動画編集は初めてだけど、ホームビデオや結婚式のムービー、ゲーム実況動画などを本格的なクオリティに仕上げたい。そんな願いを叶えてくれる5千円以下の動画編集ソフトがあることをご存知だろうか。
その名も 「Movavi Video Editor」 。初心者でも直感的な操作で簡単に動画を編集できるのが特徴だ。
当記事では、「Movavi Video Editor」 はどのようなことができるのか、どんな人にオススメなソフトなのかを実際の使用感を交えてご紹介する。動画編集ソフトを探している方は購入の参考にしていただきたい。
安価な初心者向け動画編集ソフト「Movavi Video Editor」
「Movavi Video Editor」 は、Mac/Windowsで利用できる動画編集ソフト。直感的に操作できるようなインターフェイスが採用されているほか、様々なフィルタやトランジション(シーンとシーンをつなぐ切り替え効果)があらかじめ準備されているなど、初心者でも簡単に動画が編集できるようになっているのが特徴だ。
実際の編集画面がこちら。画面上半分のうち、左側が設定や編集ツールなどのメニューになっていて、右半分で編集済みの動画をプレビュー表示する。画面下半分はタイムラインで、字幕・動画・音楽のタイミングを時系列順に確認できる。
左側のメニューはかなり見やすくなっていて、どこでどんな編集ができるのかが一目瞭然。初めてソフトを触る人でも迷わず編集できるようになっている。
実際の編集方法については以下の公式動画で確認できる。
基本的な編集方法としては、まずは編集したい動画を取り込んで、必要な部分を切り取ったりつなげたりして大まかな流れを作る。その後、随時フィルタやタイトルなどの効果を自分の好きなタイミングで追加していけば、大抵の動画はできあがっているはずだ。
「Movavi Video Editor」 では様々な編集機能が利用できるが、メインとなる機能は以下のとおり。
- 動画の分割や結合、回転、トリミング
- 動画の再生速度の調整
- オーディオや字幕の追加
- ウェブカメラの映像のキャプチャ
- 音声を後から追加
- 手振れ補正
- フィルタ機能
- 豊富に用意されたタイトルやトランジション
- クロマキー機能
この中でも特に注目したいのがフィルタやタイトル、トランジションなどの効果が多数用意されていること。しかも実用的なものが多く揃っているため、あまり動画を編集したことがない人でもそこそこのクオリティに仕上げることができる。
これらの効果については公式から紹介動画が公開されている。どんな効果が使えるのか気になる方はぜひ視聴していただきたい。
さらに任意の数のビデオを同じ画面に表示するピクチャインピクチャや、BGMの拍子を検出してビデオの速さを合わせるといった編集も可能。この他にもたくさんの機能が用意されていて、動画編集の基本的な機能のほとんどは網羅されているはずだ。
「Movavi Video Editor」 ではどんな機能が利用できるのかが何となくおわかりいただけたとは思うが、それでは同ソフトはどんな方にオススメなのか。筆者としてはまだ動画を編集し慣れていない初心者の方にこそ使っていただきたいソフトだと感じている。
その理由は、とにかく動画が編集しやすいから。タイムラインによってどのシーンがどのようにつながっているのか、何のBGMが使われているのかが可視化されていることに加えて、気になる部分をクリックすれば、その場面から動画をプレビューすることもできるため、現時点で動画がどのような構成になっているのかを即座に確認することができる。
また、同ソフトの良いところは価格が安く導入しやすいこと。有名ソフトは高額なものが多く、初心者にとってはそこがハードルになってしまうことがあるが、「Movavi Video Editor」 は通常版であれば4,700円(税別)で購入可能。
もし 「Movavi Video Editor」 では物足りないと感じたなら、追加機能が備わった 「Movavi Video Editor Plus」 を利用するのもアリだ。通常版とPlus版の違いは以下の表のとおり。
機能 | 通常版 | Plus版 |
---|---|---|
重要なビデオ編集 | ○ | ○ |
フィルタ・トランジション・タイトル・効果 | ○ | ○ |
モンタージュ ウィザード | ○ | ○ |
タイムライン上の最大トラック数 | 6 | 99 |
タイトル・オーバーレイビデオなどのキーフレームアニメーション | × | ○ |
ハイライト&隠蔽ツール | × | ○ |
すぐに使えるイントロとアウトロ | 5 | 16 |
サンプルビデオクリップ | 10 | 20 |
組み込みの音楽 | 27 | 39 |
ステッカー | 10 | 86 |
大型HDビデオの高速処理 | ○ | ○ |
より高速なフルHDおよび4Kビデオの処理 | × | ○ |
「Movavi Video Editor」 はAdobeなどの有名ソフトに比べるとどうしても劣ってしまう部分も多いが、基本的な動画編集機能が5,000円で使えると考えたらかなり安上がりではある。何となく動画制作を初めてみたい方、動画編集ソフトを安価で導入してみたい方は購入を検討してみてはどうだろうか。
「Movavi Video Editor」 の購入もしくは体験版のダウンロードは公式サイトから可能。Mac版とWindows版の2種類が用意されているため、自分の環境にあったものをダウンロードして利用していただきたい。