
Valveは11月13日、PCゲームプラットフォーム「Steam」向けの新型ゲームパッド「Steam Controller」を発表した。
2026年初頭より順次出荷を開始する予定で、日本ではKOMODOが販売を担当する。価格および具体的な発売日は今後発表される見込みだ。
Steam Deckの機能を継承、幅広いデバイスに対応
今回の新モデルは、かつて発売された初代「Steam Controller」の後継にあたる。初代モデルはデュアルトラックパッドを採用し、マウスライクな操作性と高いカスタマイズ性を特徴としていたが、新モデルではSteam Deckの設計思想を踏襲しつつ、操作性や接続安定性を大幅に強化している。
新型Steam Controllerは、Steam上でプレイできるすべてのゲームに対応するよう設計されており、PC、ノートPC、Steam Deck、さらに同日発表された「Steam Machine」や「Steam Frame」にも対応する。
左右のアナログスティック下部には、クリック機能付きのトラックパッドを2基搭載。Steam Deckと同様、コントローラー操作に非対応のタイトルでもマウス感覚で操作が可能だ。
また、磁気式サムスティック(TMR)を採用し、応答性と信頼性を向上。スティックのドリフト(自動入力)を抑制している。
グリップ部分には静電容量センサーを内蔵し、手の接触を検知してジャイロ操作を即座にON/OFFできる「グリップセンス」機能を搭載。さらに、4つの背面ボタン、6軸IMU、ABXYボタン、十字キー、L/Rトリガーおよびバンパーなどを装備する。
専用ワイヤレスドングルで低遅延接続、35時間の連続駆動
接続方式は3種類に対応する。付属の専用ドングル「Steam Controller Puck」による独自ワイヤレス接続は、エンドツーエンドで約8msの低遅延を実現し、Bluetoothより安定した通信が可能。1つのPuckで最大4台まで接続できる。このほか、Bluetooth接続およびUSB有線接続にも対応する。
電源はリチウムイオン充電式バッテリーを採用し、最大35時間以上の連続プレイが可能。PuckまたはUSB経由での充電に対応する。
トラックパッドとグリップ内部には、合計4つのLRAハプティックモーターを搭載。HDハプティクスによる触覚フィードバックを実現しており、操作感をより高めている。
Valveによると、新型Steam Controllerは「Steam Deckと同等の入力精度と柔軟性を、あらゆるデバイスで提供すること」を目指して設計されているという。同社のハードウェア製品は、Deck、Machine、Frameに続く第4のラインナップとして、2026年初頭より順次展開される予定だ。
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(画像:Valve)
