もし、「iMac」のスタンドにワイヤレス充電器「AirPower」が内蔵されたら…。「iPhone 8」や「iPhone X」はもちろん、「AirPods」や「Apple Watch」を、iMacの下に置くだけで充電できるようになる。
あったようでなかったこの発想を思いついたのは、ハイクオリティなコンセプト画像を作成することで有名なMartin Hajek氏。彼は、「iMac」や「iMac Pro」のスタンドを何かに役立たせる方法を考えたときに、Appleのワイヤレス充電器「AirPower」を内蔵すれば便利になると気づいたようだ。Hajek氏は、これが実現した時の姿を想像し、コンセプト画像を製作している。
「Magic Mouse」を裏返して充電する必要がなくなる?
Appleが来年発売予定のワイヤレス充電器「AirPower」は同時に複数のデバイスを充電することが可能。今年9月の新型iPhoneの発表イベントでは「iPhone 8」や「iPhone X」と同時に、「Apple Watch(サポートはSeries 3のみ?)」と「AirPods(対応ケース必須)」を同時に充電することが可能だとしていた。
これを、「iMac Pro」や「iMac」のスタンドに内蔵することで、Macの下のデッドスペースをデバイスの充電エリアとして有効活用することができる。
これらのデバイスを充電できるようになるだけで、とても大きな進歩ではあるが、Hajek氏はさらにその先を予想する。
それは、「Magic Mouse」のワイヤレス充電機能対応について。
Appleのワイヤレスマウス「Magic Mouse 2」(現行モデル)はとても美しいデザインをしているものの、Lightningポートがマウスの裏側にあるため、バッテリーが少なくなってきたら「Magic Mouse 2」を裏返して充電する必要がある。使っていると定期的にバッテリー残量が少なくなるため、数週間に一度程度、無様な姿をデスクトップで披露しなければならない。
「Magic Mouse 2」を使うユーザーの中には、この姿を見たくないという方もいるはず。しかしこの問題は、「Magic Mouse 2」もしくは次期「Magic Mouse」にワイヤレス充電機能を搭載することで解決することができる。
これが実現できれば、マウスをワイヤレス充電器の上に置くことで充電できるため、わざわざ裏返して充電する必要はなくなる。
しかも、「iMac」「iMac Pro」のスタンドの上に置くことで充電できるのだとしたら、スタンドの上にマウスを置く習慣さえ身につければ、いつでも充電された状態で使い始めることができるはず。バッテリー切れの心配もなくなり、一石二鳥だ。
Appleは、「AirPower」を売るためにワイヤレス充電機能を「iMac Pro」や「iMac」に内蔵することはなさそうだが、「Magic Mouse」ユーザーとしては今回のコンセプトはとても興味深いものであることに間違いない。もし、「iMac」にワイヤレス充電機能が搭載されないにしても、少なくとも「Magic Mouse」にはワイヤレス充電機能を搭載して欲しいところだ。