5月に年次開発者会議「Google I/O 2016」の開催を控えているGoogleだが、注目の次期「Android OS」のベータ版「Android N Developer Preview」を、本日公開した。
このプレビュー版には「Android N」の新機能が多数確認されており、「iOS 9」で導入された新機能「Split View」と似たようなマルチウィンドウ機能が特徴だ。
スマホでもマルチウィンドウ機能で画面分割ができる
今回、Googleがプレビュー版を公開したことで、次期「Android N」の新機能が明らかになっている。その中でも一番の特徴といっていいのが、マルチウィンドウ機能だ。
これは「iOS 9」でも導入されている「Split View」と似たような機能で、スマホの画面を分割することで二つのアプリを表示することができるというもの。「iOS」との違いはスマホでもこの機能が利用できるというところだ。
また、スマホを縦向きにすることで上下に分割、横向きにすることで左右に分割することができるという優れたマルチウィンドウを実現しているのが非常に良い。
その他、新機能としては通知機能の進化が挙げられる。メッセンジャーアプリやメールなど、個別に届く通知をグループ化できる機能や「ダイレクトリプライ」機能を搭載する。
今までは通知を受けた際、返信をする時などは、一度アプリを起動しなくてはいけなかったのが、「Android N」からは通知から直接キーボードを表示させ、返信することができるようになるという。
また、通知画面には常にWi-Fiやバッテリー残量などのインジケーターが表示されるように改良されている。以上のように、「新機能の追加」というよりはどちらかとユーザビリティの向上がメインのアップデートになっているのが特徴で、Androidの使い勝手がかなり良くなることが期待できる。
このプレビュー版は、基本的には開発者用に公開されているものだが、一般のユーザーもベータテスターとしてベータ版を利用することができる。
利用するには公式ページからダウンロードするか、Android Beta Programで登録したデバイスをアップデートをすることで完了する。
対象機種は現時点で6種類で、「Nexus 5X / Nexus 6 / Nexus 6P / Nexus 9 / Nexus Player / Pixel C」となっている。 今回のプレビューは、あくまでベータ版なので、利用する場合は出来れば普段使いしていない余っている端末や、テスト用に購入した端末を利用するようにしよう。
また、The Vergeはハンズオン動画をいち早く公開しているので、気になる方はこちらを視聴してみよう。
追記:「Android N」のデフォルト壁紙がAndroid Policeで配布されている。サイズは2331×1920と2880×2560の2種類用意されているので、欲しい人はダウンロードしておこう。
[ via Google Developer Japan / The Verge ]