
Amazon傘下の防犯カメラ・ドアベルシリーズRingは、初の本格4K対応カメラを含む新製品4種を発表した。
ラインナップは屋外向けの「Ring Outdoor Cam Pro」、玄関設置用の「Ring Wired Doorbell Pro」、センサーライト搭載の「Ring Spotlight Cam Pro」、屋内用の「Ring Indoor Cam Plus(2K対応)」だ。発売日は2025年10月1日。
Ringは創業以来、防犯カメラを通じて人々の暮らしに安心をもたらすことを目指してきた。今回の新製品では、夜間でもわずかな明かりでフルカラー映像を映し出す「カラーナイトビジョン」と、暗所でも肉眼では見えない細部を補正する「アダプティブナイトビジョン」を搭載。さらに、遠距離でも細部まで確認できる10倍ズームに対応し、AIによるモーション検知精度も向上している。
Retinal Vision搭載で高画質化

新製品にはRing独自の「Retinal Vision」が採用されており、屋外向けカメラは4K、屋内向けは2Kの高画質映像を提供する。
Retinal Visionは高性能センサーとAI技術を融合させたもので、人の目で見ているような自然な映像と精密な細部描写を可能にする。暗い場所でも鮮明な映像を映し出すことができ、ホームセキュリティの基本性能を大幅に進化させた。
各モデルの特徴は以下の通り。
- Ring Outdoor Cam Pro:屋外設置向け4Kカメラ。IP65等級の防塵・防沫性能、サイレン機能搭載。電源アダプターモデルは33,980円、PoEモデルは149,980円。
- Ring Wired Doorbell Pro:4K対応ドアベル。スマホ経由での応答や事前設定のスマート応答に対応。電源直結モデル239,980円、PoEモデル149,980円。
- Ring Spotlight Cam Pro:4K対応防犯カメラ+センサーライト(600ルーメン)。暗所でもモーション検知時に自動点灯。電源アダプターモデル39,980円、PoEモデル155,980円。
- Ring Indoor Cam Plus:2K対応屋内カメラ。コンパクトで設置場所を選ばず、カラーナイトビジョンと4倍ズームを搭載。価格は8,980円。
PoEモデルは有線での電源供給とデータ伝送が可能で、家庭だけでなくビジネス用途にも対応する。

AIによるスマートビデオサーチで映像確認を効率化

Ringは新機能「スマートビデオサーチ」も発表した。ドイツ、フランス、スペイン、オランダで提供され、米国では既に利用可能だ。独自のAI「Ring IQ」と視覚言語モデリング(VLM)を活用し、録画映像から必要なシーンを瞬時に検索できる。従来のモーション検知や置き配の検出に加え、テキスト入力で直感的に映像を検索可能となる。
すべてのRingドアベルとカメラに対応し、Ring Home Premiumプラン加入者が利用できる。日本での提供開始時期は未定。
(画像:Amazon)