AI特化の新スマホ「Natural AI Phone」ソフトバンクが日本独占販売。AIが利用者の意図を汲み取るスマホに

ソフトバンクは2026年4月24日、米Brain Technologies, Inc.が開発したAIエージェント搭載スマートフォン「Natural AI Phone(ナチュラル・エーアイ・フォン)」を発売する。国内では発売から1年間、ソフトバンクが独占販売を行う。価格は9万3,600円(税込)。予約受付は本日4月17日から開始されている。

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独自AIエージェントをOSレベルで搭載し、ユーザーの操作を代行・提案してくれるスマートフォン

Natural AI Phoneは、スマートフォンを「アプリを操作する道具」から「ユーザーの意図を理解して動く存在」へと変えることを狙った製品だ。かつてiPhoneがタッチ操作中心のUIで市場を塗り替えたように、AIを中心に据えた新しい使い方を提示するとしている。

Brain Technologies Inc. Founder&CEO Jerry Yue氏

開発したBrain Technologiesは、生成AIを基盤とした次世代インターフェースの開発を進めてきたスタートアップだ。自然言語で指示するだけで複数のサービスをまたいだ処理を行う仕組みを追求しており、主力プロダクト「Natural」は2021年にiOSアプリとして公開されている。食事の注文や旅行予約、ショッピングなどを横断的に実行できる点が特徴で、2024年時点のユーザー数は100万人を超える。

同社は「アプリレス」という考え方を掲げ、AIそのものをインターフェースとして機能させる方向性を示してきた。2024年にはドイツテレコムと提携し、アプリを前提としないAIスマートフォンのコンセプトモデルを発表している。こうした流れの中で、今回の「Natural AI Phone」が製品として具体化した。

ソフトバンク コンシューマ事業統括 プロダクト本部 本部長 足立泰明氏

資金面では、2021年のSeries Aラウンドで5,000万ドル超を調達。その後、総額は8,000万ドル規模に達したとされる。主な投資家には、ローレン・パウエル・ジョブズ氏が率いるEmerson Collective、Goodwater Capital、Intuit共同創業者のスコット・クック氏、WTT Investmentなどが名を連ねる。なお、設立時のシード資金は約150万ドル規模で、ジョブズ氏家族の支援はその後に加わったものだ。現在も非公開企業として事業を継続している。

ハードウェアは、AI処理を安定して動かすことを前提に設計されている。プロセッサは「Snapdragon 7s Gen 3」、メモリは12GB、ストレージは256GB。約6.77インチの有機ELディスプレイは120Hz駆動に対応する。OSはAndroid 15ベース。

カメラは背面に5,000万画素のメインを含む3眼構成、前面は3,200万画素。バッテリー容量は5,000mAhで50Wの急速充電に対応する。IP54の防水・防塵、おサイフケータイ(FeliCa)にも対応し、日本市場で求められる要素も押さえた。

操作の中心となるのは、OSの深い層に組み込まれた独自AI「Natural AI」だ。ユーザーはアプリを個別に起動して操作するのではなく、目的を伝えることでAIが複数のサービスを横断して処理を進める。

例えば、メッセージアプリで受けた誘いに対し、スケジュール確認、店の検索や予約、返信までを一連の流れとしてまとめて実行できる。裏側では、必要な情報から画面を生成する「ジェネレーティブインターフェース」と、利用者の傾向を学習する「Understanding System」が連携して動作する。

本体右側には専用のAIボタンを配置。1回押すとその場の状況に応じた提案を表示し、2回押すと画面上のテキストや画像を記録する。蓄積された情報は後の提案や整理に反映される。

ホーム画面「FocusSpace」では、旅行計画や資格取得といった中長期の目標を設定できる。AIが関連情報を収集し、継続的に支援する仕組みだ。

製品は「Day Zero」という考え方で設計されており、出荷時点が完成ではなく使用を通じて数週間かけて利用者に最適化されていく前提だ。

発売時点でAIが操作できるのは、Gmail、Googleマップ、Googleカレンダー、YouTube、LINE、食べログ、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの9アプリ。対応範囲は順次拡大する予定だ。あわせて、画像生成などを無料で試せる「だれでもAI」、ロック画面上で提案を行う「Glance」、ダンス指導を行う「AIダンスラボ」といった関連サービスも展開し、周辺体験の拡充を図る。

なお、AIと言えば必ず気になる「プライバシー面」だが、本製品の場合はユーザーデータがAIモデルの学習に利用されることなく、またデータは端末内と国内クラウドに限定して保存される。

アプリとしてではなく専用端末として提供される理由は、アプリ間連携におけるAPI制限を回避するためだ。OSレベルで統合することで、サービスを横断した処理を実現している。

一方で、蓄積されたデータは現時点では他社プラットフォームへのエクスポートには対応しない。ただし、将来の同シリーズ端末への引き継ぎは可能とされている。

料金については、48回払いで購入し、「新トクするサポート+(特典B)」を利用した場合、最初の24回は月額1円で利用できる。25カ月目に特典申し込み&端末を返却することで、最大24回分の支払いが免除される。

このとき、特典利用料として22,000円が発生するが、ソフトバンクで対象機種に買い替えし、所定の条件を満たして「買替え応援割」が適用された場合、特典利用料も免除してもらうことができる。詳細についてはこちらのページを確認いただきたい。

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ソフトバンク取材
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