
Appleは11月4日、再設計した「ヘルスケア」アプリの対応言語を拡大し、新たに日本語を含む複数の言語で利用できるようになったと発表した。
Apple Intelligenceを活用した新しいヘルスケアアプリは、iPhoneとiPadでユーザーの健康データを分析し、日々の過ごし方に関するアドバイスや長期的な健康状態の把握に役立つ情報を提供する。今回の対応により、日本語、英語(グローバル)、中国語(簡体字・繁体字)、フランス語、韓国語、ノルウェー語、ポルトガル語、スペイン語、トルコ語、ベトナム語で利用できるようになった。
再設計されたヘルスケアアプリは、Apple Intelligenceを活用して個人の健康指標を状況に応じて分析する仕組みを採用する。日々の健康管理を支援するだけでなく、長期的なウェルビーイング(心身の健康や生活の質)を把握できるようにすることを目指している。なお、利用にはApple Intelligenceに対応したiPhoneまたはiPadが必要だ。
健康データをまとめる「インサイト」と長期的な状態を把握する「ロンジェビティ」
アップデートされたヘルスケアアプリでは、日々の健康状態を確認できる「インサイト」タブが新設された。心臓、睡眠、準備度、フィットネス、バイタル、周期記録に関するデータをまとめ、一日を通してタイムリーな情報を表示する。
また、「For You」セクションでは、ユーザーの毎日の習慣や健康データに応じたおすすめを提示する。例えば、何日か続けて睡眠が中断されている場合、就寝前にリラックスするためのルーティンを見直すといった実践的なアドバイスを受けられる。
健康データに関連する教育コンテンツも用意され、ヘルスケアアプリの臨床専門家が登場する動画や記事を通じて、健康に関する情報を学べる。日々の測定結果を表示するだけでなく、その数値が何を意味するのかを理解し、生活習慣の見直しに役立てることができる。
長期的な健康状態を確認するための「ロンジェビティ」タブも追加された。同タブでは、心臓の健康、睡眠、心の健康、身体の動き、代謝の健康、聴覚、栄養という7つの領域について、長期的な指標を分析する。
このタブで確認できる「ヘルス年齢」は、実年齢と比較しながら、身体の状態がどのように推移しているかを把握するための指標だ。Apple Watchで取得した最大酸素摂取量(VO2 max)、安静時心拍数、睡眠、心拍変動などのデータをもとに算出する。
さらに、A1c(HbA1c)やLDLコレステロールといった臨床検査データも取り込める。日常的な活動量や睡眠の記録に加え、血液検査の結果も含めて確認することで、長期的な健康状態をより詳しく把握できるとしている。
iPhoneのカメラとApple Watchで自宅での運動機能を評価
今回のアップデートでは、特別な測定機器を使わずに自宅で身体機能を評価できる機能も導入される。iPhoneのカメラとApple Watchを利用し、柔軟性、筋力、バランス、身体の動き、最大酸素摂取量(VO2 max)を測定する。評価中は、音声と画面によるフィードバックもリアルタイムで提供される。
この機能には、オンデバイスで動作する視覚ベースのAIモデルを採用。臨床専門家と共同で開発されており、身体の動きをカメラで捉えて評価する仕組みだ。処理はすべてデバイス上で実行され、撮影したビデオが記録、保存、共有されることはないという。健康情報や身体の映像を扱う機能だけに、プライバシーへの配慮も重視している。
なお、再設計されたヘルスケアアプリは、iOS 27.3のデベロッパ向けベータ版で11月3日から利用可能となった。一般ユーザーには年内に無料のソフトウェアアップデートとして提供する予定だ。Appleは今後も対応言語を拡大していくとしている。
利用には、最新のソフトウェアを搭載し、Apple Intelligenceを有効にした対応iPhoneまたはiPadが必要となる。ただし、一部の機能はiPhoneでのみ利用でき、地域や言語によっても提供状況が異なる。「ヘルス年齢」の利用にはApple Watchが必要で、最大酸素摂取量(VO2 max)を推定するテストにはApple Watch、AirPods Pro 3、または他社製の心拍数センサー搭載デバイスが必要となる。また、一部の機能は18歳以上のユーザーに限定される。
情報ソース
(画像:Apple)



