DJI Mic Mini 2 レビュー|軽量トランスミッターでスマホ動画の音声をよりクリアに録音、ケースの収納力にも感動

スマートフォンのカメラは年々進化しているが、動画を見返したときに意外と気になるのが音声だ。筆者は取材の一環でスマートフォンで動画を撮影することがあるが、映像はきれいでも、周囲の環境音が大きすぎたり、発言者との距離が遠すぎて音声が聞き取りづらかったりと思い通りに撮影できず困ったことがある。

こうした経験から「もっと手軽に、でもしっかり音質を上げられる方法はないか」と感じていたところ、民生用ドローンやカメラ機器で知られるDJIのワイヤレスマイクシステム「DJI Mic Mini 2」を試用する機会を得た。

本稿では、スマートフォンと本製品を組み合わせて使ってみた感想を中心に、使い勝手や音の変化、気になった点などをまとめてみたい。

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小型で軽く、意識せずに装着できる。ケースはあらゆる同梱物を収納可能

「DJI Mic Mini 2」は、トランスミッターを発言者の服に装着し、スマートフォンやカメラなどの機器側にレシーバーを装着してペアリングすることで、音声をワイヤレスで収録できるワイヤレスマイクシステム。初代「DJI Mic Mini」の後継にあたるエントリー向けモデルだ。

本製品には様々なセットやアクセサリーが用意されており、スマートフォンと組み合わせて使いたい場合はモバイルレシーバーがセットになったものが小さくて使いやすくオススメ。iPhoneの場合は端末下部のUSB-Cポートにレシーバーを装着すればOKだ。レシーバーには最大2台のトランスミッターを同時にペアリングして音声を収録できる。

スマートフォンだけでなくカメラとも接続したい場合は、通常のレシーバーが付属するモデルを選ぶ必要がある。通常レシーバーの場合、カメラとの接続には3.5mmオーディオケーブルを使用し、スマートフォンで使いたい場合にはスマートフォンアダプター(USB-C)を装着して使用する。

トランスミッターは音声を収録するマイク部分にあたる機材で、マグネットやクリップでシャツの襟元などの服に装着する。本体は約11gと非常に軽く、取り付けても重さはほとんど気にならない。

着脱式のクリップは向きを変えられるため、服装に合わせてマイクの向きを調整できるほか、付属のマグネットを使って服を挟み込むように固定することもできる。何パターンか試してみたが、装着方法の自由度が高く、撮影前にもたつく場面はほとんどなかった。

ただし薄手のTシャツの襟元にクリップで装着したところ、襟元がペロンとひっくり返ってしまったため、薄手の服の場合は裏側からマグネットで装着するのがオススメだ。

トランスミッターの表面のフロントカバーはマグネットで取り外しでき、標準ではブラックとホワイトの2色が付属する。別売のカラフルなフロントカバー(税込3,300円)も用意されており、装着者の服の色に合わせてカスタマイズできる。性能や使い勝手には影響しない部分ではあるが、こうしたアクセサリーで自分好みにカスタマイズできるのは新鮮だった。

本体セットにはファー状のウィンドスクリーンが付属しており、トランスミッターにかぶせるようにして装着することで、屋外での撮影時に風によるノイズを軽減できる。ただし室内では音がこもる原因になるため、基本的には屋外専用で使うのが良さそうだ。

充電ケースもよく考えられている。トランスミッターやレシーバーだけでなく、ケーブルやアダプターなどのアクセサリー類までまとめて収納でき、そのままバッグへ入れて持ち歩ける。細かなパーツを別々に管理する必要がないため紛失しにくく、音声収録に必要なものを忘れずに一式持ち出せる安心感があった。

さらにポーチも付属するため、別売りのフロントカバーやウィンドスクリーンのカラーセットも一緒に収納しておける。

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周囲に雑音が多い環境でも音声をクリアに収録。ボイストーンや音割れ防止リミッターも搭載

今回は展示会で社員にブース解説をしてもらうというシチュエーションで「DJI Mic Mini 2」を使ってみた。

収録した音声を聞いてみると、iPhoneのマイクで録音した音声は会場のBGMや人の話し声などの周囲の音が入り込み、肝心の解説の声がほとんど聞こえない状態に。しかし「DJI Mic Mini 2」のトランスミッターを装着してもらったところ、周囲の雑音は遠ざけつつ、解説の声をしっかりとクリアに録音できており、後から音声を聞いても何を話していたのかが聞き取りやすかった。

また、「DJI Mic Mini 2」で追加された新機能のひとつが「レギュラー」「ブライト」「リッチ」の3種類から選べるボイストーンだ。録り比べてみると、そこまで大きな変化ではないもののレギュラーは自然な音で最もクセがなく、ブライトは高音域が少し強調されて明るく聞こえる。リッチは低音に厚みが加わり、落ち着いた印象の声になる。

もちろん編集ソフトでイコライザーを調整することもできるが、SNS向けの動画なら最初から好みの音で録音できるメリットは大きい。凝った音作りをしなくてもそのまま公開できるクオリティで録音できるため、編集時間の短縮にもつながりそうだ。本機能はDJI Mimoアプリから設定できる。

また、「DJI Mic Mini 2」には音割れを防ぐ自動リミッターが搭載されており、たとえば何らかのアクシデントに驚いて大きな声を出してしまっても自然な状態を保ったまま録音できる。ゲインを細かく調整しながら撮影する必要がないため、動画撮影を始めたばかりの人でも安心して使えるだろう。

iPhoneで動画を撮る機会が多い人ほど導入効果を実感できる1台

「DJI Mic Mini 2」を使ってみて最も感じたのは、動画の印象は映像だけでなく、音でも大きく変わるということだ。

特に展示会やイベント会場のような騒がしい環境では、iPhone内蔵マイクだけでは話し声が埋もれてしまう場面も少なくないが、本製品を使うことで聞き取りやすさが大きく向上する。機材を意識せずに装着できる軽さや、USB-Cレシーバーを挿すだけですぐ使える手軽さも魅力だ。

さらに、ボイストーンや自動リミッターといった新機能は、編集に時間をかけず、できるだけそのまま公開したい人には特に恩恵が大きい。細かな音声調整の知識がなくても、クリアで聞きやすい音を収録できるため、取材やVlog、SNS用動画など幅広い用途で活躍してくれるだろう。

また、筆者は小さなパーツを不注意で失くしたり、持ってくるのを忘れてしまいがちなのだが、本製品の場合はそれぞれがマグネットで吸着し合ったり、ケースに収納場所が用意されているため、紛失を防ぎつつ、1つのケースに全て収納して持ち運べるのがとても便利だった。こういった日常の使いやすさが考えられている点も好印象だ。

「DJI Mic Mini 2」は、公式オンラインストアで8,580円(税込、トランスミッター1台+モバイルレシーバー1台+充電ケースのセット)から購入可能。iPhoneで動画を撮る機会が多く、「音質をもう一段階向上させたい」と感じている人は、ぜひ購入してみてはどうだろうか。

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