Amazon、映画制作会社MGMの買収を正式発表。買収総額は84.5億ドル

現地時間5月26日、米Amazonと映画制作会社MGMは、AmazonがMGMを買収することに最終合意したと発表した。買収総額は84.5億ドル(約9,200億円)で、規制当局の承認を得たのちに買収が行われる。

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AmazonがMGMの買収を正式発表

MGMは米国の映画制作、供給の大手。有名作はスパイ映画 「007」 シリーズや 「キューティ・ブロンド」 「ハンニバル」 など。「ドラゴン・タトゥーの女」 や 「ホビット」 など多数の話題作を手掛けてきた。「ロッキー」 や 「マッドマックス」 といった著名作のライセンスも保有している。

2010年に破産危機を迎えてから幾度となく企業売却の報道がなされており、今月18日にAmazonとの間で買収協議が進められていることが報じられていた。

AmazonのMGM買収の目的は、テレビコンテンツ制作を主としてきたAmazon Studioの強化のため、そしてAmazon Prime Videoのコンテンツ拡充のためとみられる。競合他社が独自の映像コンテンツを拡充していっている中、Amazonはそういったコンテンツの制作でやや遅れをとっており課題とされてきたが、MGM買収によって多数の映画やテレビコンテンツの権利を得ることができる。

AmazonはMGMの遺産と映画のカタログを継承し、それらをAmazon Prime Videoで配信する計画を立てているようだ。また、MGMの制作力を生かした新たなコンテンツの制作にも携わるとのこと。

ちなみに、今回のAmazonの買収は2017年のホールフーズ買収(137億ドル)以来2番目の規模となる。

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