Apple、サプライチェーンの100%カーボンニュートラル達成に向けた取り組みを紹介。サプライヤーの支援やグリーンボンドを通じた環境保護プロジェクトへの投資も拡大

Appleは現地時間4月4日、同社サプライチェーンの100%カーボンニュートラル化に向けた取り組みに関する最新情報を、同社公式サイトで発表した。

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Apple、サプライチェーンの100%カーボンニュートラル化に関する最新情報を発表

Appleは、2020年7月に自社のサプライチェーン全体の100%カーボンニュートラルを2030年までに達成することを約束している。

すでに、Appleのオフィスやリテールストア、データセンターなど自社の運営においては、世界中で1.5ギガワットの再生可能エネルギーを支援することでカーボンニュートラルを達成しているが、それを販売するすべてのAppleデバイスの製造や、使用しなくなった製品の分解やリサイクルに至るまで、すべての経済活動でのカーボンニュートラル達成を目指すとしていた。

今回紹介されたのは、その取り組みの最新情報。Appleによると、同社の製造パートナーは世界中で13ギガワットの再生可能エネルギーを支援しており、昨年1年間で約30%増加したとのこと。

28カ国をまたがる250以上のサプライヤーは、すべてのApple製品の生産に再生可能エネルギーを使用することを約束している。これは、Appleの直接的な製造費用の85%以上となる20ギガワット以上に相当するとのこと。

また、Apple自身も中国と日本で、500メガワットを生み出す太陽光/風力発電に投資しており、上流サプライチェーンの排出量削減に取り組んでいるという。

日本では34の製造パートナーがAppleデバイスの生産に関わっているが、それらのパートナーはすべて再生可能エネルギーで生産を賄っているとのこと。

その一部として、Appleは化学メーカーの太陽ホールディングスと、新たにSupplier Clean Energy Programに参加した電子部品メーカーのローム、印刷会社NISSHAを例として挙げている。これらの会社はオンサイトのソーラーソリューションを導入しているほか、稼働率が高まるに連れてPPA (電力販売契約) を利用することでカーボンニュートラルを達成するという。Appleと日本のサプライヤーは、日本気候リーダーズ・パートナーシップなどを通じて、安価でクリーンなエネルギーの展開に幅広い支援を行っていくという。

Appleはサプライヤーやパートナーに対して、クリーンエネルギーや炭素削減に向けたソリューションを探したり、導入する手助けをするクリーンエネルギーアカデミーを提供している。

また、Appleは自社で発行するグリーンボンドの取り組みについても最新情報を提供している。これまでに調達した47億ドルのうち、32億ドル以上を環境保護に投資しているとのこと。そして、収益のうち7億ドルを59件のプロジェクトの支援に割り当てており、同グリーンボンドは、低炭素設計、エネルギー効率化、世界中のグリッドでの再生可能エネルギーの拡大などを支援している。

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(画像:Apple)

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