今月、Appleは新型iPad Proを発表することが予想されているが、この新製品に関する新しい情報が登場。新型iPad ProはやはりLightningポートではなくUSB-Cポートを搭載する予定で、同ポートの採用によって4K/HDR画質の映像出力に対応すると、米9to5Macの記者Guilherme Rambo氏が伝えている。
新型iPad ProはFace IDが搭載、横向きでも認証可能
Rambo氏によると、次期iPad Proはこれまでの噂通り、ホームボタンを搭載しないベゼルレスデザインを採用した新デザインになる予定。ホームボタンが廃止されたことによって、生体認証は指紋認証から顔認証に変わり、iPhone XやiPhone XSシリーズで採用されたFace IDが搭載されているという。
ただし、iPhoneと異なるのは顔認証の「向き」について。iPhoneの場合は立てた状態でのみ顔認証が利用できなかったが、iPadの場合は横向きでも利用することができるとのこと。これは先日公開されたiOSの最新ベータ版からもヒントが見つかっており、横向きで使う際には手が「Face ID」のセンサー群を手で隠してしまった時に警告が表示される仕組みになっていることからも、横向きでのFace IDが利用可能になるのはほぼ確実視されている。ただし、これがiPad Proだけの機能なのか、それとも今後のiOSアップデートで提供され、iPhoneでも利用できるのかどうかについては明らかになっていない。
ちなみに、iPad Proの場合は端末サイズが大きいからか、iPhone XSのようなノッチ(切り欠き)は存在しないとのこと。TrueDepthカメラを隠すに十分なベゼルが次期iPad Proにはあるようだ。
次期iPad ProはUSB-Cポートが搭載
また、次期iPad Proは新たにUSB-Cポートを搭載する模様。これまではLightningポートが採用されてきたが、USB-Cポートを搭載することで急速充電機能が利用できる他、外部ディスプレイに対して4K/HDR画質の映像を出力できるようになるとのこと。ユーザーは外部ディスプレイに表示する映像に関して、ディスプレイの解像度やHDRのオン/オフ、輝度など細かい設定が利用できるようになっているという。
背面には新型スマートコネクタが搭載されるとしている。これまでのSmart Connectorのように磁気コネクタになっており、スマートキーボードなど各種アクセサリを接続することができる。ただし、従来との機能的な違いについては明らかになっていない上に、iPad Proを立てた状態でのみ使用することができる可能性があり、これまでのように横にした状態でSmart Keyboardが使えるかどうかについては不明なままだ。
新型「Apple Pencil」も登場
そして、最後に「Apple Pencil」についてだが、こちらも新型iPad Proと同時に新型Apple Pencilの登場が予想されている。Rambo氏の知る情報源の話によると、新型Apple PencilはAirPodsのようにデバイスに近づけると自動的にペアリングをしてくれる便利な機能が搭載されているとのこと。
これまではLightningポートに接続することでペアリングが可能だったが、これからは直接的に接続する必要はなくなるのかもしれない。また、他のデバイスとペアリングを切り替える際もスムーズになる可能性がある。
ただ、気になるのは従来のApple Pencilが新型iPad Proでも使えるのかどうか。また、Lightningポートが廃止されてしまったことでApple Pencilが充電できるのかどうか、ということ。この辺りの詳細は現時点では明らかになっておらず、続報が待たれる。
ちなみに、次期iPad Proは12.9インチモデルと11インチモデルの2種類と予想されているが、そのどちらにもLTEモデルが2種類とWi-Fiモデルが2種類の計4種類が用意される予定だという。
これらの新型iPad Proは、今月中に開催される予定の新製品発表イベントで披露される可能性が高い。まだ、Appleは新製品の発表イベントのスケジュールを明らかにしていないが、もし今月中に開催されるのであれば近いうちにアナウンスされると予想される。