
米Microsoftは、年次開発者会議「Build」を2026年6月に米サンフランシスコで開催する。これまで本拠地シアトルで実施してきた同イベントを移し、会場にはサンフランシスコ湾岸に位置する旧米陸軍基地「フォート・メイソン」を選んだ。開催期間は6月2日から3日までの2日間で、例年の5月開催から時期も変更される。
同社は今回の移転について、サンフランシスコに集積するAI関連の開発者やスタートアップの熱気を取り込み、より密度の高い開発者向けイベントに刷新する狙いがあるとしている。
GitHubのCOO(最高執行責任者)であるカイル・デイグル氏は米The Vergeの取材に対し、「巨大すぎず、小さすぎない規模で、参加者同士が直接交流できる場を目指している」と説明している。
規模を縮小し、開発者中心へ再構成
今回のBuildでは、参加者数を約2,500人に限定する。従来は3,000~5,000人規模で開催されてきたが、あえて人数を絞ることで、基調講演やデモ体験、参加者同士の交流を重視した構成にするという。
デイグル氏は「参加者は基調講演を聞いた後、そのまま会場でデモに触れ、他の開発者とより多く対話できる」と語る。これまでのBuildは、Windows関連の発表や企業ビジョンの説明など、必ずしも開発者向けとは言い切れない内容も含まれていた。今回からは「何を作ってきたのか」「それをどう使えるのか」という実践的な情報に焦点を当てる方針だという。
外部スピーカーを拡充、コミュニティ色を強化
Microsoftは今回、外部スピーカーの登壇を増やす予定だ。Datasette創設者のサイモン・ウィリソン氏や、Thiinkのプリヤンカ・シャルマ氏、AIエンジニアのショーン・ワン氏らが登壇予定。社内からはMicrosoft CEOのサティア・ナデラ氏、GitHubのSVPであるジャレッド・パルマー氏、開発者コミュニティ担当VPのスコット・ハンセルマン氏らが登壇するとのこと。
なお、今回のサンフランシスコ移転について、シアトル中心部での開催環境への不満が理由ではないと同氏は否定した。Buildは2017年以前はサンフランシスコで開催されており、今回の判断は実験的な取り組みだという。
「まずはサンフランシスコで実施し、どのような学びが得られるかを見極めたい」としていることから、将来的に再びシアトルへ戻る可能性も残されているようだ。
(画像:Microsoft)




