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【比較】Xperia 1 V・Xperia 10 Vをスペック比較。買うべきはどっち?

5月11日、ソニーは新型スマートフォン 「Xperia 1 V」 と 「Xperia 10 V」 を正式発表した。

この2機種は 「Xperia 1 V」 がフラグシップ、「Xperia 10 V」 がミドルシップという位置付けとなり、画面性能やカメラ性能、内蔵プロセッサの性能など各機能に差が設けられている。

そこで、当記事では 「Xperia 1 V」 と 「Xperia 10 V」 のスペックを比較し、両モデルにどれほどの違いがあるのかを確認してみた。購入を検討する際には、ぜひ活用していただきたい。

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端末サイズ/デザイン

Xperia 1 V

「Xperia 1 V」 と 「Xperia 10 V」 は、シリーズこそ違えどかなり似たデザインが採用されている。

前面には端末いっぱいに広がるベゼルレスディスプレイが搭載。くるりと本体を回して背面を見ると、背面のトリプルカメラが縦に整然と並ぶ様子はシンプルながらクールな印象を感じさせてくれる。

  Xperia 1 V Xperia 10 V
本体サイズ 71×165×8.3mm 68×155×8.3mm
重量 187g 159g

Xperia 10 V

端末サイズはXperia 1 Vが71 × 165 × 8.3mm、Xperia 10 Vが68 × 155 × 8.3mmで、重量はそれぞれ187gと159g。Xperia 1 Vの方がわずかに本体が大きく重い。

小さくて軽いスマートフォンの方が持ち運びやすいのは事実だが、とはいえ、両モデルのサイズの違いはほんのわずかで、どちらを選んでも普段の扱い方は大きく変わらないことから、この2モデルにおいてはサイズ/重量の違いを考慮する必要はほとんどなさそうだ。

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ディスプレイ

Xperia 1 V

画面サイズは、Xperia 1 Vは6.5インチ、Xperia 10 Vが6.1インチ。わずか0.4インチの違いではあるが、Xperia 1 Vの方が画面サイズが大きく、映画やドラマ、ゲームなどのコンテンツへの没入感は高い。

搭載されている画面はどちらも有機ELディスプレイ。黒の表現に長け、高いコントラストを実現するため、写真や映像などの編集にも向いている。

  Xperia 1 V Xperia 10 V
画面サイズ 6.5インチ 6.1インチ
画面 有機EL 有機EL
解像度 4K HDR
(1644×3840)
フルHD+
(1080×2520)
リフレッシュレート 最大120Hz 最大60Hz

ただし解像度は両モデルで異なっていて、Xperia 1 Vが4K HDRに対応するのに対し、Xperia 10 VはフルHD+。画面のリフレッシュレートもXperia 1 Vが最大120Hz、Xperia 10 Vが最大60Hzだ。

通勤・通学途中に4K動画を視聴したり、映画やドラマを見る機会が多いという人は、大きくて高解像度な画面だと視聴も捗る。画面性能にこだわるならXperia 1 V一択になるはずだ。

カメラ性能

Xperia 10 V

デザインの項目でも触れたが、Xperia 1 VとXperia 10 Vは、どちらも背面に広角+超広角+望遠のトリプルカメラを搭載している。ただし、一致するのはカメラの数だけで、搭載されているカメラレンズの性能にはきちんと差が設けられている。

  Xperia 1 V Xperia 10 V
アウトカメラ構成 トリプルカメラ トリプルカメラ
アウトカメラ
(広角)
4800万画素
f/1.9
(24mm)
4800万画素
f/2.2
(26mm)
アウトカメラ
(超広角)
1200万画素
f/2.2
(16mm)
800万画素
f/2.2
(16mm)
アウトカメラ
(望遠)
1200万画素
f/2.3-2.8
(85-125mm)
800万画素
f/2.2
(54mm)
インカメラ シングルカメラ
1220万画素
f/2.0
シングルカメラ
800万画素
f/2.0

特筆すべきは広角カメラ。画素数自体は両モデルとも4800万画素で、どちらもピクセルビニング技術により有効画素数1200万画素で撮影されることになるのだが、Xperia 1 Vのみ2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサー 「Exmor T for mobile」 を搭載したことで耐ノイズ性能が上がり、前機種比で低照度性能が約2倍も向上している。センサーサイズも約1.7倍に大型化しており、AF性能も向上している。

Xperia 10 Vもセンサーサイズは従来機種よりも大型化しており、カメラ性能自体はどちらのモデルも向上してはいるのだが、より大きな進化があった&綺麗な写真が撮影できるようになったのはXperia 1 V、ということになる。

超広角カメラと望遠カメラもXperia 1 Vの方が画素数が高くなっており、望遠カメラに関しては従来機種から引き続き、Xperia 1 Vのみに光学ズームレンズが採用されている。85-125mmの範囲内では光学可変ズームができることで、遠くからの撮影でも綺麗な写真に仕上げることが可能だ。

Xperia 1 V

そして、『α』シリーズに搭載されている、画作りのための機能 「クリエイティブルック」 をXperiaシリーズとして初めて搭載したのもXperia 1 Vの注目ポイントのひとつ。花や青空などの色彩豊かなシーンを印象的に表現したり、柔らかく透明感のある仕上がりにしたりといった様々な色設定がプリセットされており、本格的な写真撮影には欠かせない機能と言えるだろう。

もちろん、一般的なスマートフォンに比べれば、Xperia 10 Vでも十分にカメラ性能は高い方ではあるが、プロ級の写真をスマートフォンでも撮影したいなど、カメラ性能にこだわりたい人は、ぜひともXperia 1 Vを選んでいただきたい。

ちなみに、インカメラの方もXperia 1 Vの方が画素数が高くなっている。綺麗なセルフィーを撮影したい人にもXperia 1 Vはおすすめだ。

プロセッサ性能

搭載SoCは、「Xperia 1 V」 がQualcommの最新SoC 「Snapdragon 8 Gen 2」 であるのに対して、「Xperia 10 V」 は 「Snapdragon 695 5G」 。

  Xperia 1 V Xperia 10 V
SoC Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform Snapdragon 695 5G Mobile Platform

「Snapdragon 8 Gen 2」 は、Qualcommが2022年11月に発表した次世代モバイル向けハイエンドチップセットで、CPU/GPUともに先代から30〜40%性能向上しているため、「Xperia 1 V」 は順当な性能アップを遂げたと言えるだろう。

一方で、「Xperia 10 V」 に搭載される 「Snapdragon 695 5G」 は、先代の 「Xperia 10 IV」 に搭載されていたものと同じもの。つまり、「Xperia 1 V」 と 「Xperia 10 V」 との間の性能差は、今回の新型モデルでより開いてしまったかたちとなる。

具体的な性能差はベンチマークスコア等をとってみないことには分からないものの、先代の 「Xperia 1 IV」 はAntutu 9ベンチマークで1,029,000程度だったのに対して、「Xperia 10 IV」 は400,000程度。その差は言うまでもなく大きい。

高いパフォーマンスを発揮できるデバイスを期待するなら、迷わず 「Xperia 1 V」 を購入するべきだろう。一方で動作に多少もたつきがあっても許容できるなら、予算を抑えられる 「Xperia 10 V」 を選ぶというのも手だ。

メモリ&ストレージ容量

RAM (メモリ) 容量は、「Xperia 1 V」 SIMフリー版が16GBで、キャリア版が12GB。「Xperia 10 V」 は6GB 。その差はなんと6〜10GB。

  Xperia 1 V Xperia 10 V
RAM SIMフリー版:16GB
キャリア版:12GB
6GB
ROM SIMフリー版:512GB
キャリア版:256GB
128GB

RAM容量はマルチタスクをスムーズにしたり、アプリの読み込み速度を向上させたり、さらにはゲームのパフォーマンスが向上したりと重要なポイントとなる。6GBと16GBでは動作もかなり違うことが予想されるため、パフォーマンスを気にするならぜひ 「Xperia 1 V」 を選ぶべきだろう。

ストレージ容量は 「Xperia 1 V」 SIMフリー版が512GBで、キャリア版が256GB。「Xperia 10 V」 が128GB。ただし、あまり写真やアプリを入れることがない方にはストレージ容量はそこまで重要ではなかったりと、ユーザーによって事情が異なるため自分の使い方をもう一度振り返ってみていただきたい。ちなみにストレージ容量に関しては、microSDカードを使うことで補うことが可能なので、この点お忘れなく。

バッテリー容量・充電機能

バッテリー容量は、「Xperia 1 V」 「Xperia 10 V」 のどちらも5,000mAhの大容量バッテリーが搭載されている。

  Xperia 1 V Xperia 10 V
バッテリー 5000mAh 5000mAh

ソニーは両デバイスのバッテリー持ちを明らかにしていないため、たとえ同じ容量でもプロセッサやカメラなど内部の部品によって消費電力が異なる可能性があるが、基本的に5,000mAhもあれば、一般的な使い方なら丸1日はバッテリーを保たせることができるはず。

つまり、今回はどちらのデバイスを購入するかを選ぶ上で、バッテリー容量を気にする必要はほとんどないと言えるのではないだろうか。

  Xperia 1 V Xperia 10 V
急速充電 最大30W 不明
(最大18W?)
ワイヤレス充電 ×

それよりも重要なのは、急速充電とワイヤレス充電への対応有無。「Xperia 1 V」 はワイヤレス充電と急速充電の両方に対応しているが、「Xperia 10 V」 は急速充電のみに対応している。

また、「Xperia 1 V」 は最大30Wの入力をサポートすることが明記されているが、「Xperia 10 V」 の最大入力値は不明。先代モデルが18Wだったことから継続で18Wである可能性がある。つまり、ワイヤレス充電や高速な充電をしたい場合には上位モデルである 「Xperia 1 V」 を購入するのが良いかもしれない。

通信規格 (5G・Wi-Fi)

「Xperia 1 V」 と 「Xperia 10 V」 はどちらも5Gに対応するが、「Xperia 10 V」 はサブ6GHz帯のみであるのに対して、「Xperia 1 V」 はサブ6GHz帯に加えてミリ波帯(mmWave)にも対応する。

  Xperia 1 V Xperia 10 V
5G Sub6
ミリ波
Sub6

サブ6GHz帯 (Sub6)は、6GHz未満の周波数帯を利用する方式で、4G通信の延長に近いが代わりに広いエリアをカバーすることに長けたものになる。対するミリ波は直進性が強く障害物に弱い側面があるものの、低遅延の超高速通信が混雑した場所でも利用できるという特徴がある。

上記理由から、理論上は 「Xperia 1 V」 のほうが快適に通信できるということになる。ただし5Gの提供エリアはまだまだ限られていることを考慮すると、Sub6対応モデルのみで十分事足りる場合も多いのも現実なので、重要なポイントとはやや言いづらいかもしれない。

  Xperia 1 V Xperia 10 V
Wi-Fi IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax IEEE802.11a/b/g/n/ac

Wi-Fi性能については、「Xperia 1 V」 はIEEE 802.11ax (Wi-Fi 6) に対応しており、「Xperia 10 V」 はIEEE 802.11ac (Wi-Fi 5) に対応する。Wi-Fi 6を利用するには、もちろん自宅に設置しているルーターがWi-Fi 6に対応している必要があるが、もしすでにWi-Fi 6対応ルーターがあるのなら 「Xperia 1 V」 を選びたいところ。Wi-Fi 6はWi-Fi 5に比べて1.4倍以上高速に通信できるため、8K/4Kの動画も視聴することが可能だ。

防水・防塵性能

防水・防塵性能は 「Xperia 1 V」 「Xperia 10 V」 どちらも変わらずIP65/68相当。

  Xperia 1 V Xperia 10 V
防水・防塵 IP65/68 IP65/68

ちなみに、ディスプレイ上のガラスパネルは、「Xperia 1 V」 が米CorningのGorilla Glass Victus 2を使用しており、「Xperia 10 V」 はGorilla Glass Victusを採用している。どちらも高い耐衝撃性能を持っているが、より強いのは上位モデルの 「Xperia 1 V」 ということになる。

取扱キャリア

「Xperia 1 V」 「Xperia 10 V」 は、どちらもドコモ/au/ソフトバンクの3キャリアにて取り扱われる予定。

「Xperia 10 V」 については、ドコモ/au/ソフトバンク/楽天モバイル/UQモバイルにて取り扱われる予定。

取り扱い Xperia 1 V Xperia 10 V
ドコモ
au
ソフトバンク
楽天モバイル ×
UQモバイル ×

カラーラインナップ

「Xperia 1 V」 のカラーラインナップは、ブラック/プラチナシルバー/カーキグリーンの3色展開。国内キャリアでは、ドコモとau、ソフトバンクの3キャリアいずれもブラックとプラチナシルバーの2色展開。

「Xperia 10 V」 のカラーラインナップは、ラベンダー/ホワイト/ブラック/セージグリーンの4色展開。国内キャリアではNTTドコモがラベンダー/ホワイト/ブラック/セージグリーン(オンラインショップ限定)の4色、auがラベンダー/ホワイト/ブラックの3色、ソフトバンクと楽天がラベンダー/ホワイト/ブラック/セージグリーンの4色展開。

また、UQモバイルはラベンダー/ホワイト/ブラックの3色展開となっている。

Xperia 1 V

  • ブラック
  • プラチナシルバー
  • カーキグリーン (SIMフリーのみ)
Xperia 10 V

  • ラベンダー
  • ホワイト
  • ブラック
  • セージグリーン (ドコモはオンラインのみ、au/UQモバイルは取り扱いなし)

価格/発売日

各キャリアでの販売価格(税込)は以下の表のとおり。現時点では、 auにおける 「Xperia 1 V」 の販売価格と、楽天モバイルにおける 「Xperia 10 V」 の販売価格のみが発表されている段階で、そのほかの会社は未定となっている。

  Xperia 1 V Xperia 10 V
価格
(ソニーストア)
未定
価格
(ドコモ)
未定 未定
価格
(au)
210,240円
(実質最安126,960円)
未定
価格
(ソフトバンク)
未定 未定
価格
(楽天モバイル)
72,800円
価格
(UQモバイル)
未定
発売時期 2023年6月中旬以降 2023年7月上旬以降

なお、au版 「Xperia 1 V」 の販売価格は210,240円(税込)だが、スマホトクするプログラムを適用して25ヶ月目までに機種を返却することで、最安126,960円(税込)で購入することが可能だ。

また、auでは機種変更の場合は 「5G機種変更おトク割」 が適用され、16,500円引きの193,740円(税込)で購入できる。さらにスマホトクするプログラムを適用して25ヶ月目までに機種を返却すれば、最安110,460円(税込)で購入可能だ。「5G機種変更おトク割」 は7月31日までの適用となる。

新規契約や他社からの乗り換え (MNP) の場合は 「au Online Shop お得割」 が適用され、22,000円引きの188,240円(税込)で購入可能。さらにスマホトクするプログラムを適用して25ヶ月目までに機種を返却すれば、最安104,960円(税込)で購入可能だ。

「Xperia 10 V」 の楽天モバイルにおける販売価格は72,800円(税込)。その他のキャリアに関しては現時点では未定となっている。

発売は、「Xperia 1 V」 が2023年6月中旬以降、「Xperia 10 V」 が7月上旬以降を予定している。

Xperia 1 VとXperia 10 Vの比較表

  Xperia 1 V Xperia 10 V
画面サイズ 6.5インチ 6.1インチ
画面 有機EL 有機EL
解像度 4K HDR
(1644×3840)
フルHD+
(1080×2520)
リフレッシュレート 最大120Hz 最大60Hz
本体サイズ 71×165×8.3mm 68×155×8.3mm
重量 187g 159g
SoC Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform Snapdragon 695 5G Mobile Platform
RAM SIMフリー版:16GB
キャリア版:12GB
6GB
ROM SIMフリー版:512GB
キャリア版:256GB
128GB
外部ストレージ microSDXC
(最大1TB)
microSDXC
(最大1TB)
アウトカメラ構成 トリプルカメラ トリプルカメラ
アウトカメラ
(広角)
4800万画素
f/1.9
(24mm)
4800万画素
f/2.2
(26mm)
アウトカメラ
(超広角)
1200万画素
f/2.2
(16mm)
800万画素
f/2.2
(16mm)
アウトカメラ
(望遠)
1200万画素
f/2.3-2.8
(85-125mm)
800万画素
f/2.2
(54mm)
インカメラ シングルカメラ
1220万画素
f/2.0
シングルカメラ
800万画素
f/2.0
バッテリー 5000mAh 5000mAh
急速充電 最大30W 不明
(最大18W?)
ワイヤレス充電 ×
生体認証 指紋認証 指紋認証
5G Sub6
ミリ波
Sub6
Wi-Fi IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax IEEE802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth v5.3 v5.1
防水・防塵 IP65/68 IP65/68
充電端子 USB Type-C USB Type-C
3.5mmオーディオジャック
カラー ・ブラック
・プラチナシルバー
・カーキグリーン
・ラベンダー
・セージグリーン
・ホワイト
・ブラック
価格
(ソニーストア)
未定
価格
(ドコモ)
未定 未定
価格
(au)
210,240円
(実質最安126,960円)
未定
価格
(ソフトバンク)
未定 未定
価格
(楽天モバイル)
72,800円
価格
(UQモバイル)
未定
発売時期 2023年6月中旬以降 2023年7月上旬以降

(画像:ソニー)