
HPはCES 2026にあわせ、ゲーミングブランド「HyperX」の新製品群を発表した。ゲーミングノートPCや有機ELモニター、周辺機器など、幅広いカテゴリーに新モデルを投入する。
今回の発表で大きなトピックとなったのが、ブランド戦略の変更だ。HPはHyperXを自社の「マスター・ゲーミング・ブランド(Master Gaming Brand)」として再定義した。これまで個別に展開されてきた「OMEN」ブランドはHyperXの傘下に統合され、今後はHyperXを軸に、ゲーミング製品を一体的に展開していく方針だ。
HPによると、OMENが培ってきた高性能ゲーミングPCやモニターの設計力と、HyperXが周辺機器分野で評価されてきた品質や操作性を組み合わせることで、包括的なゲーミング体験の提供を目指すという。ハードウェア、周辺機器、ディスプレイに加え、AIを活用したソフトウェアまでを含めたエコシステムの構築も進めていく。

その象徴となる製品が、フラッグシップのゲーミングノートPC「HyperX OMEN MAX 16」だ。
CPUにはIntel Core Ultra 200HXシリーズ、または次世代のAMD Ryzen AIプロセッサを選択でき、GPUは最大でNVIDIA GeForce RTX 5090を搭載可能としている。合計プラットフォーム電力(TPP)は最大300Wに達し、前世代と比べて約20%向上した。
インターフェースは、HDMI 2.1と有線LANポート(2.5GbE)、3.5mmヘッドフォン/マイク・コンボジャック、USB Type-A (10Gbps) ×2に加えて、USB Type-C (40Gbps) ×2を搭載。このうち、Intel構成モデルのType-CのみThunderbolt 4対応となる。
完全内蔵型の冷却システムを採用するほか、高ポーリングレートに対応したキーボードを搭載する点も特徴となる。発売は2026年春、価格は後日発表予定だ。

このほか、ミドルレンジの「HyperX OMEN 16」「HyperX OMEN 15」も展開される。16インチモデルは最大200W、15インチモデルは最大170WのTPPに対応。いずれもOMEN AIによるワンクリックのフレームレート最適化機能や、メンテナンス不要のFan Cleaner技術を備えたOMEN Tempest Coolingを採用する。発売時期は現時点では未定だ。

ディスプレイ分野では、34インチのウルトラワイド有機ELモニター「HyperX OMEN OLED 34」を発表した。次世代のV-stripe QD-OLEDパネルを採用し、リフレッシュレートは360Hz、応答速度は0.03msを実現。テキスト表示時の縁のにじみを抑えた点も大きな特徴だ。
背面には、3Dプリントで自作可能なヘッドフォンフックを備えるなど、カスタマイズ性にも配慮した設計。発売は2026年春を予定しており、価格は未定となっている。
このほかのモニターとして、500Hzの超高速リフレッシュレートに対応する「27-inch OLED 500Hz(27qs)」などもラインナップされる。


周辺機器では、HP初となるXbox公式ライセンス取得済みのアーケードコントローラー「HyperX Clutch Tachi」を投入する。レバーレスデザインを採用し、TMRセンサーを搭載したマグネティックスイッチによって高速入力を実現するという。発売は2026年春を予定。
キーボードでは、ホール効果センサーを用いたマグネティックスイッチを採用する「HyperX Origins 2 Pro 65」が登場する。高い入力精度と反応速度を特徴とするモデルだ。
ソフトウェア面では、統合管理ソフト「HyperX NGENUITY」が2026年2月に正式版へ移行する。AIを活用したマイク処理ツールや、空間オーディオの設定機能が新たに追加される予定だ。
また、Neurableと共同開発中の「HyperX EEGヘッドセット」も開発中の製品として紹介された。脳活動をリアルタイムで解析し、プレイヤーの集中力向上を支援する次世代技術を採用するとしている。
(画像提供:HP)

