ソニー、最新スマホ「Xperia 1 VII」に複数の不具合。全販路で販売停止

ソニーは7月4日、最新フラッグシップスマートフォン「Xperia 1 VII」において、使用中に電源が突然落ちる、勝手に再起動がかかる、電源が入らなくなるといった複数の不具合が報告されていることを明らかにした。

ソニーの発表によると、この問題は日本国内で展開しているすべてのXperia 1 VIIモデル(NTTドコモ、au、ソフトバンク、およびSIMフリーモデルのいずれも)において稀に発生するという。

現在、原因は特定されておらず、ソニーは全販路における同機種の出荷・販売を一時的に見合わせている。

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電源が落ちる・再起動・起動不能。全モデルで発生の可能性、ソニーは原因調査中

不具合の対象となる具体的なモデルは以下の4機種で、上記の問題発生を受けて、NTTドコモは7月4日付けで個別に販売停止を案内。auとソフトバンクもすでに販売を停止している。なお、SIMフリーモデルについてもソニーストアでの取り扱いが中断されている。

  • Xperia 1 VII XQ-FS44(SIMフリーモデル)
  • Xperia 1 VII SO-51F(NTTドコモ向け)
  • Xperia 1 VII SOG15(au/沖縄セルラー向け)
  • Xperia 1 VII A501SO(ソフトバンク向け)

電源が入らない場合の応急措置とアップデート

ソニーは、問題が発生した場合にユーザーが試せる復旧手順を公開している。以下の操作で端末が起動する可能性があるという。

  1. 電源ボタンと音量アップボタン(+)を同時に約20秒間長押しする(途中で端末が振動しても押し続ける)
  2. 端末が起動した場合は、「設定」→「システム」→「システムアップデート」からソフトウェア更新を実施する

なお、キャリアモデルとSIMフリーモデルではアップデート項目の表示名が異なるが、アップデート後のビルド番号はいずれも「71.0.A.2.43」に統一されている。

ビルド番号の確認方法:「設定」→「デバイス情報」→「ビルド番号」

それでも起動できない場合、SIMフリーモデル(XQ-FS44)はソニーのサポート窓口に、キャリアモデルは各通信事業者の窓口に問い合わせるよう案内されている。

現在も原因調査中、ユーザーにはデータのバックアップを推奨

ソニーは現在も原因を調査中であり、抜本的な対策は今後の続報を待つ必要がある。その間、ユーザーに対しては万一のデータ消失に備えてバックアップを行うよう強く推奨している。

ソフトウェアアップデートの実施に際しては、Wi-Fi環境下で行うこと、十分な電池残量を確保して行うことなど、基本的な注意事項にも留意しておきたい。なお、アップデート中に電源が切れると、端末が完全に起動しなくなる恐れもあるため、アップデートを実行する際は慎重を期す必要がある。

Xperia 1 VIIは、ソニーが満を持して投入した2025年モデルのフラッグシップ端末であり、高性能な望遠カメラやディスプレイ性能が注目されていた。

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(画像:SONY)

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