Sonosは3月7日、次世代スマートスピーカー 「Sonos Era」 シリーズを日本を含めたグローバル市場で2023年3月28日より順次発売すると発表した。
ラインナップは 「Era 100」 と 「Era 300」 の2種類となっていて、本稿ではそのうちのハイエンドモデル 「Era 300」 について触れる。「Era 100」 については別記事でまとめているため、そちらをご覧いただきたい。
なお、「Era 300」 の国内における発売日は2023年3月29日。価格は69,800円(税込)。ヨドバシカメラとビックカメラの実店舗およびオンライン店舗、Amazon.co.jpにて販売予定で、明日3月8日より予約受付を開始する。
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空間オーディオに対応した新型スマートスピーカー 「Sonos Era 300」
「Era 300」 は、同時に発表されたスタンダード型スマートスピーカー 「Era 100」 の上位機種としてラインナップされる製品。
「Era 100」 はベストセラー機 「Sonos One」 のアップグレード製品であり、製品名も 「Sonos One」 に揃えたものになっているが、「Era 300」 についても 「Sonos Play:3」 にあわせた形。「Era」 自体は、Sonosのスピーカーの “新しい世代” を示す。
特徴は、レフト/ライト/センター/リア/ハイト方向にサウンドを届ける6つのスピーカーが搭載されており、高い没入感を生み出す立体音響技術Dolby Atmosに対応しているという点。
スピーカーは、4つのツイーターおよび2つのウーファーで構成されている。ツイーターは中高音域の忠実な再現に利用され、前面および左右側面に搭載されたミッドツイーターは指向制御技術を応用し、明瞭なセンターとワイドなステレオ音像を再生する。
上向きのツイーターは、ホーン型の指向制御技術を応用し、天井の反射音を利用して立体的なサウンドを生み出す。
一方で、ウーファーは主に低音域を強調するためのもの。従来搭載されていたものよりも25%大型化しただけでなく、最適な音響を実現するため本体両サイドの計算された位置に搭載されている。
「Era 100」 はステレオ再生に留まるのに対して、「Era 300」 は空間オーディオに対応したプレミアム機になる。筐体のデザインについてSonosは、”砂時計” と表現しており、これは複雑な音響構造のなか、最適なサウンド体験を実現するため緻密に設計された結果であるとしている。
その甲斐もあってか、「Era 300」 が生み出すサウンドは一般的なスマートスピーカーのそれを十分に上回る豊かなものになっている。2台のEra 300をペア接続することで、ステレオサウンド環境が構築できるほか、Sonos ArcやSonos Beam (Gen2) といったサウンドバーなどと組み合わせることで、自宅にホームシアター環境を手軽に作ることが可能だ。
今回のEra 100/Era 300の発表に伴い、メディア向けに実施されたデモセッションに参加し、実際にEra 100の音を聞くことができたのだが、Dolby Atmosによる空間オーディオで映画を観てみたところ、かなりリッチな音響のもとでホームシアター環境が構築できることが確認できた。
スマートスピーカーといえば、ユーザーの声を聴きとるための内蔵マイクが必要になるが、遠距離対応のマイクロホンアレイおよびビームフォーミング技術/マルチ チャンネル時のエコーキャンセリング技術を駆使することで、正確な音声聴きとりを可能にする。
また、部屋の構造にあわせて最適な立体音響を実現するためのキャリブレーション機能 「TruePlay」 にも内蔵のマイクが使用される。
「Sonos Era」 シリーズはSonosの製品として初めて、Androidデバイス環境下でもキャリブレーションが可能になった。これまでは、iPhoneやiPadなどAppleデバイスのみが対応していた。
「TruePlay」 には、クイックチューニングとアドバンスドチューニングの2種類のチューニング方式が用意されており、本体のマイクを使用して音の反響を測定して、Sonosスピーカーから発される音を調節するというもの。Androidデバイスを利用している場合はこちらを利用することになる。
一方でアドバンスドチューニングは、iOSデバイスに内蔵されたマイクに最適化されているため、より高い精度のキャリブレーションが可能だ。
そのほか、音についてはSonosアプリから低音域/高音域の調整やラウドネスの調整も可能だ。
音声の入力は、これまでと同様にWi-Fiを使用した単体ストリーミング再生とAirPlayが利用できる。また、Bluetoothで各デバイスと直接続することで音声が再生できる(コーデックはAAC、aptXは非対応)ほか、AUXケーブルとSonosライン入力アダプター(アクセサリ別売り)を使用することで、AirPlayやBluetoothによる接続に対応していないデバイスからも音声を再生することができる。
なお、通信規格はWi-Fi 6 (802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.0をサポートする。
音声アシスタントは、発売当初はAmazon AlexaとSonos Voice Controlに対応する。ただし、Sonos Voice Controlは英語とフランス語のみ対応しており、日本語対応は未定。実質Alexaのみが使用できることになる。他の音声アシスタントについては今後ソフトウェアのアップデートによって対応予定とのことだ。
「Era 300」 は空間オーディオ技術としてDolby Atmosに対応するが、360 Reality Audioへの対応については未定。技術的にはソフトウェアアップデートで対応することは可能だという。
また、Dolby Atmosに対応する音楽ストリーミングサービスは当初はAmazon Music HDとなり、Apple Musicは近く対応予定だ。
カラーラインナップはブラックとホワイトの2色展開。どちらもマット仕上げになっている。
「Era 300」 の国内における発売日は2023年3月29日。価格は69,800円(税込)。ヨドバシカメラとビックカメラの実店舗およびオンライン店舗、Amazon.co.jpにて販売予定で、明日3月8日より予約受付を開始する。
▼ 「Sonos Era 300」 をオンラインで購入する
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(画像提供:Sonos)