当メディアはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

デル、NVIDIA GB300搭載デスクトップ型AIコンピューター「Dell Pro Max with GB300」発売。大規模AIモデルのトレーニングやデータサイエンスなどに対応

デル・テクノロジーズは8月20日、AI開発向けのデスクトップコンピューター「Dell Pro Max with GB300」の販売を開始した。研究ラボやエンタープライズのAIチームを主な対象とし、大規模なAIモデルのトレーニングやファインチューニング、推論、データサイエンスなどに対応する。

「Dell Pro Max with GB300」は、NVIDIAの「Grace Blackwell Ultra GB300 Superchip」を搭載。20,000 TFLOPSのFP4コンピューティング性能を備え、最大1兆パラメーターのAIモデルを扱えるとしている。

メモリーはGPUに252GBのHBM3e、システムメモリーに496GBのLPDDR5Xを搭載し、合計748GBのコヒーレントメモリーを確保する。ストレージは最大16TBで、4基のM.2 NVMe 2242 Gen4/Gen5 SSDを搭載可能だ。

ネットワークには「NVIDIA ConnectX-8 SuperNIC」を採用し、最大800Gb/sの帯域幅に対応。2台の「Dell Pro Max with GB300」を接続して、大規模なモデルへ処理環境を拡張することもできる。

スポンサーリンク

高性能を維持する冷却機構とAI開発環境

「Dell Pro Max with GB300」は、高負荷なAI処理を長時間実行することを想定し、Dell独自の「MaxCoolテクノロジー」を採用している。スマートコールドプレート、デュアル熱交換器、次世代の熱伝導材料を組み合わせて熱を効率的に排出する。

冗長ポンプシステムも備え、冷却系統の障害による運用への影響を抑える。サーマルスロットリングを抑えながらピーク性能を維持し、静音性と安定性にも配慮した設計としている。

AI開発では、NVIDIA AIソフトウェアスタックを利用できるほか、NVIDIA AI開発者ツールを組み込んだUbuntu環境も用意。システムに合わせて構成したCUDA-Xライブラリーを含むソフトウェア環境を事前に用意し、AI開発、データサイエンス、ローカル推論を始めやすくしている。

また、「MIGパーソナルクラウド」に対応し、1台のDell Pro Max with GB300で最大7人のユーザーをサポート。それぞれに分離されたメモリーを割り当てることで、複数の開発者が1台のシステムを共有できる。

用途としては、AIモデルのプロトタイピング、ファインチューニング、ローカル推論、データサイエンス、エッジアプリケーションなどを想定する。

プロトタイピングでは、AI研究者やMLエンジニア、企業のイノベーションチームがモデルのアイデアやアーキテクチャを検証する用途に利用できる。ファインチューニングでは、企業や研究機関が基盤モデルに独自のデータを組み合わせ、ローカル環境でモデルを調整できる。

ローカル推論では、顧客向けチャットボットや社内ナレッジアシスタント、オンプレミスの分析ツールなどを想定。クラウドを経由せずにAIモデルを実行することで、レイテンシーやクラウド利用コスト、データ管理に関する要件への対応を図れる。

データサイエンス用途としては、GPUで高速化した分析パイプラインによって大規模なデータセットを処理・可視化できる。Rapids、Pandas、Polarsなどのフレームワークにも対応する。

さらに、自律型システムやスマートカメラ、マルチモーダルAIなどのエッジアプリケーションにも利用できる。ロボティクスやコンピュータービジョンの開発チームが、現場でのテストや導入に必要な処理性能を確保するための環境としても活用できる。

「Dell Pro Max with GB300」は、「Dell AI Factory with NVIDIA」と連携し、ローカルでのAI開発からオンプレミスやクラウドでの本番運用まで、開発したコードやモデル、ワークフローを引き継げる環境を提供する。デスクトップ環境でAIモデルの開発や検証を進めながら、必要に応じてデータセンターやクラウドへ展開できる構成としており、企業や研究機関におけるAI開発のローカル環境を担う製品といえるだろう。

▶︎ デルオンラインストアで最新PCをチェック

(画像提供:デル・テクノロジーズ)