ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMOで「SoftBank Starlink Direct」提供開始。衛星「Starlink」で圏外エリア・災害時の通信手段を強化

ソフトバンクは4月10日、「SoftBank Starlink Direct」の提供を開始した。対象ブランドは「ソフトバンク」「ワイモバイル」「LINEMO」で、同日から順次利用できる。

あわせて、LINEヤフーも同サービスへの対応を発表し、「LINE」など9つの主要アプリが衛星通信環境で利用可能となる。

スポンサーリンク

圏外・災害時の通信を補完する衛星×スマホ直接通信

本サービスは、米SpaceXが提供する衛星通信サービス「Starlink」を活用し、衛星とスマートフォンを直接つなぐ通信サービスだ。地上の基地局を経由せず、スマートフォンが衛星と直接通信する仕組みを採用している。山間部や離島、海上といった従来の圏外エリアでも、対応端末であればテキストメッセージの送受信や一部アプリによるデータ通信が可能になる。災害時に基地局が被害を受けた場合の代替手段としても位置付けられている。

これまでのモバイル通信は、地上基地局の整備状況に依存しており、地形やコストの制約からカバーが難しいエリアが存在していた。また、大規模災害時には基地局そのものが被災し、通信が途絶するケースもある。今回の衛星直接通信は、こうした弱点を補う手段として導入される。

利用できる機能は、SMS、S!メール(MMS)、RCS、国際SMSによるテキストメッセージの送受信に加え、緊急地震速報など一部の緊急速報メールの受信に対応。さらに、対象アプリに限りデータ通信も可能で、2026年4月13日から「LINE」「PayPay」「Yahoo! JAPAN」などが順次利用できるようになる。

LINEヤフーは、「SoftBank Starlink Direct」の提供開始にあわせて、「LINE」など同社主要サービスが衛星通信環境で利用可能になると発表した。対象は以下の9アプリ。

• LINE
• Yahoo! JAPAN
• Yahoo!防災速報
• Yahoo!天気
• Yahoo!メール
• Yahoo!マップ
• Yahoo!乗換案内
• Yahoo!カーナビ
• Yahoo!ニュース

コミュニケーションアプリ「LINE」では、衛星通信環境下で自動的に「衛星モード」に切り替わる。これは低速通信に最適化された専用UIで、テキストメッセージと位置情報の送受信に機能を絞った設計となっている。1対1トークやグループトーク、オープンチャットなどは利用できる一方、画像・動画の送信、スタンプ、リアクション機能などは利用できない。そのほかのアプリについては、通常UIのまま低速通信で動作する。

各アプリの対応は2026年4月13日以降、順次開始される。主なスケジュールは以下の通り。

  • Yahoo!系アプリ:4月13日以降順次
  • Yahoo!メール:4月13日(Android)/4月14日(iOS)以降
  • Yahoo! JAPAN・Yahoo!ニュース:4月20日以降
  • LINE:4月21日以降

ちなみに「SoftBank Starlink Direct」は音声通話および緊急通報には対応しておらず、利用できるのは屋外のソフトバンク圏外エリアで、衛星との間に遮へい物がない環境に限られる。対応機種は2026年4月10日時点で82機種となっている。

スポンサーリンク

「SoftBank Starlink Direct」料金と提供条件は?

料金面では、ソフトバンクのスマートフォン向け料金プラン契約者および、ワイモバイルの「シンプル」「シンプル2」「シンプル3」契約者は、申し込み不要で追加料金なしで利用できる。SMSおよび対象アプリのデータ通信についても追加料金は発生しない。

ワイモバイルのその他プランおよびLINEMOについては、2026年6月末まで申し込み不要・追加料金なしで利用可能。2026年7月以降はオプションサービスとして提供され、月額1,650円の加入が必要になる予定だ。

対応エリアは、日本の領土および領海のうち同社が定める区域。衛星通信を活用することで、これまで通信が難しかったエリアでも最低限の連絡手段を確保できる点が特徴となる。

ソフトバンクは今後、SpaceXとの連携を軸に、災害対策やネットワークの強じん化を進めていく考えだ。地上ネットワークと衛星通信を組み合わせたハイブリッド型の通信インフラは、モバイル通信の新たな基盤として存在感を高めていきそうだ。

なお、海外ではすでに衛星とスマートフォンの直接通信の実用化が進んでおり、日本国内でも各社の動きが活発化している。KDDIが先行して提供しているほか、NTTドコモも4月27日から同様のサービスを開始予定。楽天モバイルも米AST SpaceMobileの技術を活用し、2026年第4四半期に「Rakuten最強衛星サービス」を投入する計画だ。

▶︎ 最新iPhoneの予約・購入は以下の公式オンラインショップから!24時間受付中!

(画像:ソフトバンク)

ソフトバンク
FOLLOW US
タイトルとURLをコピーしました