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Appleは、同社のAI機能 「Apple Intelligence」 がApple Vision Proで利用可能になると発表した。
まずは、4月に公開予定の 「visionOS 2.4」 でベータ版として提供され、対応言語は英語 (米国) となる。今後1年をかけて、さらなる機能追加や対応言語の拡充が予定されている。
また、visionOS 2.4では、新たに 「空間ギャラリー」 アプリの追加やゲストユーザ機能の強化も実施される。
「visionOS 2.4」 でApple IntelligenceがVision Proでも利用できるように
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Vision Pro向けのApple Intelligenceでは、作文ツールを使った文章の校正や書き直し、要約、ChatGPTを利用した文章作成に加えて、Image Playgroundでユニークな画像やジェン文字を作成できたり、メッセージとメールで適切な回答を提案してくれる 「スマートリプライ」 、説明を入力するだけでApple Intelligenceが適切な写真とビデオを選んでムービーに仕立ててくれる 「メモリームービーの作成」 などの様々な機能が利用できるようになる。
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さらにvisionOS 2.4では、Apple Intelligence以外にも便利機能が複数追加される。「空間ギャラリー」 は、AppleがApple Vision Pro向けに厳選した空間写真、空間ビデオ、パノラマ写真を見ることができる新アプリ。
Appleによると、Jonpaul DouglassやSamba Diopといった写真家たちの驚くような視点や、シルク・ドゥ・ソレイユ、レッドブル、ポルシェといった有名ブランドから提供される新しいストーリーや体験、「ディスクレーマー 夏の沈黙」 「セヴェランス」 「シュリンキング:悩めるセラピスト」 などのApple Originalの舞台裏の映像、トップアーティストの特別な瞬間などを楽しむことができるという。
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また、4月以降にはiPhoneに 「Apple Vision Pro」 アプリが登場。アプリやゲームのダウンロードを予約したり、新しい空間コンテンツを見つけたり、デバイスに関する情報にアクセスしやすくなる。本アプリは、Apple Vision Proを利用するユーザーが利用しているiPhoneを 「iOS 18.4」 にアップデートすると表示されるほか、App Storeからもダウンロードが可能だ。
アプリ内の 「Discover」 ページでは、App Storeで人気のアプリやゲーム、150近くの3D映画、Apple Immersiveのタイトル、Apple TVアプリのさらに多くのビデオコンテンツ、空間ギャラリーに用意されている最新の空間写真、空間ビデオ、パノラマ写真などをすばやく発見できる。
新しいApple Immersiveのタイトルには、「Adventure」 シリーズの 「アイスダイビング」 、「Wild Life」 シリーズの 「サメ」 、「カウボーイたちの闘い」 などがあるほか、本日からは 「Boundless」 シリーズの最新エピソード 「北極サーフィン」 が全世界で公開される。また、「Adventure」 シリーズの次のエピソードである 「Deep Water Solo」 は来週2月28日(金)に公開予定とのことだ。
「My Vision Pro」 ページでは、Apple Vision Proを最大限活用するためのヒントを見つけたり、現在のvisionOSのバージョンやデバイスのシリアル番号などの情報に簡単にアクセスしたり、パーソナライズされた空間オーディオを設定できる。視力矯正が必要なユーザーは、ZEISS Optical InsertsのApp Clipコードを本アプリに保存して表示することも可能だ。
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visionOS 2.4では、ゲストユーザ機能もさらに使いやすくなる。コントロールセンターからゲストが見ることができるアプリを選択でき、ゲストは自分の目と手の設定を最後に使用した日から最大30日間保存しておくことができる。
また、近くにあるiPhoneやiPadでゲストユーザのセッションを開始できるように。デバイスのロックが解除されている状態で、ゲストが利用できるアプリを選択し、AirPlayでビューミラーリングを開始することで、ゲストがVision Proを使うのをサポートできるようになっている。
visionOS 2.4は、今年4月に正式リリースを予定している。
▶︎ Apple公式サイトで 「Apple Vision Pro」 を購入する
(画像:Apple)