3GHz デュアルコア)

GPU
・Intel Iris Plus Graphics 640
CPU
・Intel Core i5 (3.1GHz 6コア)

・Intel Core i7 (3.8GHz 8コア)

・Intel Core i9 (3.6GHz 10コア)

GPU
・AMD Radeon Pro 5300 (4GB GDDR6メ‍モ‍リ)

・AMD Radeon Pro 5300 (4GB GDDR6メ‍モ‍リ)

・AMD Radeon Pro 5500 XT (8GB GDDR6メ‍モ‍リ)

・AMD Radeon Pro 5700 (8GB GDDR6メモリ)
M4
・8コアCPU (高性能×4+高効率×4)
・8コアGPU
・16コアNeural Engine
M4
・10コアCPU (高性能×4+高効率×6)
・10コアGPU
・16コアNeural Engine

まだ発売前ということで詳細なベンチマークは出ていないものの、参考として24インチiMacのM3チップ搭載モデルで写真編集や動画編集作業をすると、4K以上の高い解像度の映像をガッツリと編集する際には力不足を感じることがある。

あくまでM4チップはエントリーモデルの立ち位置のSoCということで、より高いグラフィック性能を求めるなら、最新SoCではなくなるが、M2 Pro搭載のMac mini (16コアGPU) や、M2 Max/M2 Ultraチップ搭載のMac Studio (30〜60コアGPU) を選ぶのもアリだろう。ただし、これらのデスクトップMacはディスプレイを搭載しないモデルであり、別途ディスプレイが必要な点には留意していただきたい。

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メモリ

iMacの各モデルのメモリ容量は以下の表のとおり。

 iMac 21.5インチ
(非Retina, 2017)
iMac 27インチ
(5K, 2020)
iMac 24インチ
(4.5K, M4)
メモリ・8GB
・16GB
・8GB
・16GB
・32GB
・64GB
・128GB
・16GB
・24GB
・32GB (10コアCPUモデルのみ)
メモリ自力交換××

21.5インチiMacは8GB/16GB、27インチiMacは8GB/16GB/32GB/64GB/128GBを選ぶことができたが、24インチiMacは16GB/24GB/32GBが選択可能だ。

メモリはよく机の広さに例えられる。メモリの容量が多くなることで作業スペースが広くなり作業効率が高まるが、これはPCにおいても同じことが言える。複数のアプリを開きっぱなしにする機会の多いMacの場合は、iPhoneやiPadと違ってメモリの消費量が多くなりがちなため、メモリ容量はなるべく多いものを搭載するべきだろう。

24インチiMacには、21.5インチiMacや27インチiMacとは違って 「ユニファイドメモリアーキテクチャ (UMA)」 が導入されている。

このUMAの導入によってメモリのパフォーマンスが大幅に向上しており、メモリの転送速度が向上しただけでなくメモリ消費量自体も抑えられている。

実際、M3チップを搭載した24インチiMacでは一般的な作業をするなら8GBでも十分だった。M4搭載モデルでは標準容量が従来の倍の16GBになるため、おそらく多くの方がメモリをカスタマイズせずとも快適に使えるとは思うが、購入後のメモリ増設を自力でできないことを考慮するなら、オプションで24GBに容量を増やしておけば大抵の作業はこなすことができるはずだ。

内蔵ストレージ

24インチiMacは、256GBのSSDが標準搭載されている。もし256GBで足りなさそうなら、CTOオプションで最大2TBまで容量を増やすことができる。

 iMac 21.5インチ
(非Retina, 2017)
iMac 27インチ
(5K, 2020)
iMac 24インチ
(4.5K, M4)
ストレージ・256GB SSD
・1TB Fusion Drive
・256GB SSD
・512GB SSD
・1TB SSD
・2TB SSD
・4TB SSD
・8TB SSD
・256GB SSD
・512GB SSD
・1TB SSD
・2TB SSD (10コアCPUモデルのみ)

筆者はクラウドストレージを多用することから、基本的にiMacのストレージ容量は普段は256GBで十分なのだが、忙しさにかまけてデスクトップに取材先で撮影した写真データ (RAWファイル) などを放置してしまうと、あっという間にストレージが埋まってしまう。

256GB → 512GBの増量には30,000円(税込)のオプション金額がかかってくる。512GBもあれば安心はできるだろうが、高額な金額を予算に上乗せする必要があるため、増量するかしないかはしっかりと検討を。

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搭載ポート

背面に搭載されるThunderbolt 3もしくはThunderbolt 4は、いずれのモデルも最低2基は搭載している。さらに24インチiMac (M4) の場合はThunderbolt 3ではなくThunderbolt 4を搭載するほか、10コアCPUモデルはThunderbolt 4を4基も搭載する。

 iMac 21.5インチ
(非Retina, 2017)
iMac 27インチ
(5K, 2020)
iMac 24インチ
(M4, 8コアCPU)
iMac 24インチ
(M4, 10コアCPU)
搭載ポート・Thunderbolt 3 (USB-C) ×2
・USB-A ×4
・ギガビットEthernet
・SDXCカードスロット
・Thunderbolt 3 (USB-C) ×2
・USB-A ×4
・ギガビットEthernetまたは10Gb Ethernet
・SDXCカードスロット(UHS-II)
・Thunderbolt 4 (USB-C) ×2
・ギガビットEthernet (+4,000円)
・Thunderbolt 4 (USB-C) ×4
・ギガビットEthernet

ちなみにイーサネットポート(LANポート)が背面から無くなっていると思う人もいるかもしれないが、24インチiMacはLANポートが搭載されていないモデルと、電源アダプタ部分に用意されているモデルの2種類が存在する。

M4の8コアCPUモデルがLANポートレスで、10コアCPUモデルは電源アダプタにギガビットEthernetを搭載する。ちなみに、8コアCPUモデルも+4,000円でギガビットEthernetを搭載することは可能だ。

外部ディスプレイへの映像出力

24インチiMacの唯一の弱点と言われたのが外部ディスプレイへの映像出力数が少ないこと。特に24インチiMacはMacのラインアップの中でもエントリーモデルという立ち位置であり、M1/M3モデルともに最大1台の外部ディスプレイにしか映像出力ができなかった。

21.5インチiMacも27インチiMacも最大2台の外部ディスプレイに映像出力ができたことから、Apple Siliconにすることで映像出力数が制限されることを気にして買い替えに積極的になれなかった人も多いのではないだろうか。

しかし、M4モデルでは10コアCPUモデルでこの弱点を克服。最大2台の外部ディスプレイに映像出力ができるようになり、標準機能だけでトリプルディスプレイ環境が構築できる。これでApple Silicon搭載Macの唯一の懸念点もなくなり、Intelプロセッサ搭載iMacからは買い替えやすくなったはずだ。

 iMac 21.5インチ
(非Retina, 2017)
iMac 27インチ
(5K, 2020)
iMac 24インチ
(M4, 8コアCPU)
iMac 24インチ
(M4, 10コアCPU)
映像出力最大2台 (最大4K/60Hz)最大2台 (最大6K/60Hz)最大1台 (最大6K/60Hz)最大2台 (最大6K/60Hz)

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カメラ性能

iMacでビデオ通話をするときに使うカメラは、iMac (M4) で大きく進化。新たに1200万画素のセンターフレームカメラを搭載し、ビデオ通話中に誰かがフレームに入ってきたとしても、全員がカメラの中央に収まるようにカメラが自動で調節してくれる。家族通話などに最適だ。

ただし従来のiMacのカメラにはセンターフレーム機能がなかったものの、自分の用途にあったサードパーティ製カメラを購入することで高画質かつ様々な機能を使えたことから、カメラ性能の向上は買い替えの大きな理由にはなり得ないのかなとは思う。買い替えるとカメラの性能も良くなる、くらいの軽い気持ちで捉えておいた方が良さそうだ。

項目iMac 21.5インチ
(非Retina, 2017)
iMac 27インチ
(5K, 2020)
iMac (24-inch, M4)
8コアCPUモデル
iMac (24-inch, M4)
10コアCPUモデル
カメラFaceTime HDカメラ1080p FaceTime HDカメラ12MPセンターフレームカメラ12MPセンターフレームカメラ

オーディオ性能

iMacから直接音を流して音楽や映画を楽しむのであれば、スピーカーの性能は重要な要素のひとつだろう。

21.5インチモデル、27インチモデル、24インチモデルのうち、もっとも優れたスピーカーを持っているのは24インチモデル。

 iMac 21.5インチ
(非Retina, 2017)
iMac 27インチ
(5K, 2020)
iMac 24インチ
(4.5K, M4)
オーディオ・ステレオスピーカー
・マイクロフォン
・3.5mmオーディオジャック
・ステレオスピーカー
・スタジオ品質の3マイクアレイ
・3.5mmオーディオジャック
・フォースキャンセリングウーファーを備えた原音に忠実な6スピーカーシステム
・ワイドなステレオサウンド
・空間オーディオ対応
・高い信号対雑音比と指向性ビームフォーミングを持つスタジオ品質の3マイクアレイ
・3.5mmオーディオジャック

フォースキャンセリングウーファーを備えた原音に忠実な6スピーカーシステムや、ワイドなステレオサウンド、ドルビーアトモスでのビデオ再生時に空間オーディオに対応するなど、他2モデルに搭載されている通常のステレオスピーカーよりも高品質な音を楽しむことができる。

また、マイクについても24インチモデルはもっとも高性能。高い信号対雑音比と指向性ビームフォーミングを持つスタジオ品質の3マイクアレイにより、Web会議などで雑音の少ないクリアな音声を相手に届けることが可能だ。

ネットワーク

iMacが対応するネットワークは以下のとおり。ポイントは最新のWi-Fi規格である 「Wi-Fi 6E」 に対応するかどうか。

 iMac 21.5インチ
(非Retina, 2017)
iMac 27インチ
(5K, 2020)
iMac 24インチ
(4.5K, M4)
ネットワーク・Wi-Fi 5 (802.11ac)
・Bluetooth 4.2
・Wi-Fi 5 (802.11ac)
・Bluetooth 5.0
・Wi-Fi 6E (802.11ax)
・Bluetooth 5.3

上記表を見ればお分かりいただけると思うのだが、Wi-Fi 6Eに対応するiMacは24インチのみ。そのほかは前世代のWi-Fi 5の対応となる。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 5に比べて通信速度が速く、動画配信サービスやオンラインゲームが快適に楽しめるほか、同時接続数が多くなっても安定した通信が利用できる。そのため、IoT家電などWi-Fiに接続する機器が多くなっても回線が混雑しにくくなるというメリットがある。

恩恵を得るには対応ルーターが必要だが、Wi-Fi 6Eとまで行かなくても、Wi-Fi 6対応ルーターでもWi-Fi 5より高速通信が可能なため、Wi-Fi 6/6E対応ルーターをお持ちなら買い替えによってより快適に利用できるようになるかもしれない。

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カラーラインナップ

24インチiMacはブルー・パープル・ピンク・オレンジ・イエロー・グリーン・シルバーの7色展開だ。

Intelプロセッサ搭載iMacはシルバーのみの展開だったことから、明るくポップなカラーで生まれ変わったiMacを初めて見た人は驚くかもしれない。iMacを置く作業部屋の雰囲気にもっとも合ったカラーを選べば日々の作業がもっと楽しくなるはず。

項目iMac 21.5インチ
(非Retina, 2017)
iMac 27インチ
(5K, 2020)
iMac (24-inch, M4)
8コアCPUモデル
iMac (24-inch, M4)
10コアCPUモデル
カラーシルバーシルバーブルー、 パープル、 ピンク、 オレンジ、 イエロー、 グリーン、 シルバーブルー、 パープル、 ピンク、 オレンジ、 イエロー、 グリーン、 シルバー

Magic KeyboardとTouch ID

24インチiMacは、本体カラーに合ったMagic KeyboardとMagic Mouse、Magic Trackpadが用意されるように。

それぞれの仕様はほとんど変わりないものの、Magic Keyboardは従来モデルよりも丸みを帯びたほか、Spotlight、おやすみモード、絵文字、ディクテーション(聞き取り)ボタンが新たに搭載されている。

項目iMac 21.5インチ
(非Retina, 2017)
iMac 27インチ
(5K, 2020)
iMac (24-inch, M4)
8コアCPUモデル
iMac (24-inch, M4)
10コアCPUモデル
標準付属するキーボードMagic KeyboardMagic KeyboardMagic KeyboardTouch ID搭載Magic Keyboard

さらに10コアCPUモデルに付属するMagic Keyboardには右上にTouch IDが搭載され、指を置くことで画面のロック解除などが可能に。iMacユーザーにとって待望の変更点とも言えるだろう。

ちなみにこのTouch ID搭載Magic Keyboardは、8コアCPUモデルでもオプションで選択することはできるが、Touch IDとテンキーの両方が付いたモデルしか選ぶことができない。テンキーが要らない場合は、購入費用は少し高くなってしまうが10コアCPUモデルを購入するしかなさそうだ。

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価格

iMacのそれぞれのモデルの価格は以下のとおり。

24インチiMacのM1チップ搭載モデルは約16万円〜で購入できたのだが、昨今の円安の影響で、M4モデルは最安モデルでも約20万円〜という価格帯になってしまった。

 iMac 21.5インチ
(非Retina, 2017)
iMac 27インチ
(5K, 2020)
iMac 24インチ
(4.5K, M4)
税込価格132,800円〜
(販売終了)
3.1GHzモデル:214,280円〜
3.3GHzモデル:238,480円〜
3.8GHzモデル:274,780円〜
(販売終了)
8コアCPUモデル:198,800円〜
10コアCPUモデル:234,800円〜

もちろん性能は向上しているのだが、果たして性能に見合った価格帯なのかどうかの判断は難しいところ。Apple製品のように高額な海外製品はもう少し円安が落ち着いてから購入したいところだが、Adobeなどのソフトはアップデートで様々なことができるようになっている反面、求められるスペックも高くなってきており、そろそろIntelプロセッサ搭載モデルでは性能不足を感じることも多くなってきているのではないだろうか。

もし新品にこだわらないなら整備済製品を購入するのもアリだ。1世代前のモデルにはなるが、24インチiMacのM3搭載モデルならもう少し安く購入できるはず。

まとめ:24インチiMacは今買うべき?

ここまで比較してきたが、Intelプロセッサ搭載iMacを使っている人から見て、24インチiMacは魅力的な製品に映っただろうか。

24インチiMacの魅力は、Apple Silicon (M4)によって処理性能が大幅に向上したこと。写真・動画編集もギリギリ可能で、プロレベルとはいかなくとも一般的な作業あるいはもうちょっとステップアップした作業をするくらいであれば、おそらく十分満足できる性能なのではないだろうか。

本体サイズもコンパクトになり、日本の狭い住宅環境においても活躍してくれるデバイスだと言えるだろう。メインPCとして使うのもオススメだ。

ただし、円安の影響による高額化が多くのユーザーの購入を踏み止まらせる原因になっているのは事実。今のところまだまだ円安は続きそうだが、Intelプロセッサモデルを使っていて処理性能に限界を感じている人はそろそろ買い替えたいところだろう。

少し高い買い物にはなるが、このタイミングでM4搭載モデルを購入して快適な作業環境を手に入れるのもアリだろう。現在の自分の作業環境をもう一度振り返ってみて、もっともベストな選択肢を選んでいただきたい。

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iMac (21.5インチ/24インチ/27インチ) スペック比較表

項目iMac 21.5インチ
(非Retina, 2017)
iMac 27インチ
(5K, 2020)
iMac (24-inch, M4)
8コアCPUモデル
iMac (24-inch, M4)
10コアCPUモデル
ディスプレイ21.5インチ LEDバックライトディスプレイ(非Retina)27インチ 5K Retinaディスプレイ24インチ 4.5K Retinaディスプレイ24インチ 4.5K Retinaディスプレイ
解像度1,920 x 1,080ピクセル5,120 x 2,880ピクセル4,480 x 2,520ピクセル(218ppi)4,480 x 2,520ピクセル(218ppi)
画面輝度320ニト500ニト500ニト500ニト
広色域(P3)×
True Tone×
Nano-textureガラスのオプション選択不可選択可能選択不可選択可能 (+30,000円)
SoC/CPU/GPUCPU
・Intel Core i5 (2.3GHz デュアルコア)

GPU
・Intel Iris Plus Graphics 640
CPU
・Intel Core i5 (3.1GHz 6コア)

・Intel Core i7 (3.8GHz 8コア)

・Intel Core i9 (3.6GHz 10コア)

GPU
・AMD Radeon Pro 5300 (4GB GDDR6メ‍モ‍リ)

・AMD Radeon Pro 5300 (4GB GDDR6メ‍モ‍リ)

・AMD Radeon Pro 5500 XT (8GB GDDR6メ‍モ‍リ)

・AMD Radeon Pro 5700 (8GB GDDR6メモリ)
M4
・8コアCPU (高性能×4+高効率×4)
・8コアGPU
・16コアNeural Engine
M4
・10コアCPU (高性能×4+高効率×6)
・10コアGPU
・16コアNeural Engine
メモリ8GB/16GB8GB/16GB/32GB/64GB/128GB16GB/24GB16GB/24GB/32GB
メモリ自力交換×××
ストレージ容量・256GB SSD
・1TB Fusion Drive
・256GB SSD
・512GB SSD
・1TB SSD
・2TB SSD
・4TB SSD
・8TB SSD
・256GB SSD
・512GB SSD
・1TB SSD
・256GB SSD
・512GB SSD
・1TB SSD
・2TB SSD
Apple Intelligence××
搭載ポート・Thunderbolt 3 (USB-C) ×2
・USB-A ×4
・ギガビットEthernet
・SDXCカードスロット
・Thunderbolt 3 (USB-C) ×2
・USB-A ×4
・ギガビットEthernetまたは10Gb Ethernet
・SDXCカードスロット(UHS-II)
・Thunderbolt 4 ×2
・3.5mmヘッドホンジャック
・ギガビットEthernet (+4,000円)
・Thunderbolt 4 ×4
・3.5mmヘッドホンジャック
・ギガビットEthernet
映像出力最大2台 (最大4K/60Hz)最大2台 (最大6K/60Hz)最大1台 (最大6K/60Hz)最大2台 (最大6K/60Hz)
カメラFaceTime HDカメラ1080p FaceTime HDカメラ12MPセンターフレームカメラ12MPセンターフレームカメラ
スピーカーステレオスピーカーステレオスピーカーフォースキャンセリングウーファーを備えた6スピーカーシステムフォースキャンセリングウーファーを備えた6スピーカーシステム
マイクマイクロフォン高い信号対雑音比と指向性ビームフォーミングを持つ、スタジオ品質の3マイクアレイ高い信号対雑音比と指向性ビームフォーミングを持つ、スタジオ品質の3マイクアレイ高い信号対雑音比と指向性ビームフォーミングを持つ、スタジオ品質の3マイクアレイ
ワイヤレス接続Wi-Fi 5 (802.11ac)
Bluetooth 4.2
Wi-Fi 5 (802.11ac)
Bluetooth 5.0
Wi-Fi 6E (802.11ax)
Bluetooth 5.3
Wi-Fi 6E (802.11ax)
Bluetooth 5.3
標準付属するキーボードMagic KeyboardMagic KeyboardMagic KeyboardTouch ID搭載Magic Keyboard
本体サイズ幅52.8 × 奥行き17.5 × 高さ45.0cm幅65.0 × 奥行き20.3 × 高さ51.6cm幅54.7 × 奥行き14.7 × 高さ46.1cm幅54.7 × 奥行き14.7 × 高さ46.1cm
本体重量5.44kg8.92kg4.42kg4.44kg
カラーシルバーシルバーブルー、 パープル、 ピンク、 オレンジ、 イエロー、 グリーン、 シルバーブルー、 パープル、 ピンク、 オレンジ、 イエロー、 グリーン、 シルバー
税込価格132,800円〜
(販売終了)
3.1GHzモデル:214,280円〜
3.3GHzモデル:238,480円〜
3.8GHzモデル:274,780円〜
(販売終了)
198,800円〜234,800円〜

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(画像:Apple)