偏った現代人の食生活を、将来的に「Apple Watch」や「iPhone」が変えてくれるようになるかもしれない。
米国特許商標庁(USPTO)は5月2日、Appleが「RFIDタグ」を利用して食品の栄養情報を自動で読み取る技術の特許を取得していたことを明らかにしている。
「RFIDタグ」と呼ばれるチップから自動で栄養データを取得
米国特許商標庁が公開した資料によると、Appleは「RFIDタグ」と呼ばれるチップから食品の栄養情報を自動で取り込む技術の特許を取得していたようだ。
この「RFIDタグ」とは食品の栄養情報が記載されているチップのことで、店側が発行して食品のパッケージやレシートに付属させることを想定している。チップには小型のアンテナが内蔵されており、「Apple Watch」や「iPhone」などのNFCデバイスを近づけることでその情報を自動取得することができるとのこと。
さらに「RFIDタグ」は1つ1つの食材のカロリー、脂肪分、糖分などの情報が記載されているため、料理に変更があっても正しい情報が計算されて出力されるようになっている。例えばハンバーガーをマヨネーズ抜きで注文した際に、その分の栄養をマイナスしたデータが出力されることになるので、より正確な情報を取得することが可能だ。
出力された情報は「Apple Watch」などのデバイスに保存されるのだが、この際に本来摂取するべき量との差を計算することで、不足している栄養を含む食材が提案されるようにもなるという。
また、資料では「Apple Watch」のセンサーからユーザーの腕の動きを検知したり、心拍数を計測することで、食事をどのくらい食べたかを計算することもできると記載されている。まさに夢のような技術だ。
この特許が受理されたのは、初代「Apple Watch」が発売される10日前。「Apple Watch」は故スティーブ・ジョブズ氏の闘病生活から生まれた産物であるという話もあったが、やはり当時から健康を意識したデバイスを想定していたようだ。
正直、この資料の内容が実現に至るまではまだまだ長い年月がかかるものと思われるが、将来的には「Apple Watch」や「iPhone」で直近食べたものの栄養データを確認し、次に食べるものを決定できるようになる日が来るのかもしれない。
・Apple Watch Series 10
・Apple Watch Ultra 2
・Apple Watch SE
・Apple Watch Nike
・Apple Watch Hermès
▶︎ Apple公式サイトでApple Watchアクセサリをチェック
・ストラップ (バンド)
・ヘッドフォン・スピーカー
[ via AppleInsider ]