
NTTドコモは8月15日、衛星とスマートフォンを直接つなぐ「docomo Starlink Direct」について、Starlink Japan,GKと次世代衛星「Starlink Mobile V2」の契約に合意したと発表した。
今回の契約により、現在提供しているテキストメッセージの送受信や一部アプリの通信に加え、音声通話やブラウジングなどの高速インターネット通信、IoTデバイスとの直接通信に対応する。各機能は2028年度中の提供開始を予定している。
「docomo Starlink Direct」、2028年度中に音声通話や高速インターネットに対応
「docomo Starlink Direct」は、スマートフォンとStarlinkの衛星を直接通信させるサービスだ。2026年4月27日に提供を開始し、ドコモの「ahamo」を含むすべての料金プランの契約者が、申し込み不要・無料で利用できる。
ドコモの4G/5GエリアやWi-Fiに接続できない場所でも、空が開けた屋外であれば、対応するスマートフォンとアプリを使って衛星経由でデータ通信ができる。山間部や離島、海上など、携帯電話の基地局を利用しにくい場所でも通信手段を確保できることが狙いだ。
サービス開始から3カ月となる2026年7月末時点で、対応機種を利用して「docomo Starlink Direct」に接続したユーザーは延べ650万人に達している。
現在利用できるのは、テキストメッセージの送受信や一部アプリのデータ通信など。音声通話には対応していない。また、利用できるのは日本国内の屋外で、周囲に遮蔽物がない場所に限られる。ドコモの4G/5GエリアまたはWi-Fi接続中は衛星通信を利用する必要がないため、サービスの対象外となる。上空利用ができないため、LTE上空利用プランも対象外だ。
今回の「Starlink Mobile V2」の契約は、このサービスを次の段階へ進めるためのものとなる。
「Starlink Mobile」は、低軌道衛星によってスマートフォンなどの端末と直接通信する仕組みだ。Starlinkの衛星にはフェーズドアレイアンテナが搭載されており、宇宙から携帯電話基地局のように動作する。衛星同士はレーザー通信で接続され、地上のStarlinkネットワークと連携する。
ドコモは「Starlink Mobile V2」の導入によって、現在のメッセージ通信中心のサービスから、より幅広い通信に対応するサービスへと拡張する。2028年度中には、音声通話に加えて、Webサイトの閲覧などに使える高速インターネット通信への対応を予定している。さらに、IoTデバイスとの直接通信にも対応する計画だ。
音声通話に対応すれば、携帯電話の電波が届かない場所でも、衛星を介してスマートフォンで通話できるようになる。高速インターネット通信では、現在のテキストメッセージや一部アプリに限られている用途が広がり、ブラウジングなどにも利用できるようになる見込みだ。
IoTへの対応も用途の拡大につながる。山間部や離島、海上など、通信環境を整えることが難しい場所にIoT機器を設置し、データ収集や遠隔監視などに活用できるようになる。
ドコモは今後、「docomo Starlink Direct」に対応するスマートフォンの拡大も進める。音声通話やデータ通信機能を順次拡充するとともに、IoT分野での活用も広げ、「いつでも、どこでもつながるネットワーク」の実現を目指す。
なお、法人向けサービスについては、NTTドコモビジネス(旧NTTコミュニケーションズ)が取り扱う予定。各機能の具体的な提供条件や対応機種などについては、決定次第あらためて案内するとしている。
情報ソース
(画像:NTTドコモ)




