音楽配信サービス「YouTube Music」発表　月額9.99ドル、無料プランも存在　Google Play Musicは提供終了予定

現地時間5月17日、YouTubeは定額制音楽配信サービス「YouTube Music」を開始することを発表した。米国やオーストラリアなど各国で、5月22日から提供を開始する予定だ。

「YouTube Music」は、YouTubeが新たに提供する音楽ストリーミングサービス。有料プラン「YouTube Music Premium」の他に、無料プランが用意され、無料プランは誰でも利用できるものの曲の合間に広告が表示される。

また、「YouTube Music Premium」に関しては広告なしで音楽が聴き放題、さらにバッググラウンド再生や音楽ダウンロードが利用可能であるとのことだ。

専用アプリが配信予定

「YouTube Music Premium」の利用料金は月額9.99ドル、日本円にすると約1,100円ほど。この料金体系は、Apple MusicやSpotifyなど他社の音楽配信サービスと横並びとなる（記事下表を参考）。

「YouTube Music」および「YouTube Music Premium」の提供開始に伴って、これまでYouTubeが提供してきた有料動画配信サービス「YouTube Red」も「YouTube Premium」に改称する。「YouTube Premium」は月額11.99ドルでYouTubeの有料サービスが使い放題になり、もちろん「YouTube Music」で音楽も使い放題だ。

ちなみに、YouTubeの親会社であるGoogleは独自の定額制音楽配信サービス「Google Play Music」を提供してきたが、同サービスは廃止予定で、今後は「YouTube Music」がGoogleの音楽配信サービスを引っ張るという。

「YouTube Music」のサービス提供国は米国、オーストラリア、ニュージーランド、そして韓国とメキシコ（今後提供国は拡大予定）から。その後、オーストリア、カナダ、デンマーク、フィンランド、フランド、ドイツ、アイルランド、イタリア、ノルウェー、ロシア、スペイン、スイス、イギリスでサービスが開始されるとのこと。日本は現段階ではサービス提供地域に入っていないが、「Google Play Music」が将来的に廃止されるということもあり、日本でのサービスインもそう遠い話ではないのかもしれない。