米SpaceXは10月11日、衛星通信サービス ｢Starlink (スターリンク)｣ を日本国内で提供開始した。
まずは東京を含む関東の一部、新潟北部、東北全域、北海道の道南あたりで利用可能となっている。また、北海道札幌市や山口県山口市付近のサービス展開が控えていて、その他の地域についても近日提供予定とされている。
なお、｢Starlink｣ がアジア地域でサービスを提供するのは今回が初。
利用料金は12,300円(月額)。利用するには専用のアンテナ ｢Starlink キット｣ が必要で、価格は73,000円。30日間の無料トライアルも用意されている。
Starlinkは、テスラCEOであるイーロン・マスク氏が率いるSpaceXの衛星ブロードバンドサービスだ。従来の静止軌道衛星と違い、低軌道(高度550km)を周回する衛星と通信システムを構築することで、これまでサービス提供が困難とされていた山間部や島しょ地域など、いわゆる “圏外” 地域において高速通信が可能になる。また、基地局への送電が止まったり混雑しても通信できることから、災害対策としても利用できる。通信速度は、下り100～200Mbps程度で、レイテンシ(遅延)は20ms程度。
なお、日本国内ではau (KDDI)が基地局のバックホール回線に利用する契約を締結。2022年より、全国1,200ヶ所で順次提供を開始する予定となっている。
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(画像：Starlink)